When I Grow Up (To Be A Man)

Words & Music by Brian Wilson and Mike Love.

(1964年発表)




(原題直訳 「ぼくが大きくなって(大人になったとき)」)





From The Beach Boys album, "The Beach Boys Today!".
名作アルバム度 ☆☆☆

ビーチボーイズ・トゥディ」(ビーチボーイズ





歌詞は、次のURLから
http://www.lyricsandsongs.com/song/37478.html





名曲度 ☆




邦題 「パンチで行こう」*1」(ビーチボーイズ










When I grow up to be a man
ぼくが大きくなって大人になったら
Will I dig the same things that turn me on as a kid?
ぼくは、ちっちゃな子供の頃に夢中になってたのと同じことに熱を上げてるのだろうか
Will I look back and say that I wish I hadn't done what I did?
ぼくは昔を振り返って、
自分がそんなことをしなけりゃよかったなんて口にしたりするんだろうか?
Will I joke around and still dig those sounds
ぼくはふざけてばっかりで、ずっとまだそんな調子でいるんだろうか?
When I grow up to be a man?
ぼくが大きくなって大人の男になったときに*2




Will I look for the same things in a woman that I dig in a girl?
ぼくは自分が女の子たちに見ていたものと同じものを
大人の女性の中に探そうとしたりするのだろうか?
(fourteen fifteen)
(14歳、、15歳)
Will I settle down fast or will I first wanna travel the world?
ぼくはちゃんと身を固めて落ち着いてしまうのかな、
それとも、まず何よりも世界中を旅してまわりたがったりしてるのかな?
(sixteen seventeen)
(16歳、17歳)
Now I'm young and free, but how will it be
いま、ぼくは若くて自由だけど、
でも、これってどんなふうになっていくんだろう?
When I grow up to be a man?
ぼくが大きくなって大人の男になったときに




Oooooo Ooooooo Oooooooo
ウー、ウー、ウー、ウー




Will my kids be proud or think their old man is really a square?
ぼくの子供たちは自分の親のことを誇りに思ってくれるだろうか
それとも、どうしようもない堅物(かたぶつ)だって思うのだろうか?
(eighteen nineteen)
(18歳、19歳)
When they're out having fun yeah, will I still wanna have my share?
子供たちが外に出かけて大いに楽しんでるっときに、うん、
ぼくもまだ自分なりに外に出て楽しみたいと思うだろうか?
(twenty twenty-one)
(20歳、21歳)
Will I love my wife for the rest of my life
ぼくは自分の妻をその先の残りの生涯にわたって愛していくだろうか?
When I grow up to be a man?
ぼくが大きくなって大人の男になったとき




What will I be
ぼくはどうなふうになっているんだろう?
When I grow up to be a man?
大きくなってぼくが大人になったときに







Twenty-two twenty-three
22歳、23歳
(Won't last forever)
(いつまでも永久につづいてくわけじゃないんだな)
Twenty-four twenty-five
24歳、25歳
(It's kind of sad)
(それって、なんか悲しいな)
Twenty-six twenty-seven
26歳、27歳
(Won't last forever)
永遠にはつづいてはいかないんだなあ
Twenty-eight twenty-nine
28歳、29歳
(It's kind of sad)
(それは言わば悲しいことだな)
Thirty thirty-one
30歳、31歳
(Won't last forever)
(永久につづいていったりはしないんだ)
Thirty-two . . .
32歳・・・・・










Translated into Japanese tonight by komasafarina.訳詞 040209








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と、きのうまでの流れのつづきに乗せて選んでみたのが、きょうのこの歌。

