「パリのめぐり逢い」(原題:仏: Vivre pour vivre、1967)を再見した。かつて知人から私家版DVDをもらって放置状態だったが、全編を改めて見た。日本では今のところDVD化されていない。 監督クロード・ルルーシュ、音楽フランシス・レイのコンビで「男と女」(1966)に続く作品。音楽だけがあまりにも有名で、内容はすっかり忘れていたが、1960年代後半の泥沼化するベトナム戦争や毛沢東による中国の文化大革命(通称「文革」、1966年~1976年)などの世相を色濃く反映している。 「パリのめぐり逢い」はアカデミー賞「外国語映画賞」(現・国際長編映画賞)ノミネートの5作品の1本だった。受…