選挙雑感
ほとんど触れていない選挙に関する雑感。
- 前科者が国政の場に参加するなんて。
特に、辻元清美を比例の1位にした社民党は、その点についてちゃんとした考え方を打ち出すべきだと思います。
- 本当に郵政民営化だけを問う選挙になってしまった。
それだけを問うために解散するという小泉の暴挙と、それを許した国民。小泉に完全に踊らされてしまったマスコミ。(刺客とか)小泉のマスコミをうま〜く使った戦略に、のせられてしまっている感が否めないなあ。
- かみ合わなかった政策論争
郵政民営化以外に争点としてまったくと言っていいほど言及しなかった自民党と、郵政民営化を論点にあげるのを避けた民主党。民主党は後半取り上げざるをえなくなり、イメージを悪化させたようなかんじです。民主党は戦略を誤り議席を減らした、ということになるでしょう。
それにしても民主のボロ負け度が痛々しい。岡田代表の「話し合い主義」が小泉の反対派認めませんよ!説明しませんよ路線よりよっぽどマシだと思うんですけど、そうは思っていない人が大勢いるんですね…。
- 小泉は日本をどうしようとしているのか。
日本を、というか日本国民を、というか。そういうものって小泉からなにも感じ取れないなあ。今回はとにかく「郵政民営化」だけでことを済まそうとしているし。4年間それだけやってればいいっていうわけでないし、それ以外にも問題は山積しているし。
完全に白紙委任に近いことをやってしまった。それについていつか後悔する日が来るんじゃないか。
- とりあえず
国民に痛みを負担させるならまず自分からボーナス返上とかして欲しいんですけど。トップからそういうことしなきゃだめじゃん。経営不振の民間企業と今の日本の財政って一緒じゃん。
- 久米宏不在のテレ朝の存在感のなさ
やっぱり古館じゃあだめだなあ。もっと自分の頭で考えなよ、と思ったりしました。小泉勝利の陰の立て役者という見方もあながち間違いじゃないかも。
実家に行ってきましたよ。
親と彼女のコミュニケーションを志向したものの、彼女がなかなかしゃべらなかったのであえなく轟沈。次に期待(約束してたし)。
誰か
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2005/08/20
- メディア: 新書
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8月31日の飲み会の直前に購入した本のうちの1冊。表紙の折り返しで、宮部みゆき自身が
人生に不足がない、あるいは、幸せな人生をおくっている探偵役というのは、ミステリーの世界ではなかなか珍しい気がする−、と常々考えていました。
と書いていて、読み始めると、本当にそうだと。この作品の主人公は、なんて満たされているんだろう、と思いました。そんな主人公が追いかける事件は、宮部自身が言うとおりささやかで、でもなんだか深みのあるような。
宮部の現代物は久しぶりだったのでちょっと不安もあったりしたんですが、やっぱりうまいなあ。主人公の生活をところどころに挿入しながら、追いかける事件のディテールを徐々にはっきりとさせていって、最後でひっくり返す。
ささやかな事件だけど、そこにあるのはやっぱりミステリー。いい物を読みました。また宮部の現代物が読みたい。