「仮面ライダードライブ」第29話、第30話感想

絶賛遅延中の「仮面ライダードライブ」 感想を。第29話のあらすじはココ。第30話はココ

つーことで、進ノ介の父、英介の死の真相を巡るエピソード。じっくり感想を書く時間がないので、雑感を箇条書きでつらつらと。

  • 父を想うあまり理性を失いかけた進ノ介が、家族と言う概念を持たないチェイスの叱咤で、刑事/ライダーとしての本分を取り戻すっつー展開はナイス。んで、その進ノ介が今度は霧子の暴走を止めるってのも、ヒーローとしての前向きさと矜持を感じさせて良かったと思う。


     

  • 前述したように、進ノ介を諌めたり、剛の記憶改竄を確認したりと、チェイス大活躍。「やるべきこと」が明確であれば躊躇わず実行するのが、チェイスの強みですな。ただ、霧子の「精神的不調」を避けるためとは言え、剛について嘘をついたのは、いろいろ問題を生みそうだ。その辺を通じてチェイスが人間の感情や家族という概念をいかに理解していくのか、楽しみではある。ちゃんと描いてくれるといいなぁ。


     
  • ブレンが見せた「何か」と、001の記憶改竄能力によって、あれほど憎んでいたロイミュード側についてしまった剛=マッハ。かつてのチェイスと同じ目に遭ってるわけで、そこからいかにして帰還するのか (するよね?)、興味深い。気になるのは記憶改竄が「治るもの」なのかどうか。001を倒せば元通りという安易な展開は避けてほしいが、さてどうなることやら。


     
  • 進ノ介たちが001の正体を知るプロセスに関しては……うーん、あまり上手くいってるとは言えないなぁ。真影と進ノ介たちとの接点がない状態で正体を明かしても、ドラマ的に盛り上がらないっつーか。おまけに視聴者はだいぶ前から正体を知ってるわけだしさー。真影が進ノ介たちの理解者/支援者だと(進ノ介&視聴者に)思わせておいて実は!みたいな展開があれば、まだドラマ的衝撃があったと思うのだが。もったいないっす。


     
  • ちょっと気になったのは、なぜ12年も経った今、ロイミュードが関係者の口封じをしようとしてるのか、良くわからないこと。ちゃんと理由が説明されると良いんだが、どうかなー。説明なしで流されちゃいそうな気もするなー。


     
  • 自らが001たちに改造された記憶を、映像として空中に投影するチェイス便利な機能だなオイ。あれか、ドライブレコーダーみたいなもんか。これなら、何らかの事故が起きた場合でもバッチリ対応できるな。訴訟沙汰バッチコイ的なアレで。後は霧子とのラブストーリーっぽい話が進行した場合に、その赤裸々な映像を(以下延々と下種な話が続くので削除)

「仮面ライダードライブ」第27話、第28話感想

すでに何周遅れかわからなくなったが 「仮面ライダードライブ」 の感想を。第27話のあらすじはココ。第28話はココ

剛=マッハがロイミュードを全否定する理由 (の一端) が明らかになるエピソード。剛役の稲葉友の熱演に加え、並行して描かれる「進ノ介と殉職した父」「事件の真犯人とその父」といった家族のドラマ、そして家族と言う概念を持たないチェイスの戸惑いなどが対比されることにより、非常に見ごたえのあるドラマに仕上がっていたと思う。力作と言って良いんじゃないかな。

ただ、現時点では、剛の憎悪が強迫観念レベルまで高まってしまった理由が、もう一息描ききれてないと思うんだよなぁ。父親の行為がグローバルフリーズの原因になったことや、ロイミュードの能力で負の感情を増幅されていたとは言え、それだけでは、ああはならないと思うのだ。まあ、これから描かれるんだろうけど。ノノ描かれるよね?← 微妙に心配

後、真犯人の犯行の動機に関する描写もなぁ。こう言っては何だが、今さら第11話のゲストキャラ、しかもエピソードの主役ですらないチョイ役を持ち出されても、「えーと …… 誰?としか思えないってばよ。せめてもうちょっと新しいエピソードからキャラを持って来ようよ。演じてる女優さんがすごく頑張っていただけに、見てて気の毒になってしまったぞ。

それと、進ノ介の謹慎解除作戦もさー、半ば意図的なのはわかるけど、あまりにも茶番っぽく演出されていて、正直萎えたぞ。チェイスがその茶番に大真面目で加わってるってのは面白いっちゃ面白いんだけどさー。うーむむむ。

まあ、それはさておき。打ちひしがれた剛にロイミュード001の魔手が忍び寄る。果たして剛は、チェイスと入れ替わるようにロイミュード側の戦士になってしまうのか?彼の運命や如何に!? とは言っても、トライドロン&ライドブースターのデザインから見て、最終的にはドライブ・マッハ・チェイサーが共闘するのは確定事項だけどねー。← そういうことを言うな

ところで、トライドロンとライドブースターが合体した姿を見て「アクマイザー3」のギャリバードを思い出したのは私だけですか?

