kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

橋下徹を全面擁護する極右ポピュリスト・勝谷誠彦

とにかくリンク先の記事をよくお読みいただきたい。
http://blog.livedoor.jp/manguhsai/archives/861746.html

このブログの管理人・東田万偶斎さんは、一昨年、「きまぐれな日々」の勝谷批判記事
きまぐれな日々 電波芸者・勝谷誠彦の生態
に、下記のコメントをいただいた方だと思う。長くなるが引用する。

はじめまして。

勝谷氏からメールをいただきました。
テレビでの発言が間違っていると
指摘したメールに対する返信です。
氏の臆病さ、劣等感の激しさ、卑怯な態度には
驚かされます。

ちょっと長くなりますが、
私からのメールも合わせて、
お暇がありましたら読んでみてください。


9/19 東田→勝谷

勝谷誠彦 様

はじめてメールいたします。東田と申します。

今日、朝日放送の「ムーブ!」で「信長は家臣団を解体して、
みんな足軽にしちゃった」とおっしゃっていましたが、
どのような資料に基づくご発言でしょうか?

やや悪意を込めて申し上げると、柴田勝家丹羽長秀
滝川一益羽柴秀吉明智光秀
足軽ということなんでしょうか?

相当好意的に解釈して、
足軽にいたるまで全軍を信長の直属軍としていた、
ということなんでしょうか?

いずれにせよ、管見によれば、全くそのような事実はなく、
荒唐無稽な意見としか言い様がありません。

小泉政治を総括するコーナーでの
本筋とはそれほど関係のないご発言でしたが、
あまりにも堂々とおっしゃったので、
信じた視聴者もいたかと思います。
どうか訂正してください。


9/19 勝谷→東田

勝谷からの口述での伝言をお伝えいたします。

以下伝言……。

読者その他からのご意見には滅多にお返事しないのですが、あまりにご自分の頭の悪さをご存じないままに生きておられるのが気の毒なので申し上げます。
織田信長が最大の中世の破壊者であったのは、土地に縛りつけられてていた封建領主を、足軽を含む、近代における国民国家的軍隊に再編しなおしたところにあります。
子供のころ絵本ででも読まれたのかもしれませんが、貴殿の頭の中にある英雄像を、描き直された方がいいかと存じます。
いろいろと織田の部将の名前を言えて偉いですね(笑)。そういう人々が軍団長として再編されていったのかが織田軍団の本質であり、それについていけなかった部将たちは見事にリストラされました。

お分かりになれなければ小学生でもわかる読物として司馬遼太郎先生のご本でも読まれればいかがでしょうか。老婆心ながらあまりに愚劣なご意見を頂戴したので、秘書に供述いたしました。
今後の人生のご参考になれば幸いです。

冒頭に申しましたように私は公共のメディアを通じて以外は、外部とコミュニケートいたしませんので、今後このメールにお返事をいただいてもお目を通すことはないと思います。

お幸せな人生を送ってくださいませね。

以上伝言終わりです……。


9/20 東田→勝谷

「ところで乃木将軍が、このように損害を度外視したような用兵を
 続けることができたのは、なによりも兵士たちが彼の私兵ではなく、
 国家の兵であり、その消耗もまた国家が補填してくれる仕組みに
 なっていたからである。・・・(略)・・・
 これに比べれば、戦国時代の大名の方が、自軍の損害について、
 よほど気を使わねばならぬ立場にいたといえよう。・・・(略)・・・
 このことは、戦国大名中、最も果敢な用兵家といわれる信長の
 戦暦を見れば、容易に理解できよう。」
           藤本正行『信長の戦争』(講談社学術文庫)より

信長の軍隊は「私兵」です。
「近代における国民国家的軍隊」ではありません。
信長個人が身銭を切った、信長個人のために働く軍隊が
なぜ「国民国家的軍隊」なんでしょうか?
そもそも近代的な国家が影も形もない戦国日本に「国民国家的軍隊」が
どうやって存在し得るんでしょうか?

