NHK問題

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 武田徹オンライン日記で知ったのですが、ちくま新書の新刊が武田さんの『NHK問題』だったんだ。さっそく本屋で購入しなくては…。そんなことを知らないで下で少しNHKに触れましたね、何か最近、〜問題ばかりこのブログで言及するようになりましたね、読書日記、出版流通がメインのネタだったのに、僕の手に余ることに背伸びして触れてしまう今日この頃ですなぁ…。「安全・安心」、「自己表現ビジネス」、「愛国心」、「ワーキングプア」、「再販維持制度」、このあたりの問題に限定して禁欲的に語らなければいけないと少し、反省。最近、本を読む時間が減ってきました。
安全・安心のシンポはどうなっているのだろうか、http://www.net-symposium.go.jp/
 追記:武田徹ブログでNHKのドキュメンタリー上映会の案内がありましたね。
勝手にコピペします。こういう広報のお助けならクレームは付かないでしょう(笑い)。

*****ココカラ
■「上映祭PART-2」の日程が決定しました来る12月16日(土)「NHKドキュメンタリー上映祭&トークセッション2」を開催することになりました。
以下、開催についてのご案内です。
◆概要
<日時>
2006年12月16日(土) 13:00〜19:30
<場所>
NHK放送センター CA421リハーサル室
<上映番組>
1)NHKスペシャル「こども・輝けいのち 第3集 涙と笑いのハッピークラス 〜4年1組命の授業〜」バンフテレビ祭2004 グランプリ
2)NHKスペシャル「トラック・列島3万キロ〜時間を追う男たち〜」
第31回放送文化基金賞 番組部門 テレビドキュメンタリー番組賞
3)NHKスペシャル「立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える」
バンフテレビ祭2006 科学・自然番組部門最優秀ロッキー賞
◆応募方法
応募方法は、参加を希望されるご本人から直接
kaikaku-wave@ml.nhk.or.jp
上記まで
#氏名、学校、学年、学部、連絡先e-mailアドレス
を明記し、メールくだされば、エントリーOKです。
メディアへの志向の有無や学年を問わず、広くご応募ください。
応募者多数の場合、こちらで抽選の上、ご招待する予定ですが、
申し込みが早いほど、確率が高くなるようになっております。
※ぜひお早めにエントリーいただきたいと思います。
****ココマデ
これと連動してこんなこともやっているらしいですよ。少しずつだけとNHKが変わろうとしている手応えを感じます。
命令しなければならないと総務大臣が焦った理由は、与党や電波族の方を向いた経営サイドのリップサービスやおためごかしではない、本当の意味で公共放送を取り戻すための本質的な改革が力を得て、自分たちの思いとおりにゆかなくなる日が来るのを恐れているのかも(笑)
*****ココカラ
■「NHKへ遊びに来てください!」企画 (ただし平日昼間で・・・スミマセン)
「一般の見学コースからは決して見られないスタジオフロアやサブを見たい、
制作者の具体的な話が聞きたい、技術研究所を見たい、
といった希望がある場合は、いつでもお気軽にご連絡ください」
ただ、土日や夜間は、なかなか局関係者や場所のブッキングが難しく、また、あまりに個別ですと、プロジェクトとしての対応も大変ですので、・上映祭(その1)に来ていただいた方1名以上を含む、大学生/院生/専門学校生が5名以上集まった場合・平日昼間でという条件を基本とさせてください。
以上、「上映祭」、「NHKへ遊びに来てください企画」、またWAVEプロジェクトやNHKについて全般のご質問はお気軽にお電話、メールください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

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NHKウエーブプロジェクト
服部、青木、大日方
TEL 03-5455-2156
******ココマデ

