オタク特有のスラング。
人物の背後や瞳に炎を描き入れる漫画表現や、「熱血」という言葉のイメージに由来して、感情が高まる様子を「燃える」と比喩するようになったのがはじまりと思われる。*1
そこから発展して、漫画やアニメのキャラクターに対して格好いい、熱血している、と感じた時に「燃える」「燃え」と呼ぶことがあり、やがてそれは美少女キャラクターの可愛さに対する愛情表現にも転用されるようになる。
美少女キャラクターに対しては「燃え燃え」「燃え〜!」などと呼ぶケースが多く、これが「萌え」の語源であるとする説が現在では有力である。
可愛さや、女の子的なものに対する感情が「萌え」で説明されるようになってからは、逆説的に「燃え」は可愛さの逆位置、つまり男の子的な衝動*2を表す言葉として用いられるケースが増えるようになる。
そのため「萌え」の反対に位置する単語とみなされることもあるが、語源的にはほぼ同義語として解釈することもできる。何故なら、男性的な格好いいキャラクターに対する感情を表明する時にも、「萌え」という言葉を用いることが今では珍しくないからである。
流行語となり、社会現象としても認知された「萌え」ほど普及していないためか、一部でカルト的な「燃え主義者」が存在する。往々にして萌えヲタよりずっとタチが悪かったりする。