KA.Blog

株式市場で気になる銘柄をピックアップして分析、検証していきます。主に中期~長期の投資で成果を上げ、値動きを追っていく予定です。株の他にも日常の話題やコーナーで綴っていき、むさくるしくない(?)ブログにしていきたいと思っています。

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日経平均は反落。前日のNYは財政の崖懸念に対し引き続き楽観論が強まったこと、Appleがバロンズの強気見通しを受けて大きく買われたことを背景に大幅高。サンクスギビングが近づく中お休みモードになったことで、売り方の手が緩んだことも追い風になりました。

それを受けた日経平均は朝方から買いが先行。為替はやや円高に振れるも、昨日同様にしっかりした値動きが出て9200円タッチの場面まで。しかし9200円達成感から上値は重くなり、前場は前日終値付近での推移に。

後場も日銀の金融政策決定会合の結果が出て一瞬買われたものの、結局は引けにかけては力尽き。マイナス引けとなりました。TOPIXもわずかにマイナス。売買高は18億株台、売買代金は1.1兆円と解散発表後では一番盛り上がりませんでした。


投資判断は「やや売り」。前回「今度は下に「三空」が出来上がることになります。となると、9200円辺りまでは行けるとしても、肝心の9200円を突破する時には息切れの状態になるかも知れません。9200円は今年の7月以来3度トライし、明確な上抜けに失敗しているラインですから、相当に固い壁」としたような動きになったと思います。

結果論ですが、ここまで強かった要因はやはり売り方の買い戻しが強く出たというところだと思います。当初信用残高ばかり注視していて、裁定残の積み上がりを見逃していました。信用残高では買い残は減っているけれども売り残は積み上がっていない。だから上値は軽いかも知れないけれども、買い戻しには持続力が無い、と。

ところが、裁定買い残がこれだけ積み上がっているということは、将来の売り圧力にはなるだろうけれども、イコール先物売りが多く存在していたということ。いくら先物の売りポジション解消と同時に現物に売りを入れて裁定を解消するとしても、当然先物の方の取引が先に成立するわけですから(先物の方が主であること、先物には夜間取引があること、225銘柄の注文成立までのタイムラグなど)、買い戻しの勢いはまず先物に集中しやすいものです。

結果、不意を突かれた売り方は買い戻しを余儀なくされてダメージを受けているのだと思います。後講釈すればこんな感じ。

で、それはそれとして大切なことは今後のことですが、私はやはり引き続き警戒心を持って挑むべきと思います。はっきり言ってこんなふわふわした状態で買いで挑むくらいなら、別に乗り遅れても良いので、安心して買える時期になってから買えば良いのではないかと思っています。

チャート的には前回10/15安値8488円→10/23高値9075円の値幅587円を11/13安値8619円に当てはめてみると9206円になりますから、やはり9200円には抵抗力が強い印象です。最終的には抜けるかも知れませんが、それには外部環境の変化が必要で、頑張ったとしてもせいぜい横ばいキープがやっとでしょう。

一方でTOPIXの方は三角持ち合いを上放れてきており、一皮剥けた印象は出ています。なのでトレンドの変化は見てとれますが、本日は200日線を越えるに能わず。一旦は75日線辺りまで戻ってからの方が先々の上昇が健全なものになると思われます。

ただ、今日も上値で売りが出た割には下げ渋りの動きが続いており、なかなか簡単な地合ではありません。中国株が弱いのに底堅く、為替の円安が一服しても強い。丁度10月中旬や6,7月の上昇場面と同じように、不可解な強さがあります。本日の動きを上値が重いと捉えるか、底堅いと捉えるかで見方が大きく異なってきます。

ですから引き続き9200円を突破するのは容易ではないと思いますが、抜けてきた時のことは想定して対応すべき場面だと思います。売りに関しては場が見られる方のみ仕掛けるべきで、逃げる準備は怠らないようにすべきでしょう。

もっと市場に「年内1万円超えも可能」というような声が溢れてくれば、逆に下がっていけそうな感じですが。本日の日経の記事を見ても、市場関係者の声として9500円という数字が出始めていますから、少しずつ雰囲気は「悪く」なっているのではないかと思います。

その他、新たなマイナス材料としては中東情勢の緊迫化も挙げられます。しかしこれらの売り材料をもってしてもなお下がらないのであれば、売り方にとっては今後下げるべき材料が見あたらなくなる。その時は一転強気で押していって良いのではないでしょうか。


新興市場は「強気の買い」。本日は両指数共に堅調。本日の日経一面で「リクルートがネット通販仮想商店街に参入」と伝わると、競争激化懸念から楽天(4755)が売られました。足下ではAmazonのkindle発売もあり、同社のkobo touch苦戦も売り材料に。

一方、そういった電子書籍の盛り上がりから、イーブックイニシアティブジャパン(3658)やパピレス(3641)といった関連株の値上がりが目立ち、明暗分かれた格好になりました。

引き続き新興市場は主力株が足を引っ張り、上値の重さを感じる流れとなっています。明日はエストラスト(3280)IPOで登場することで、またIPO周辺がにわかに活気づく雰囲気に。新興市場も選別の目が一段と厳しくなりそうな幹事です。


ポートフォリオ銘柄】
GCAサヴィアンG(2174)は続伸。本日の日経では中国での審査が(意図的に?)遅れていることで、企業のM&Aが遅れているという記事が出ていました。それもあって朝方は売りが優勢でしたが、引けにかけて買い戻しの流れが強まった形。