「仮面ライダードライブ」第25話、第26話感想

そんなわけで (何が) 当面は 「仮面ライダードライブ」 の感想オンリーで。第25話のあらすじはココ。第26話はココ

ロイミュードの新たな形態である融合進化態の登場、ライダーであることをカミングアウトする進ノ介、そして苦悩の果てにライダーとして再起するチェイスと、大きく物語が動くエピソード。

まずは進ノ介のカミングアウト。「ロイミュードに襲われる人々を守るため、衆人環視の中変身する」という、ヒーローとしてしごく真っ当なシチュエーションだったので、非常に感情移入がしやすく、素直に燃えることができた。ただなー、その辺の描写がしっかりしてる分、私の脳内に住むツッコミの精霊が「でも進ノ介ってば普段からトライドロンに乗ってるやん?バレバレやん?丸見えやん?普通気付くやん?」と囁くのであったよ。

後、あれだなー、「本願寺課長は最初からベルトさんとグルだった」という展開は、普段の昼行灯っぷりも含めて「機動警察パトレイバー」の後藤隊長を彷彿とさせるよなー。願わくば、仁良課長や真影壮一 (ロイミュード001?) といった一筋縄ではいかない連中と、悪知恵で渡り合う活躍を見せて欲しいものである。

さて次は、チェイスが変身する仮面ライダーチェイサーについて。魔進チェイサーがキャストオフ (違) して誕生するという演出はナイス。ただ、魔進チェイサーのアシンメトリーなデザインが超カッコ良かっただけに、いささか印象が薄いっつーか、ぶっちゃけ地味な感じは否めないと思うぞ。でもまあ、シンゴウアックスなんつー脳天気なギミックの武器を、あくまで生真面目に使いこなすチェイスが味わい深かったのでオッケーだ。

でもって、最後は融合進化態。「中の人」がいるせいであっさり倒すわけにはいかず、いったん人間を分離してから倒す必要がある厄介な敵である。でもまあ、最近ライダー側のパワーアップが著しかったので、バランスを取る意味では悪くない展開だと思う。

ただなー (またか)、「犯人とは言え人を殺すわけにはいかない」という進ノ介の考え方は、刑事としては非常に真っ当なんだけど、そうなると必然的に「機械生命体なら殺しても良いの?」という疑問が生じるよなぁ。特にチェイスや072みたいに、わかり合えるロイミュードがすでに登場してるわけだし。その辺、ドラマ的にどう描いていくのか、非常に気になるところだ。過去シリーズで散々繰り返された「重いテーマを安易に持ち出してポイ捨て」だけは止めて欲しいものだぞ。

「仮面ライダードライブ」第23話、第24話感想

さて、続いては 「仮面ライダードライブ」 。第23話のあらすじはココ。第24話はココ

爆弾なき連続爆破事件を起こすロイミュードとの戦い、思うようにパワーアップできず焦る剛=マッハ、そして傷ついたチェイスを匿う霧子と、見応えのあるドラマがてんこ盛りで楽しめた。

まず、今回のゲストキャラである高校生・拓郎 (の中の人) がナイス。爆破現場に現れて進ノ介たちを嘲弄するときの増長っぷりと、事態が手に負えなくなってからのヘタレっぷりとの落差がお見事。ロイミュード人間態との演じ分けもキッチリできてたし、上手いなぁ中の人。「ニンニンジャー」の後に見てることも影響してるのかも知れないが。こう、イカに塩的なニュアンスで。

それはさておき。爆破予告の対象となった拓郎を守る (?) ハメになった本願寺課長と西城のやり取りも、ドラマを壊さないレベルでコメディとして成立していてイイ感じ。特に課長の「君は残るよね?」リピートは、編集と片岡鶴太郎の演技との相乗効果で、かなり笑えた。さすが鶴太郎、こういのは上手ぇなぁ。

んで、剛の焦りと再起のドラマもなかなか。個人的に「根拠のない精神力によるパワーアップ」は嫌いなんだけど、今回のは「自信を取り戻すことでデッドヒートの制御が可能になった」と考えればギリギリセーフだし、何より「(俺は強くなる必要はなかった) なぜなら俺は、すでに強いからだっ!」が、闇雲に力強かったのでOKだ。この辺は、オレ様キャラが嫌味にならないという剛 (稲葉友) の個性がプラスに働いてるってのもあるんだろうなぁ。

でもって、最後はチェイス。今回の見どころは何と言っても、匿われた場所から立ち去る際に、綺麗に布団を畳んでるところ。そういう律儀さが「らしい」よな。しかし、今回の霧子とのやり取りとか、りんなが作ったマッハドライバーの予備など、チェイスの今後に関するフラグが着実に立てられてますな。いろいろと楽しみである。

つーことで、全体的に満足度の高いエピソードであったことだよ。

「手裏剣戦隊ニンニンジャー」感想?

