市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

「生産性の話の基礎」@hiroo


  • 最近のモヤモヤとした考えに対する、別の角度からの input

  • 引用
    それがあるからこそ、日本の床屋はフィリピンの床屋の 10 倍の料金を取れるわけだ。 日本の管理職は途上国の百倍の給料をもらえる。 官僚も、食堂も、あらゆるサービス業がそうだ。 はてなに巣くうお気楽大学生どもが、バイトで途上国の高級官僚の何倍ものお金を稼げるのも、 究極的にはシャープやソニーやスズキのおかげなんだよ。 腐ったアーティストだの、エコロジストだの、 勉強不足の新聞記者だの大学教師だのが高い給料をもらってのほほんとして、 大企業批判にうつつをぬかしていられるのは、 実はかれらが往々にして忌み嫌う大企業の大量生産システムのおかげなんだ。 2ちゃんねるに巣くう(一部の)くされニートどもだって、 その安楽な生活はかれらがとかく批判したがる大企業が高い生産性を実現している 余剰にたかっているだけなんだよ。

  • 日本の給料が高いのは大企業の大きなシステムによるおかげだ、というのは きっと本当なんだろうな。 製造業といっても、 one and only な何かカッコイイ感じのものではなくて、 社会の(会社の)歯車になってる無名な人々のお蔭で、その他もろもろが 寄生しているということか。 それに文句を付けることは、そういうヌルい環境を壊すというかなり危険な行為なのかな。 (これが、空気を読めという圧力とか、チクリ社会の背景なのか……)

  • one and only と言えば、最近、時計職人(派手なタイプじゃなくて、 すごく地味に、家庭内手工業的にやってるオーストリアの人)とか見たりして、 すごい生き方だなぁと思ったり。 思えば学問の道に来たもの、多感な頃に巷で吹聴されていた夢にうなされたが故 なんだろうけど。

  • 職業というか仕事は、根源的な部分で、 人のできないこと、しないこと、したくないことを肩代りすることなんだろうし、 その意味で「需要と供給」以外の何者でもないんだろう。 やっぱり、そこに「誇り」だの「プライド」だのを持ち出すことが間違いなのかな。

  • 世の中の大人(働いている人達)は、そんなに卑屈な考えでお仕事してるんだろうか。 それを知りながら夢を嘘吹くのがオトナというものなのか。

  • やっぱり村上龍松岡正剛の本でも一度読むべきなのかな。 でもそんな本を読む人って、「マニュアル本」を読んでデートする人間みたいだよなぁ。 (と、これまでずっとそういう人間を馬鹿にしてきた訳だが、最近は、 そういう調査はきちんとするべきだとは思ったりする今日このごろ。)

  • 2/8/2007: 「人が人を食う」(千夜千冊)

  • 4/20/2007: 「romantic science」について

  • 4/25/2007: コンピュータ・プログラムにマスプロ効果はない。

  • サマリー:職業について