物理合宿

理論物理の人が80パーセントのミーティングでシャモニー近傍の山中にて合宿。フランス人がほとんど。理論の人って結局現実はどうでもいいということらしいので、困惑した。それにしてもフランスの研究業界の上下関係の厳しさにはおどろいた。この点日本よりひどい。山小屋のそとでタバコを吸っていると、真正面にモンブランが見える。午前中は討議、午後はスノボ。夜にまた討議という一週間。スイスのモーグルの元ナショナルチームメンバーの人と一緒にいったので、コース外れて直滑降というかなんというか、私はクラッシュしまくり。

日本で国際ミーティング

きわめて適当に書いたアブストがなぜか口頭発表に採用されたため、フランスから移動して日本へ。空港から通りすがりの神戸元町で何年ぶりだかで台湾料理・丸玉食堂に。あいかわらずの極上豚足に感動。厨房の人たちもそろって歳を取っていたけど相変わらずの修羅場な雰囲気はこれまたかわらずしみじみ。散髪してから神戸をあとにして会場にいってみたら結構な知り合いばかりで日本にいるような気分になれなかった。泊まっていた民宿は私一人。親戚のいえにでもたいざいしているような気分。写真は部屋の窓からの景色。風呂からもこんな景色が見えるので毎日朝風呂。いつもあなたの作った講義用ファイルにお世話になっていますと挨拶してきたポーランド人の教授、日本とポーランドといったらアンジェイ・ワイダですね、「大理石の男」はすごい映画でした、と応えたら、なんとアンジェイ・ワイダの友人で頻繁に飯を一緒に食っているとのだそうである。まだ生きていたのか、と思ったがその実目下新作を撮っているのだとか。

ブログの効用

日本の生物関係の某大御所がブログを書いている。英語でも書いているので先日の学会で突然その話が出たのだが、「尊敬すべき研究者だと思っていたがあんな人種差別・性差別主義者だったとはおもわなかった」「どんな教育をうけたんだ」「科学者のくせにウルトラナショナリストかね」という話が続出。いやー、私もそうおもっていたんだよな。