古川琴音

待望の橋口亮輔監督の最新作。誰かに認められたい、振り向いてほしい気持ちは、純粋無垢な愛情の裏返しでもある。ぶつかり合うことを必要以上に避ける時代の中で、母に認められたかったと泣き喚き、感情の赴くままに罵詈雑言を浴びせあう姉妹の喧嘩は、あまりに人間らしく、清々しくもあった。 映画『お母さんが一緒』公式サイト

映画「Cloud クラウド」（2024）は黒沢清監督、菅田将暉主演による現代社会における情報の匿名性と不確かさ、さらに人間の孤独と疎外感をテーマに据えたサスペンス・スリラー。第97回アカデミー賞・国際長編映画賞日本代表作品。世間から忌み嫌われる“転売ヤー”として働く主人公・吉井（菅田将暉）を中心に、彼が知らず知らずのうちにバラまいた憎悪の粒がネット社会の闇を吸って成長し、どす黒い“集団狂気”へとエスカレートしていく様が描かれる。この作品で黒沢監督が描きたかったのは、クラウド（＝インターネット空間）という目に見えない巨大な構造が、人々の生活や心理にどのような影響を与えているかという問題。 クラウ…

★★★★☆ あらすじ 仕事を辞めて湖畔に引っ越し、転売屋に専念することにした男は、やがて皆に悪意を向けられるようになる。 www.youtube.com 黒沢清監督、菅田将暉主演。123分。 感想 転売屋の男が主人公だ。やがて集団の狂気にさらされるのだが、彼自身もなかなか変なところがある。「転売屋」という世間から後ろ指を指されがちな商売を何のためらいもなく公言し、襲撃してきた謎の集団のことも「勝手に人生失敗したやつら」と冷たく言い放つ。なんとなくまともな人間の感覚が欠落しているように見える。 限定品を買い占めたり、怪しい商品を高値で売りつけたりとアコギな商売をしていた主人公は、恨みを買ってネッ…

公開は2024年です。主演は菅田将暉で二時間強という上映時間。ちょっと見応えのある予感がします。映画は一言で言えばどんよりという言葉が似合いそうで、明るさというものがほとんど感じられません。何かが起こりそう。漂っているのはそんな気配です。これがまたただならぬ雰囲気を醸し出していて映像に吸い寄せらえます。友人関係にしても本当に友達なんだろうかと思ってしまう程とにかく怪しいんですよ。何かを考えているんでしょうが、その何を考えているのかわからない。そんな演技がいい味を出してましたね。転売ヤーという言葉は知ってましたが、こんな感じでやるんだと、そのあたりの展開はやや面白かったです。見せ場というのはその…

2024年10月17日（Thu）C列＠PARCO劇場 Touching the Void 本来観劇予定に入っていなかったのですが、チケット代は出すので一緒に観てほしいなんていう豪奢なお誘いを受け行って来ました。(本当にいいのォ！？) 主要登場人物４人のうち３人の方は『世界は一人』（2019）古川琴音さん、『歌妖曲』（2022）で浅利陽介さん、『神話、夜の果ての』（2024）で田中亨さんを拝見したことありましたので主演の正門さんだけ初めてです。 以下、ネタバレを含みます！ ジョー（正門良則）は未だ誰も登ったことのないルートからシウラ・グランデの登頂を目指している途中に事故に遭う。 ジョーの姉であ…

映画『言えない秘密』をU-NEXTで視聴しました。 この先、ネタバレなしです。 リンク 音大に通う学生の恋愛物語です。 主演に京本大我さん、古川琴音さん。 古川琴音さんは、ドラマ『海のはじまり』での印象がまだ私の脳内に残像があります。 で、大学生の恋愛ということで、『海のはじまり』の目黒連さんと古川琴音さんの大学時代の恋人シーンと似ているという私の勝手な思い込みで、脳内が迷子です(笑) ドラマより映画の公開の方が早かったです。 映画を先に見た方は、ドラマで混乱したかも。 映像もきれいでしたが、私はショパンが好きなので、流れてくる調べがとても心地よかったです。 古川琴音さんはピアノ経験があるとい…

・・を、ようやく観て来ました。 ムビチケを購入したのに、なかなか都合が付かず、封切りから数週間経ってしまったけど。 ドラマは、初回から最後まで。 娘と毎週、リアルタイムで観ていました。 映画のパンフレットとドリボの樹くんぬいば。アクスタ、下だけしか写ってないね。ごめんなさい。 最初は、樹くんが出ているからという二人の共通の、思いからでしたけども、回が進むうち。 自然というか、面白さに。ハマっていたという感じかな。 私と娘が観たのは、平日。土日は、もう少し観客の入りはあるのでしょうか? 14時くらいの回に、私と娘以外に、女性たちが他に4人。 何だかちょっと寂しい。 今は、映画館離れが進んでいるに…