7/19 日本ハム−楽天(東京ドーム)

 お久しぶりにやって来ました、東京ドームの日本ハム主催ゲーム!東京ハム時代からの日ハム戦レフト観戦愛好家としては、気合も入る二連戦です。

懐かしき東京ハムの香り F3-2E


 普段は寝不足を誘発するだけでサマータイム勘弁してくれって人なのですが、野球観戦に関してだけはサマータイム最高や! というわけで、球場に到着したのがまさに先頭打者聖澤がヒットを放って出塁した瞬間。平日のナイターでも試合開始から見れるのは大変ありがたい話です。そのままバントで塁を進めて、この日が復帰戦となった山崎がいきなりとなるタイムリーで一点先制。関東での楽天戦は三週間ぶりくらいになりますが、いつの間にこんなにチーム状態良くなっていたのといった感じの理想的展開。やっぱり山崎が入ると打線も変わってくるものです。
 しかしこちらの先発はヒメネス。大宮での登板を思い出す、ピンチはコンスタントに作るがたまにしか失点をしない投球で、初回の無死1,2塁、二回の無死3塁を凌ぎながらも三回、五回に大野のツーベースから仕留められ逆転を許します。ただ、ヒメネスに関してはこんなものだろうという気持ちもあり。

 その五回ですが、ライトスタンドのハムファンの中に、なんと鎌ヶ谷のマスコットであるカビーが紛れ込んでいました。レフトスタンドから撮った写真にもこっそり映っています。こういったマスコットの動きはいいですね。五回が終わった後にはやっぱり日ハムと言えばYMCA。一塁近辺のトンボ持った係員は相変わらずキレ抜群の動きを見せていました。この日はウグイス嬢も代打に東京ハム育ちの金子誠が出てきた時にはアナウンスを溜めたりと、東京時代を懐かしんでしまうような演出が随所に見られました。そういや七回も北海道に移転後の応援歌が流れていなかったような。
 試合に戻ると、ヒメネスが稲葉からソロを被弾して二点差になり、楽天は2度あったチャンスで片方はゲッツー、もう片方で一点と攻めきれずに惜敗でした。とはいえ、この日はチャンスが3回しかなかった中、きっちりとそのうち 2つを点にしていたので、チームの状態としては悪くなかったと思います。連勝は止まってしまいましたが、チーム状況そのものは4月の雰囲気に近付いてきている気はします。
 この日も観客はまずまず入っており、途中で二階席も開かれました。あとは前半戦の締めくくり、ダルビッシュと田中の対決で気持ちよく勝って…おきたかったのですが。

観戦成績

7/20 日本ハム−楽天(東京ドーム)

 そしていよいよやってきたダルビッシュVS田中将大の大一番。台風の接近にも関わらずチケット完売。満員の内野立ち見。4万人以上が見守る中の期待に違わぬ投手戦に、東京ドームが燃えた。

至高の対決、四球に散る F3-1E


 この日もサマータイムを活用して試合開始前に東京ドームへ。なんと既に当日券売り場のシャッターが閉まっているという、パ・リーグの試合としてはちょっと考えられない異常事態。最終的な観客数はなんと44,826人。よくぞ入ったものです。到着時には既にライトスタンドは立ち見の案内が出ていました。

 レフトスタンドから見たこの日のスタンドの様子。二階席の座席については若干空きがある状態ではありましたが、日ハムの主催試合としては驚異的な集客力でした。球場の外では他球団の応援グッズを身につけている人もいました。球団・リーグの垣根を超えて注目された試合でしたね。
 そして試合ですが、1回は両者さすがといった印象の立ち上がり。しかし2回、楽天がまたも山崎のツーベースを足がかりに、謎のバント失敗もランナー死なず状態からヒットと繋いで、1死一、三塁の大チャンス。ここでなんとこの日スタメンの横川が鮮やかにセンター前に運んで、ダルビッシュから先制点をもぎ取ります。横川が打ったことがまた格別に嬉しい1点でした。しかし田中も4回裏、突然のストレートのフォアボールから、牽制悪送球でピンチを広げて、ダルが投げれば打つ中田にタイムリー。そして稲葉には内角の難しい球を完璧に捌かれて、ライトスタンド一直線の打った瞬間に分かるホームラン。あっという間に3点を奪われてしまいました。これは上手いことしてやられましたね。
 そこからは両者の意地のぶつかり合う投手戦に戻り、楽天の5イニング連続三者凡退もあって高速に進みます。最後まで両者譲ることなく、3-1のまま終了。実に見応え充分の投手戦でした。ダルビッシュを生で見るのは久しぶりでしたが、どうやったら打てるのと言いたくなるボールが随所に見られ、負けたんですが見ていて凄いなと感心させられました。見る者を惹きつけるピッチングだったと思います。一方の田中も崩れたのはあのイニングだけ、よく頑張って投げてくれました。
 序盤はかなりのフラッシュが焚かれたりして、いつもと違う雰囲気だったのですが、途中から観客も引き込まれてフラッシュも減り、じっと至高の投手戦を見守るような雰囲気に。2時間23分の短い試合でしたが、とても濃密な時間を過ごすことができました。いい試合でした。
 そしてこれでとうとう今年の楽天戦観戦成績が10敗目。うち東京ドームで5戦全敗です。来年こそは、勝ちたいですね…、一つは。

観戦成績