せめて名古屋へ「リニア・鉄道館」を見に行くか……

 4日前の21日発売の『鉄道ジャーナル』6月号(第536号)を今日ようやく買った。特集は引き続きの形で博多―鹿児島中央間が全通した九州新幹線が中心で、後刻、指宿枕崎線に同時デビューした観光特急「指宿のたまて箱(いぶたま)」のページもあったにもかかわらず、そのステキな地域を故郷に持つ高田みづえさんには非常に申し訳ないが(!)、真っ先に目に留まったページはその「みずほ&さくら&いぶたま」デビュー直後の3月14日にグランドオープンした、名古屋のJR東海「リニア・鉄道館」(92〜95頁)である。そこは昨年まで飯田線中部天竜駅前にあって惜しまれつつ閉館した「佐久間レールパーク」、その代替施設というか事実上の移転というか……しかしそう言ってはいくら何でも失礼なくらい立派な施設としてグランドオープンされ、以降「東の鉄道博物館」共々盛況のようだ。また今号の『ジャーナル』には出ていなくて、既にもう何年も前に出ていたが、名古屋には地下鉄・久屋大通駅近くに「日車夢工房」という日本車輌製造(株)直営の鉄道グッズ展示・販売のフロアもあり、西の梅小路蒸気機関車館大阪環状線・弁天町駅高架下と駅前にある交通科学博物館と合わせ、これで東名阪の三大都市圏に鉄道関連のイベント施設揃い踏みとなっている。
 「あ〜っ!もお〜山川君ったら、去年の夏あんなに指宿に来てくれるって言ってたのにィ……わたしの故郷をそうやってシカトなんてひっどお〜い!!」
 「ゴメンゴメン!今度の連休で大阪帰るのやめたけど、せめて日帰りで名古屋へ行こうかと思ったから、名古屋関連の記事しか目に留まんなかった」
 「そういえば大阪へ行ってばっかりで名古屋で途中下車してなかったもんね」
 「そう!……上京してきて8年になるけどこの間名古屋をスルーしてばっかだった」
 「久しぶりに行きたいってわけ?」
 「うん、もういいかげんにネ」
 「ねえ、指宿にはいつ来てくれるの?」
 「早くて今夏こそ!……今年盆休みが2週間になるかもしれないから」
 「また停電でもあるの?」
 「計画停電ではなくて総量規制……っていっても事実上広い意味での停電だけど、そうなったら操業できないから、秋口の土曜・祝日と振り替えるかたちで休みにしようって話がある」
 名古屋へ日帰りなら新幹線で往復2万円、あとリニア館へのアクセス(名古屋臨海高速鉄道で名古屋―金城ふ頭まで……駅前にあり)その他食費等の雑費で3万円少々で収まるはずだ。