オルセー美術館展
印象派展だと思ってたら、「ポスト」印象派展だったらしい。
名作がありすぎてわけがわからなくなるのが難点。
ゴーギャンとゴッホを大きな一部屋に向かい合わせて展示しているのが面白かった。ゴーギャンは色。暖色系の色彩が特徴的。ゴッホも荒々しさとか、狂気を秘めたタッチとかいうよりも、その明るい色彩(夜景の絵も含めて)が印象的だった。
セザンヌは僕にはどうもピンと来ない。当時の画家達には非常に支持されていたらしいが。。
展示の方向性としては、ドニとかヴュイヤールとかボナールあたりに力点を置いていた感じだが、結局自分の気に入ったのはロートレックやドガだった。自分の通俗性というかそういうものの証明のような気もする。
アンリ・ルソーはひとり異界を作り出していた。
ルーシー・リー展
地階の食堂で昼食を取った時にビールを飲んだのがまずかったか、眠くなった。
同じ国立新美術館でやっていたルーシー・リー展を観るが、それもあってあまりピンと来なかった。
もともと陶磁器はきらいではないのだが、彼女の小さすぎる高台や薄すぎるふちになんとなく居心地の悪さを感じてしまった。あるいは胴が小さく口が大きく開いた花器なども不安定感から何か不安な感じを抱いてしまう。
バーナード・リーチと相容れなかった部分というのも、案外そんなところかもしれない。器の形をしていながら、美術品になっている感じ。
(帰ってきてからリーチが民芸運動と関係が深い人と知ってそんなことかな、と)
しかしもともとこれを観たがっていたヨメは満足の様子だった。オトコとオンナの感覚の違いというのもありそうだ。
ボストン美術館展
翌日ははじめて六本木ヒルズに足を踏み入れることに。
SATC(というらしいが)の巨大看板の内側はこうなっている。
巨大クモ。確かに写真とかで見たことがある。
帰ってきてから、このクモの作者の人の訃報が新聞に載っていた。
ボストン美術館展は印象派のコレクションが多く、前日のオルセーと頭の中でごっちゃになっている。
モネが妻と子供を描いた非常にカラフルな絵があり、人気の作品らしいが、これを見ると上手いんだなとわかる。ただ水面とか睡蓮をぼんやり描いてるだけの人じゃないらしい。
六本木ヒルズの最上階?は展望台になっていて有料。だが、展覧会の半券で割引になった。展望台というのもいまだ東京タワーっぽい昭和な感じがするが。
しかし東京タワーを見下ろす眺めというのも不思議な感覚。
デジカメ用のレンズをu2に付けるとこういう絵になる。
同じく。焦点距離は18mm。
隣の低いビルが鉛筆のように見える。なんだかんだ言って展望台ではずいぶん写真を撮ってしまった。