図書館で借りたビデオ・ブック。
- 日本における人形の歴史。
- 文楽の「三人遣い」というのは、世界にも類例のない手法だとか。
川村邦光「ヒトガタ・カタシロ考」
神野善治「木子としての傀儡子」
★下記の2つは映像を見たかったなあ。ビデオブックなのだから、このビデオ映像を収録しれくれればよかったのに!
- 岐阜県下呂市で、洞奥一郎(故人)がひとりで100体の人形を演じる、人形による歌舞伎『竹原文楽』が行われていた。
- 愛知県半田市亀崎地区の山車の上に、古い「傀儡師」の動きを残しているからくり人形があった。
- 『傀儡記』には人形遣いではなく、遊女のことばかり書かれている。それはなぜか?
(映像)
形代 夏越しの祓い(埼玉県秩父郡小鹿野町小鹿野神社)
- 人型の紙の「形代(かたしろ)」を神社に納め、まとめて川に流す。
- 「実盛人形」は斎藤実盛のことではなく、民俗学では「サノモリ」で田の神のこと。享保十七年に全国的に虫害が発生した時に、それまでのさまざまの「虫おくり形態」が武者人形にかわった。木製の「実盛人形」を先頭にした行列が部落をまわり、最期は川に流す。
オシラ講(青森県弘前市坂元久渡寺)
オシラアソバセ(岩手県宮古市堀内)
- 棒状の木片に顔を書いた「家の神」「養蚕の神」である「オシラ様」を、寺・神社にあつめて年に一度、新しい服を着せて祝う。
- 傀儡田楽。三人の奏者が、大型の人形を棒で操作する。
阿波の箱まわし(徳島県の山間部の三次町などで発達し、門付芸を行っていた)
- 人形遣い(恵美須人形、三番叟など)と、鼓をうつ相方が、門つけをしてまわった。
- 佐渡は「芸能の島」で多くの人形座が存在した。
- 山車の上で、十数人の人が紐をひいて人形を動かし「一の谷合戦」を演じる。
- 文楽同様の「三人遣い」