イラク派兵、放射能汚染対策で2600万円調達

先日の国会ですけど、「イラク放射能被害があるとは承知をしていない」のなら、放射能汚染対策で2600万円調達する理由も無いということですよね。
支離滅裂ですよ、石破長官。
被爆被害の事実を確認しているから、2600万円も使っているわけでしょう? 嘘に嘘を重ねも、嘘は嘘です。
自衛官の家族の人は真剣に心配していますよ、なぜ被爆危険のある所に夫を行かせるのかって。
無精子症になるからもう子どもは作れないね、これからどうしよう、って。
まず放射能バラ撒いた米英軍に放射能汚染を除去させてから、支援に行くべきではないですか。

第159回国会 国際テロリズムの防止及び我が国の協力支援活動並びにイラク人道復興支援活動等に関する特別委員会 第3号(平成16年1月29日(木曜日))
http://www.shugiin.go.jp/itdb_kaigiroku.nsf/html/kaigiroku/013315920040129003.htm

○照屋委員 外務大臣、この間政府は、今外務大臣答弁のように、米国は使っていないとか、あるいは、少なくとも使ったとは言っていないというふうなことを繰り返し言い続けて、そして、何かしら、イラクにおける米国の劣化ウラン弾の使用を日本の外務省として認めるわけにはいかない、米国をかばい続けているというふうに思わざるを得ないわけです。
 ところが、現実問題として、イラクへ派遣をされる自衛隊員や自衛隊員の家族というのは、劣化ウラン弾による放射能汚染、被曝に対する恐怖を感じているんですよ。
 外務大臣、それじゃ、イギリス軍が使ったということについてはどうですか。
○川口国務大臣 イギリス軍は劣化ウラン弾を使ったということを認めているというふうに理解をしています。
○照屋委員 マスコミ報道によりますと、陸上自衛隊北部方面隊は、昨年の十二月二十日、イラクへの派遣候補要員八百五十名の家族を集めた説明会を開催して、米軍が使用したとされる劣化ウラン弾による放射線の影響には、対策として、隊員一人一人に新型線量計を持たせ、放射線を検知した場所での活動は取りやめる、このような説明をしたと報じられておりますが、それは事実でしょうか。
○石破国務大臣 現在、私が承知をいたしておりますのは、イラクへ派遣される陸上自衛隊の部隊には、放射線を測定するため、微量ガンマ線測定器、ガンマ線線量計を携行させると承知をいたしております。
 今回、陸上自衛隊イラクに派遣するに際しましては、微量ガンマ線測定器を一台約五十万円で五台調達、ガンマ線線量計を一台約四万円で六百台調達というふうに承知をいたしておるところでございます。
○照屋委員 防衛庁長官は、昨年十二月十六日の参議院外交防衛委員会で、我が党の大田昌秀議員が「サマワに派遣される自衛隊放射能探知器を持参するとの報道がありますが、それは事実ですか。」と尋ねられて、そういうことを確認しているわけではありません、このような答弁をしておりますが、覚えておられますか。
○石破国務大臣 覚えております。
○照屋委員 そうすると、イラクへ派遣される自衛隊員に放射線線量計を持たそう、持参させよう、そういうふうに防衛庁が決めたのはいつの時点なんですか。
○石破国務大臣 その後のことでございます。
○照屋委員 いや、私が聞いているのは、その後というのはわかりますよ。そうじゃないと、あなた、また虚偽の答弁をしたということになりますからね。
 それは日付は特定できませんか。
○石破国務大臣 何月何日ということを今特定できるだけの知見を有しておりません。
○照屋委員 じゃ、十二月十六日の時点までは、少なくとも自衛隊放射能の探知器を持参させようなどとはよもや思っていなかった。その後に持参させることになったわけですね。
○照屋委員 私は、自衛隊を派遣するに当たって、劣化ウラン弾による被害というのは、放射能汚染というのは、これはもう防衛庁長官外務大臣も、湾岸戦争症候群と言われるぐらい、アメリカ社会は、帰還した米兵やその家族などを含めて大変大きな問題になっておるんですよ。
 昨年十二月二十五日の公明新聞を見ますと、神崎代表と一緒にサマワの状況を視察した遠山参議院議員がインタビューでこんなことをおっしゃっているんですね。「イラク南部は劣化ウラン弾が最も多く使用された地域でもあり、その放射能被害を危惧する声がありますが。」こういう問いに対して、遠山議員は、「オランダ軍は劣化ウラン弾が使用された場所を特定し、立ち入り禁止にするなどの対策をすでに行っています。」こういうふうに言っておるんです。
 要するに、私は予算委員会でも言いましたけれども、イタリア軍は既に、劣化ウラン弾による被曝で、もう七名の者が体を壊して帰還しているんです。そして、この公明党の調査団でも、今私が具体的に読み上げたように、公明新聞に載った記事では、オランダ軍は使用された場所を特定して、それによって対策をしているわけですよ。
 でも、自衛隊はそれをやっていないでしょう。それはやはり、私は、派遣される自衛隊の生命の安全に対する余りにも配慮を欠いた、これでは、今度の政府の自衛隊の派遣というのは、イラクで米英軍が使用した劣化ウラン弾、これに加担をするようなもの、よく言われる、放射能戦争あるいは劣化ウラン弾戦争への日本の参加であると言っても私は言い過ぎじゃないと思うんです。これは大変な問題ですよ。あなたが顔をしかめて、これで許されるような問題じゃないんですよ。だから、公明党の調査団も気を使って、私は関心を持って調査したんだろうと思うんですね。
 なぜ自衛隊は、本当に隊員の安全を考えるのであれば、イラクにおいて使用された劣化ウラン弾の地域、その範囲、これを特定するような作業をしないんでしょうか。
○石破国務大臣 公明新聞の報道というものは確認をいたしますけれども、私、何度もお答えをしたかと思います。WHOやいろいろな機関によって、劣化ウラン弾の被害というものはない、そして、湾岸戦争シンドロームというお話がございましたが、それも、人体に対する影響が劣化ウランとの関連性は確認されていないとの報告を受けておるわけでございます。

たとえば、新聞記者さんが自衛官に「その線量計ですけど、いまどういう表示になっていますか?」と取材して、自衛官が「えっと…いま0.2ですね」とかうっかり答えるとどうなるか。
その自衛官が発言したγ線線量値は、イラクには公式には存在しないはずのγ線線量かもしれないわけですよ。
というか、線量計で計測すれば、イラクには存在しないはずのγ線線量が計測されているわけですけれど。
そして、そのイラクには公式には存在しないはずのγ線線量が全世界で報道されたその瞬間、国際問題というか、ブッシュ政権と日本政府の間で政治問題に発展する場合もあるわけです。
そういう小泉政権にとっての問題を事前に排除するために、いままで自衛隊は「放射能汚染は無いから調べる予定も無い」と言ってきたわけで、線量計を持たせて派兵させる以上、新聞記者は線量計を持っている自衛官に自由に質問できないように管制報道を敷く必要があった、と。
「戦争に行くのではなく人道復興支援に行くのだ」との政府の強弁が仮に正しいのなら、機密にするべき秘密は一切存在しないわけですから、検知機の放射線線量を自由に取材させるべきで、それができないということは結局、発言が自己矛盾していると理解せざるを得ないのではないかと。

アロカ株式会社
http://www.aloka.com/
γ線測定装置 マテルアルカウンタJSM-1403
http://www.aloka.com/japanese/products/radiation/lms1403.html
ガンマ線線量計
個人被爆線量計 ADM-112
http://www.aloka.com/japanese/products/radiation/adm112.html