きのうまでのキンクスの「スクールボーイズ」が「スクールデーズ」という追憶を誘う歌ではじまっていたのとは対照的にきょうのビーチボーイズのこの歌は、まだ年少の男の子が将来の自分を遠望して(ついうっかりもっとその先まで見てしまってチョッピリ悲しくなったりもしている歌でもあるわけですが)、少年らしい心情がよく歌われていると思います。
きのうの歌で「もう振り返らない」なんて歌われていたのにアレですが、ここのログを振り返ってみると、
このところずぅーーっと「子供」を題材とした歌がつづいています。きのうまでのキンクスの「スクールボーイズ・イン・ディスグレース」も(もちろん)その流れの中で取り上げてきたものでした。
この「子供」のテーマhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061228#p2のまえにここに流れていたのは何だったか覚えているかたは(もう、いらっしゃいませんねー、2年以上も中断していたのですからスミマセン・・・・)、
いま見てみたら、何とそれは「お茶」だったんです。http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061220#p1
(そして、そのまえは「ミルク」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061216#p1、なるほど、
そのまえは「コーヒー」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061212#p1、そのまえは「キャンディー」や「お砂糖」などの「甘いもの」類http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061128#p3、さらにそのまえは(これまたなぜか)「出奔」や「漂泊」というテーマhttp://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20061112#p1、そのまえは「(女性の名前)」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060913#p1が延々と78名もつらなって(負けるワw)、そのまえは、・・・・・)
という具合にここでは、さながらひとつの大きな物語をかたどるかのようにして、
昨日から今日、そして明日へと次の次は次というかたちでロックやフォークやポップス、リズム&ブルースやブルース、ときにはジャズのスタンダード・ナンバーなどもまじえながら展開してきています。
ですから、明日、何の曲が来るか!? 次に何の曲を持って来るか? どの曲で流れの方向が変えていくか? などといったことが(言わばラジオのDJのようにして曲を選んでは、歌詞を一語一語、日本語にして紹介していく)わたしの楽しみでもあり、また、それがここをご覧になってくださっている皆さんのお楽しみのひとつになれば、それはとても幸いなことと言えるでしょう。
(検索サイトからいらっしゃる皆さんのお役に立てることも嬉しいことではありますけれども、
あえてblogというフォーマットの中でつづけているのは、いわば秘密のラジオ番組(!)みたいな発想もあってのことのようになってきています。)
あ、そもそものはじまりである第1回は、エルヴィス・プレスリーの「ブルー・スウェード・シューズ」だったんですよー http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20041205#p2 。たいして深い意味もなく選んだものでしたが、けっこう、いまだにその効力が効いているのを感じます。
そして、きょう、ここまでに通算して795夜、988曲を数えています。
ということで、2年2ヶ月ほどのブランクを置いて、再びスタートしましたこの(ブレイン・レイディオw)、「アラビアン・ナイト」のようにwink(まずは)ザ・千一夜に向けて、「Tokyo Rockin’Nights Tales」といった按配で、きょうも1曲、歌をアップすることができました。ありがとうございます。
「Something Celebration Is Goin’ On」〜「何かいいこと進行中!」をこれからもどうぞよろしく!♪








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【Years Ago−Go!】





(1年前のエントリーを Playback♪)




・「シップ・イン・ザ・スカイ」 (ウディ・ガスリー
・「ウディに捧げる歌」 (ボブ・ディラン

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20060207






(2年前のエントリーも Playback♪)




・「モンタレー」(エリック・バードン&アニマルズ)

http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050207

*1:なんとも意味不明な困った邦題であるがw、この当時の日本には「平凡パンチ」なんて若い男性向けの人気週刊誌があったりして、「パンチ」というコトバにはエネルギッシュでヴァイタリティに富んだコトバとして(当時の「国=語」状況に流通していたのだろう。それにしても、この歌にはまるでそぐわない邦題だと思うけれども。

*2:歌のタイトルでもあり、決めのフレーズでもあるこの箇所は、もちろん、ただ普通に「大人になったとき」と聴いても全然かまわないのだが、この当時のアメリカでは(おそらくいまの時代でもまだ)「man」という語には強いマチズムというジェンダーがこびりついていただろうことを考えて、敢えて「大人の男(!)」と訳してみた。音楽的な観点から見てみても、たとえば多くのブルース・ロック系のアーチストのレパートリーとなっているボー・ディドリーの名作「I'm A Man」や、(イギリス人になるが)スペンサー・デイヴィス・グループ時代のスティーヴィー・ウィンウッドの同名異曲の作品で(アメリカのグループ)シカゴのカバーでも知られる「I'm A Man」など、そうした社会風土を反映した歌も少なくない。そのことは(いまだ幼い年齢の男の子を歌った)フー(=ピート・タウンジェンド)の名作「I'm A Boy」http://d.hatena.ne.jp/komasafarina/20050225#p1 においても、ひとつの社会的・文化的な強制力(=プレッシャー)(と言うよりも、むしろ、ひとつの価値強制のイデオロギー)として強い影響力を世の男の子たちの成長過程における意識に及ぼしていることを見て(=聴いて)とれる。きょうのこの歌をきっかけとして、そうした歌へと当面の展開をもっていくことも考えたが、いましばらくはまだレイ・デイヴィスの学園モノ(?)の余韻の中でこのページを進行させていくことにしよう。