単に土地を介在させない、封建的でない軍隊なら、
それまでの歴史にもいくらでも存在しました。
しかし、古代エジプト軍は「近代における国民国家的軍隊」なんですか?

それに信長と彼の家臣の関係は基本的に封建的です。
例の軍団長たちもみな領地を与えられていますし、
その他の直臣もそうです。
一体どの家臣団が解体されて、なんという封建領主が
国民国家的軍隊」に再編し直され、
みんな足軽にされちゃったんでしょうか?
具体的に教えてください。

勝谷さんは司馬遼太郎氏の作品を読めと助言くださいましたが、
信長に関するものは既にほとんど読んでいます。
読んだ上で申し上げるのですが、史実的には間違いだらけです。
例えば、桶狭間の戦いを司馬氏は通説(俗説)通り奇襲迂回戦としています。
しかし、これは最近完全に否定されています。
藤本正行氏の研究により今川軍への正面攻撃であったことが証明されており、
これはもう定説になっています。
また司馬氏は、長篠の戦いを「織田の鉄砲三段打ち」対「武田騎馬軍団」として
描いていますが、これも藤本正行氏や鈴木眞哉氏が徹底的に否定しています。
その他、挙げると切りがありません。
なので、別の文献を紹介してください。
できればもう少し学術的なものがいいのですが。

勝谷さんは司馬遼が描くもう何十年も前の信長像が
新しい真の信長像だとお考えのようですね。
だとしたら、まず冒頭で挙げた『信長の戦争』をお読みになればいいと思います。
「中世の破壊者」などとあがめ奉る信長信者にはいい薬になると思います。


追伸

18日(月)の「ムーブ!」の「乙武氏のブログが炎上」という話題で、
勝谷さんは「オレは攻撃されたら、徹底的にやり返すで!」とおっしゃっていました。
私は別に攻撃しているわけではありませんが、
人をバカにした言葉を浴びせておいて後は無視、というのは前言に反しませんか?
子供が悪態をついて逃げていくみたいなんですが・・・。


2006.10.03 02:27 URL | 東田

勝谷誠彦というのは、なんともあきれ果てた男である。

巨人優勝と経済危機

巨人がセ・リーグ2連覇を記録した。セ・リーグでの連覇は1992年、93年のヤクルト以来15年ぶりで、巨人の連覇になると1989年、90年以来18年ぶりだ。

ところで、経済が明から暗へと移行する時に、巨人が連覇する傾向がある。国民生活の実態はともかく、「戦後最長の景気拡大」とされていた昨年、巨人が優勝したが、今年連覇を記録した時には米国の住宅バブル破裂から始まった世界金融危機により、景気は急激に悪くなっていた。18年前の巨人連覇でも、1年目がバブルの頂点で、2年目がバブルが弾けて株価が急降下した。さらに、巨人が9連覇を記録した1973年には、石油ショックが起きて、長く続いた日本の高度経済成長時代が終わった。連覇ではないが、ITバブルが弾けた2000年にも巨人が優勝している。さらに、2002年に巨人が優勝すると、株価はITバブルの頂点の頃の半分以下に値を下げた。当時と今の日経平均がほぼ同じくらいである。

かつて、「巨人が優勝すれば景気がよくなる」という俗説が信じられていた時代が長く続いたが、実際には、経済の曲がり角やバブル崩壊のタイミングで巨人が優勝しているのである。むしろ、日本経済にとっては巨人の優勝は不吉なシグナルだ。

今回は、優勝が当然視されていた阪神が優勝を逃したことで、実際の経済効果にも悪影響を与えるとも一部で報道されているが、さすがにこの説には私も疑問を感じている。18年ぶりに阪神が優勝した2003年と比べて、2005年の阪神優勝は、中日との白熱した優勝争いだったにもかかわらず大して盛り上がらなかった。今回も、経済効果の損失などたかが知れているのではないか。CS第1ステージに阪神が勝ちさえすれば、また巨人とのシリーズが延々と続くわけだし...