 成る程ね、大阪でもやって欲しいですね、今度、大阪城公園をを突き抜けて散歩したついでにNHKによって、お願いしようかなぁ、

僕の仕事は家事労働

 赤木さんのブログが更新されましたね、私は「男性も、家庭という回路を通して、社会参加ができるべきだ」と言っているのです。大賛成です。でも、家事って大変です。老母に毎日、文句を言われています。まあ、僕が悪いのです。家事のスキルはごまかしがきかない。掃除、洗濯、料理の味付け、全然スキルアップしないですね。多分、「心の問題」なんでしょう。僕のどこかに「家事」をバカにしているところがある。その意識改革から始めなくてはと思うのですが、少し、遅いですね、せめて、赤木さんの提言を受けて若い人達が家事で社会参加、外で働くのと同等のリスペクトがされるというカルチュアが当たり前にならなくてはいけないでしょう。

アイホー!ワーキングプア

オンライン書店ビーケーワン:成功したけりゃ嘘をつけ!オンライン書店ビーケーワン:栗林忠道硫黄島からの手紙オンライン書店ビーケーワン:闘争の最小回路
 昨日、見るつもりだった「NHKのワーキングプア2」をビデオニュースドットコムで鈴木邦男宮台真司のやりとりを聴いていたもんだから、うっかりと見過ごしてしまいました。でも、leleleさんの嘆き『…なんだこりゃー!』を目にして、見るまでもなかったかなぁと慰められました。
 このエントリーで親会社、子、孫…会社の搾取構造を書いていましたが、会社が大きければ大きいほど、その究極は国そのもので、恐らく愛とは無縁の「愛国」で、既得権益死守ための方便としての「愛」であろう。「美しい国」だから愛するのはいいとこ取りの心性でしょう。「既得権益のための愛」なのです。自分の母ちゃんが美人だから、大好きなわけではない、へちゃむくれでも好きでありうるというのが人の心の崇高なところです。
 「醜い国」でも愛する、そこから「憂国」の感情が生まれ、なんとかしなくちゃぁという、自分の心に宿る正義を貫き通す。そのことで正義が生まれる。正義は上から与えられたものではなくて、そのような裡からこみ上げる情動から行為となって顕れるものでしょう。クリントイーストウッドの『硫黄島からの手紙』は、そのような正義について強いメセージを発信している。
 僕が下の赤木さんの『論座 1月号「現代の貧困」』の論考に敷延して、ブログでの赤木さんの敵は『Aの「富裕層」ではなくBの「安定した労働者層」なのです。と書きましたが、左翼論壇はA「富裕層」に対してBとCの連帯を主張するわけですが、そんなのは有効でもなく、欺瞞だと言うわけです。そうでなくて、「安定した労働者層」×「不安定な貧困層」の問題として捉える」、それに対して僕は少なからず違和を表明したわけですが、
 leleleさんの親、子、孫の連鎖で言えば、Bは「安定した親会社の労働者層」で、その危険と損失を子に押しつける、子は孫に押しつけ、……、最終的に一番悪いババを抜くのは社会保障など保護の対象としてカウントされていない、健常者の若者、特に男性っていうことになるのでしょう。そのことは凄くわかる。
 例えば昔、大手の製本会社でアルバイトをしていた頃、出稼ぎ労働者と一緒に働くことになることがあった。僕が教育の丸投げをされるわけですよ。通常、一人で出来る仕事を僕よりうんと年上だし、二人でやってもらうわけ。当然、僕も作業をしながら、彼等に仕事を教えて行く。だけど、時給は僕より高い。でも会社サイドから言えば、政府から支援金が出るから実際、仕事の段取りが悪くとも大目に見る。外国からの研修員制度の悪用も似たようなものです。僕は中国の人、イランの人とよく3Kの仕事をしましたね。そのような法律すれすれの抜け道、危険は人材派遣会社が工面する。何かがあっても本丸の親会社は危険に曝されることのないシステムを作って社員一丸となって既得権益を守る。