毎度お馴染み周回遅れのスーパーヒーロータイムの感想を。まずは「手裏剣戦隊ニンニンジャー」 …… なんだけど、当面感想はパスすることにした。天晴を始めとするメインキャストの演技力が、感想を書こうというモチベをへし折るレベルで、正直ツライのであるよ。とりあえず、彼らの演技力が向上するまでは生暖かく見守るっつーことでひとつ。向上する、かなー、んーむ。

 

「仮面ライダードライブ」第21話、第22話感想

さて、続いては 「仮面ライダードライブ」 。第21話のあらすじはココ。第22話はココ

ドライブとチェイスの対決に (いったん) 決着がつくエピソード。チェイスのプロトドライブとしての復活を諦めきれない進ノ介と霧子、2人に苛立つようにチェイスを倒そうとする剛、チェイスに強化改造を施し悪辣な罠をしかけるメディック、密かにそれを妨害しようとするブレンなどなど、チェイスを焦点として様々な想いが交差する、なかなか見応えのあるお話であった。

ただ気になるのは、チェイスの「意志」の描き方。進ノ介と霧子が信じる「人間を守ろうとするプロトドライブ本来の想い」ってのも、ベルトさんが与えたプログラムに過ぎない可能性もあるわけで、その辺をどう描くかによって、チェイスに関するドラマの出来が変わってくると思うのだ。けっこう難しいテーマなので、上手いこと描ききって欲しいものである。

んで、彼を巡る戦いで登場したのがタイプフォーミュラ。デッドヒートが出て間もないのにもう新型登場ってのは、ちと早すぎる気もするが、それより問題なのはデザイン。なんつーかこう、胸部&背部周りのフォルムが、あまりにもF1のまんまなので、オモチャ然としていて正直微妙っす。他のタイプみたいにディティールを上手に移植して欲しかったなぁ。まあ、トレーラー&ピットクルーによるサポートってアイディアとギミックは面白いんだけど。

後、これは本編の問題じゃないのだが、第21話におけるタイプフォーミュラの外見や、第22話におけるトレーラーのギミックなど、各話のクライマックスに関わる情報を、事前にCMでバラしちゃうのって酷くね?オフィシャルでネタバレしてどうすんだっつーの。そういうCMは本編の最後に入れてよ。

「手裏剣戦隊ニンニンジャー」第4話、第5話感想

遅れグセがついてしまったスーパーヒーロータイムの感想を。まずは「手裏剣戦隊ニンニンジャー」。第4話のあらすじはココ 。第5話はココ

まずは第4話。独走ばかりで人の言うことを聞かない天晴=アカが、チームワークの大切さを知るエピソード。中の人の演技は相変わらずアレだが、気付きのきっかけがおでんだったり、気付いた後の仲間への説明が大ざっぱすぎて全く通じなかったりと、天晴の「らしさ」がコミカルに描写されていて、なかなか良かったと思う。

ただ、ちょっと惜しかったのは、肝心のチームワーク描写があっさりしすぎていて、今ひとつ「なるほどチームワークで強くなるんだなぁ」という実感が湧かなかったこと。武器を使った連携はあったけど、重要なのはやっぱ八雲=アオの作戦による連携でしょ?そこにもっと知恵を絞ってほしかったぞ。

一方、新メカのパオンマルに関しては文句なし。象モードの愛らしさ、人型ロボットモードの力強さに加え、シュリケンジンとも合体するという大サービスぶり。特にシュリケンジンパオーンは、(ドラゴも同様だが) 無印からシルエットが大きく変わるところが楽しいですな。TVの前の良い子たちもお喜びであろう。オモチャを買わされる親御さん的には意見が異なるであろうが。

第5話は霞=モモと八雲がメイン。ニンジャの修行と大学での研究の両立に悩んでいる (ように見える) 霞を八雲が気遣うのだが …… ってなお話。そういえば、八雲が霞にほのかな憧れを抱いてるらしい描写は以前にもあったねぇ。そっち方面でのドラマも長期的に展開するのだろうか。しかし八雲、君みたいな秀才タイプには、霞みたいな天然マイペースタイプはかなり荷が重いと思うぞ。振り回されたあげく玉砕しないように要注意だ!まあ、玉砕した勢いで二次元に走るのもまた一興ですが。← ひでえ

それにしても、霞が発明した「カラクリ忍アンテナ」の操作部がモールス電鍵だったり、彼女の忍タリティ上昇によって変化したUFOマルが、ジグザク飛行する古式ゆかしいアダムスキー型円盤だったりと、霞のセンスと知識に若干の昭和臭不安を感じる私であった。まあ、その方向性を極めれば、それはそれで芸になると思うので頑張れ。