(3)堀江貴文氏とフジサンケイグループの関係の場合

2005-02-19 - 小烏丸の日記
参考
産経ニュース
産経ニュース
http://d.hatena.ne.jp/higurashikunio/20050219
堀江貴文氏が産經新聞あるいはフジサンケイグループに対して言っていることは比較的事実だ。産経新聞のクオリティは他紙に比べて低かったし、*1

しかるに堀江氏はAERA誌で「あのグループにオピニオンは異色でしょ。芸能やスポーツに強いイメージがあるので芸能エンタメ(注=娯楽)系を強化した方がいいですよ」と語り

という部分はいくら産經新聞記者が否定したところで、フジテレビを見てみれば一目瞭然の事実であろう。
なるほど

「正論路線」の否定は産経新聞が果たしてきた憲法改正

などと自認しているようだが、その結果があの自民党の問題だらけの憲法草案であるならばその罪は重い。しかも、読売新聞と比較してその影響力すらも弱いといえるだろう。安倍晋三氏や森喜朗氏への「おべっか新聞」(おべっかマスコミ)としてはその機能を果たしていたことを一部認めるが。

あ〜、先日名前を挙げた森喜朗前総理大臣も元産経の記者でしたね。
リクルート事件の時の話は有名だった気が…*2

まあ、ここで言いたいのはまず堀江貴文氏もフジサンケイグループ側も「報道」の重要性、第四権力の危険性を認識していないのではないかということ。産経側は、その危険を認識した上で御用新聞(読売系列よりは質の落ちる)と化しているのかも知れませんが。
まあ、堀江氏がマスコミを持ったからといってリベラルでクオリティの高い報道機関が出来ないと分かっただけなんですが・・・。

*1:最近、他紙の低落という形で品質が近づいてきたのは目を覆わんばかりですが

*2:私の母校の教育方針が悪かったと言っておられるんでしょ、自分のことは棚に上げ。どう思います?同級生の方々

(2)そしてまた大人気ない記事

産経ニュース

 堀江社長はマスコミの取材に対し「外資規制はそのうちなくなる」と発言しているが、総務省は「あり得ない。どこの国でも外資規制はある」(幹部)と指摘。諸外国の事例を参考にしつつ、外資による間接支配を封じる関連法の改正案を今国会にも提出する方針だ。

正直必死すぎて見ていられませんが。普段あれだけ尽くしているんだから「助けて、自民党」と言う感じなんでしょう。
まあ、http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20050210/mng_____tokuho__000.shtml(東京新聞)、この記事はかなり突き放している感じが対照的で面白いです。

大体、堀江貴文氏の論理で言えばそもそも「公共財」としての価値が高かった情報を載せる媒体としての「電波」の価値がインターネットの登場によって相対化、縮小していくということ(このことを「既存のメディアを殺す」と言っているのだと思います。)な訳ですから。フジテレビの論理に堀江氏が納得しないのも当然といえば当然といえます。

まあどこかのblogで書かれていましたし、東京新聞にも

「フジテレビはTOBをまわりが温かく見守ってくれるとでも思ったのだろうか。ライブドアの行為は市場原理にのっとったもので当然の話。こんなことであわてふためくことこそ、日本市場の閉鎖性の象徴だ」と指摘するのは外資系ディーラーだ

と書かれているのですから、現政権が積極的に募集している、海外からの投資を身をもって受けてあげれば良いのではないでしょうか。
その上で、堀江氏には価値の低下するとはいえ「公共財」な訳ですからその取り扱いに「倫理観」「義務感」が要らない訳ではないということを伝えていっては?

今更ながらですが松田誠司のビジネスショット(六本木で働いていた元社長のブログゴルフ編)