 例えば1980年後半からアルバイトは「協力社員」という名前で呼ばれ始め、直接、親会社がアルバイトを採用するのではなく、単純労働でも人材派遣会社が通常になった。現場で親会社の社員と協力社員が一緒に仕事をすることがある。そうすると、時には仕事のやり方を巡ってトラブルことがある。そんな時、同じ現場一筋の古手の協力社員と新人の正社員が喧嘩すれば、喧嘩両成敗ではなくて、協力社員が首になる。
 赤木さんはよく弱者という言葉を使いますが、補助金なり、支援金なり、国や地方自治体から援助金が出る弱者なら積極的に抱え込んだり、正社員として採用しようとする。でも、なんらそのような対象にならない弱者を本当の弱者と赤木さんはカテゴライズしているのでしょう。そこのところを切り込んだ「ワーキング・プア問答」にならないと実態が浮かび上がらない。
 NHKもわかっていると思う。NHKそのものをドキュメントすれば、その親、子、孫のシステムが見えます。別に他の大会社、役所をドキュメントする必要性はないのであって、足元を自己検証すれば、働いても働いても「生活保護受給者」並を稼ぐのが大変だと言う、真面目過ぎる若者達が自分達の傘下で汗水たらして働いている現場を見ることが出来るでしょう。
 前に、ここのブログでも書いたことがありますが、駅のホームでオバチャン達が「障害者手当て」のことについて喋っているのに居合わせたことがありました。興味があるので耳をそばだてたら、要するにいかにして障害者手帳をゲットするかの戦略について語っているのです。何か近所のオバチャンが上手に立ち回って行政から障害者手帳を獲得した。又、そのオバチャンが自慢げに言うわけですよ。こんな本もありましたね、確か、この話を聴いて僕は興味を覚えこの本にレビューを書いていました。http://www.bk1.co.jp/product/2291760/review/216064
 要は額に汗して働く真面目な若者達が心理的にも、経済的にも追いつめられていることです。一方でオレオレ詐欺のようなものがある。嘘をつかなくとも、マットウに生きれば経済的に社会が受け入れてくれる基盤がちゃんと稼動していれば赤木さんもナットクが行くと思う。
 相変わらず道路族のような議員が暗躍する時代背景の中でそのような既得権益者を攻撃しながら、こと、その攻撃の矢が自分に向かうと、巧妙に論陣を張って回避する、そのことに腹立たしさを感じているのでしょう。まさに悪賢いヤツがリスペクトされているといった状況が無視できないと言ったところでしょうか。
 ちなみにタイトルのアイホーは丸激で、神保哲生さんが最後に、一言、「鈴木さんの邦男の邦は国でなくて「愛邦」ですね」とオヤジギャグをカマしたのですが鈴木さんは喜んで「アイホー」っていうことになったのです。
 そうそう、ソネさんが参加した本『成功したけりゃ嘘をつけ!』が店頭に並んでいましたよ。宣伝懐疑 - うたかたの日々@はてな
 eireneさんのブログから知ったのですが、こちらの本も興味があります。http://d.hatena.ne.jp/eirene/20061210/p1

悲劇の共有

愛国者は信用できるか (講談社現代新書)コミュニティ・スクール構想
 ビデオニュースドットコムで、鈴木邦男さんが出演していたけれど、とてもいい表情をしていたなぁ、一部が邦男さんでない、コミュニティ・スクールの生みの親と言われる参議院議員の鈴木寛さんで、教育基本法について喋っている。結構、知らないことばかりで、勉強になりました。二部で愛国という言葉は嫌いだけれど、「憂国」という言葉なら好きだと言う、鈴木邦男さんの「愛国心問答」です。今日も又、長時間ビデオニュースを視聴してしまった。
 昼間、地元の映画館で「硫黄島からの手紙」を見たけれど、『父親からの星条旗』をまだ見ていないので、それを見てから二部作として感想を書きたいと思います。宮台さんがビデオニュースドットコムでも言っていることなんですが「悲劇の共有」をくぐり抜けることが必要なんだろうか、文脈は違うと思うけれど、「論座 1月号」で赤木さんが言う、「国民全員が苦しみつづける平等」について、この映画の様々なシーンで木霊したことは事実です。邦男さんは結構いいことを言っていましたね、「敬天愛人」か、西郷隆盛ですね。
2006-12-11