市來健吾の日記

プログラマ、(元)物理屋(ナノテク、流体)

「中野藤生先生インタビュー」という記事。


  • stat.system.nitech.ac.jp/meeting/nakano_interview_final.pdf にある PDF file を見つけた(のは、しばらく、そう数週間前だけど)。 (googleによるHTML

  • 物性研究」に載った記事みたい:84─2 (2005年5月号) p.157.

  • 一番印象的だったのは、かの偉大なる久保亮五に関する描写。 やっぱり営業努力というのは何に関しても重要であり、世の中、声の大きな者が残る、 ということなのでしょうか。

  • そういえば、しばらく前(これは半年とか1年とかのスケール)、 ここでの共同研究者がうれしそうに 「日本の知り合いから Nakano の線形応答理論の論文(日本語の、多分、例の物性論研究の奴だったのだろう)を送ってもらった!」と言っていたのを思い出した。 いろいろとコダワリの強い彼曰く、「Green-Kubo formula は (少なくとも) Green-Kubo-Nakano formula と呼ぶべきなのだ!!」と言っていた。 そのときは、そんなもんかと思っていたが、やっぱりそのようだ、な。

  • 別の話。引用:
    K 伏見さんの「確率論および統計論」というのは、全く丁寧に書いてあって非常に抜け目なく、 数学的なこときちっとしていてね。だからそういう人なんですね、あの人は。
    N 昔から名著だと言われている。
    S 今から見てもモダンな感じがしますね。
    N 物理屋にとって今でもあれに代るものはないのかも知れない。
    S ええそう思いますね。復刻版が出てますね。
    N 文才もあるという感じがするでしょ。あれ書かれたのは 30 代。

    • そうか、やっぱり凄いんだなあ(cf.5/2/2003)。 SDの論文の中の計算で、手でちまちま計算していたことがあって、 こんな感じかなあと言っていたことが、何かスパッと出てきそうに、 あざやかに書いてあるのを見て、 「俺には(物理のための)数学の才能はないな」と思ったっけ。

    • こういうのは、時代のせいなのだろうか (今の日本にそんな人はいるんだろうか?いるけど見逃しているんだろうか?)

グループ・セミナー。


  • 数値計算の結果だけで十分実験を再現しているように見てるのに、 calibration と称して、ほとんど相関1の fitting をしているのを見て 「そんなことする必要ないんじゃない?」とコメントしたら、 「それじゃあ実験家が納得しないんだ」と皆さんニヤニヤ。 うーむ、実験家は greedy だ、ということか。 個人的には、やっぱり、生の数値結果の方に価値を見出すけどなあ……。 私には化学のセンスはない、ということなのかな。

  • そういえば先日のセミナーで「化学屋は sluppy だ」と、 当の化学屋さんが(物理屋との対比の話という文脈で)おっしゃっておられた。 では物理屋は何だったんだろう?聞けばよかった。

  • 10/8/2008: 次回のグループ・セミナー

  • 6/19/2008: 前回のグループ・セミナー

お勉強


  • 査読(8/19/2008に受けた件):

    • 昨日の続き。今日もオフィスで読んで、うちに帰ってからも読んだ。

      • で、夜の12時すぎにやっと一通り読み終わった。話の流れは掴めた。

    • 同じ著者の過去の文献を一通り眺めておく。

      • うむ、何かほとんど同じではないですか……と言う印象。

      • 基本的に通すつもりで読んでいたのだが、やっぱりダメな方向で書こうと思う。

    • ということでオンライン・サイトに行こうと思ったら、落ちていた……

      • 「9/13 までに書いて」ってことだったので頑張ったんだけど、まあいっか。

      • 一応、文章は準備しておく。

    • 9/13/2008: 思い直す。で査読、修了。