それはそれとしても、先月30日の金融緩和の際に日銀が打ち出した無制限・低利の新型貸出制度は、結果的に企業の海外M&Aを後押しする制度になっています。例えばソフトバンク(9984)がスプリント買収に1.6兆円必要だと言った時に、銀行は日銀から借りれば年利は0.1%ですから、わずかに16億円の利払いだけで資金を調達でき、それを又貸しできます。

こういった流れが加速してくると円高も自然に是正されるので、国策と言えるでしょう。それを扱う同社は、やはりまだまだ業績拡大の余地があるということです。チャート的には首吊り線のような形にもなりましたが、引けにかけての急速な買い戻しであり、実態は異なるでしょう。5日線の支持やMACDが好転してくることも含めて、高値追い期待が高まります。

一方、相方の日本M&Aセンター(2127)も高値更新。10年末の大相場再来への期待値もいよいよ高まってきた感じです。


丸紅(8002)は反落。上述のように本日の日経で「ガビロンの買収が中国の嫌がらせで遅れている」と報道。結果なかなか上値をブレイクするきっかけがなく、ほぼ日経平均と同じような動きから脱却できません。足下では資源価格の上昇などが商社株にはプラスに働いていますが、我慢我慢の日々が続きます。


【注目銘柄】
JAL(9201)は続落。こちらは以前当ブログのレポートでも取り上げたことがありましたが、8日の有料メルマガでも売り銘柄として取り上げ。その後一旦下げた後に持ち上げられましたが、結局初値3810円を抜けきれず。上値が重くなっています。

本日は羽田空港の国内線枠の配分基準案で、ライバルの全日空(9202)に手厚く配分されると伝わり、同社売り全日空買いの動きが強く出ました。

そもそも今の地合、円安が進展するのであれば円安デメリット銘柄の代表でもある航空関連株ほど売りで見ていける銘柄は無いと思います(原油高と旅行需要減)。中でも民主党銘柄とされる同社にとっては、自民党デメリット株でもありますから、特に厳しいと思われます。

更に中東情勢不安による原油高も逆風です。本日は8日の安値を割り込んで、下落トレンド入りが明確化。まだまだ下値を探っていきそうな流れです。


キヤノン(7751)は反落。こちらは今月頭に有料メルマガで買いで取り上げ。その後下がってしまい撤退を余儀なくされましたが、15日配信のメルマガで再度取り上げ。強気姿勢を堅持しました。15日の内容では勢いが急で買値には届きませんでしたが、昨日10円増配が発表されたこともあって、結果目標株価の2850円までは無事到達してきました。

一応取り上げた際の根拠を参考ばかりに以下に取り上げます。

「△キヤノン(7751) 東証1部 売買単位100株
2578円 出来高4148900株

11/16買値 2500円以下
11/30までの目標株価 2875円
損切り 2430円割れ

【評価】
業績    △(ただし株価に折り込み済み)
テクニカル △
需給    △(ただし75日線を抜けてきたら○)
同業他社比 ○
その他ポイント 為替の円安反転、権利落ちが近づきつつあること

光学技術を生かしてカメラや複合機などで高いシェア。先月25日に発表した第三四半期決算は減収減益。通期見通しも一転2期連続となる減収減益予想に下方修正。デジカメの拡販が思うように伸びず、円高や中国での不買運動も重石に。厳しい内容を映して株価は決算発表後も下落が続いている。

ただし同社は下期偏重の季節性要因もあること、また足下で為替が想定レートドル78円、ユーロ100円との比較で円安に推移していることから安心感がある。なお、1円の円高で第四四半期の営業利益がそれぞれ25億円、16億円の変動要因になるとのこと。逆に為替さえ安定すれば、上方修正も可能になってくると言える。

テクニカル的には6/18,9/19,10/23の高値を結んで形成される上値抵抗線と、2400円前後の下値支持線に挟まれた三角持ち合いを形成している段階であり、この上値抵抗線(75日線辺り)を上抜けられれば上放れの動きが強くなるものと見たい。

MACDパラボリックは暗転。一目均衡表は実線・遅行線共に雲の下に位置するものの、雲は薄いところであり突破はたやすい。ストキャスは割安圏で好転。一方週足でも同じような感じにはなっているが、MACDが底値で好転しており、一目均衡表では上値が軽そうな位置づけ。週足の雰囲気は良い。

需給面でも10年4月以降の下落トレンドの中で、全体的な需給は悪いと言える。ただ上述のように三角持ち合いが形成されていることから、売りも十分出尽くしている感じ。信用買い残は差し引き433万株で高水準ではあるものの、日々の出来高でも十分こなせるレベルで、それ程重石にはならない印象。

予想PERは14.5倍で、同業のリコー(7752)の15.0倍との比較ではやや割安。PBRは1.2倍で同0.6倍との比較では割高。予想ROEは9.6%で同4.1%よりは高く、配当利回りは4.7%で同4.4%より少し高い。ただ同社は12月決算銘柄のため、そろそろ権利取りの動きが出てくる頃合いでもある。

買値は一旦調整を入れてくることを見越してなるべく2500円を割り込んだ水準に。目標は9月の戻り高値水準に。損切りは直近13日安値の2430円割れで」


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※株式投資は自己責任でお願いします。文中の内容は現時点で予測できる範囲で想定されたものであり、正確性や投資成果を保証するものではありません。