灼眼のシャナ 22
著／高橋弥七郎 イラスト／いとうのいぢ レーベル／電撃文庫
9年に渡って続いた人気シリーズの最終巻。
シャナたんが可愛過ぎて生きてるのツラい･･････そう、俺は今猛烈にぺろぺろしている！
メモも兼ねていて、物語の結末や根幹に関わる非常に大きなネタバレが随所にあるので、『未読の方』『アニメ専の方』は絶対にスルーしてください。
限りなくハッピーエンドでした。
創造神の目論見（新世界構築）も、シャナたちフレイムヘイズによる目論見（新世界改変）も、シャナの目論見（悠二と一緒にいたい）も、悠二の目論見（御崎市と平井ゆかりを元に戻すのと、新しい世界で人と徒の真の融和を成し遂げ、すべて後にシャナと一緒になる）も、ラミーの目論み（失われた絵を見る）も、エンゲージ・リンクの目論見（両界の嗣子を作る）etc...全てが様々に絡み合いながら次々と達成されて見事風呂敷が畳まれました。
消化されなさそうだった第三の神までしっかり話に絡んできて、文句無しの終わり方。
作者の物語構成力が非常に高かったです。
最終決戦がシャナの駄々っ子vs頭でっかちの悠二で、シャナがうるさいうるさいうるさいーー！って会話中にいきなりグーパンかます（平井ゆかりの欠片を渡すってシーンね）ところなど、最近のシリアスメインとは真逆の初期の頃の雰囲気が色濃く出ていて（それでいて意味もあって）本当に懐かしかったです。
最後に悠二とシャナが初めてのキスをして、それを鍵としてラミーの自在法が発動するところとか今までの全てが凝縮されててほんと良かった。
最初の150Pくらいは半分以下に圧縮しても良かったかな？と思わなくもないけど、なんせ最後がとても綺麗に終わってているのもあって、特に後半読むのが楽しい作品でした。
お勧めだけど、多分ここに来るまでに力尽きる人は多いんじゃないかと思いますです。
いとうのいぢさんのイラストも気合入ってました。特に表紙のシャナたんはとても可愛いです。あまりロリ属性ないんだけどグラッときました。
以下メモ。
カムシンが死亡。
吉田さんはヒラルダ使ったけど生残。
エンゲージ・リンクは子どもを作って消える。
悠二はシャナと一緒に新世界で人と徒の真の融和のためラブラブちゅっちゅ。
ヴィルヘルミナは新世界でエンゲージ・リンクの残した子どもの世話。
マージョリーは佐藤がいるから居残り。
ベルペオルは新世界に。
零時迷子が壊れる寸前の悠二は、ラミー（リャンナンシー）の自在法によりに存在の力が保てるように。
メガネマン池くんは空気でした。まぁ外伝で頑張って。
かぐや魔王式！ 第3式
著／月見草平 イラスト／水沢深森 レーベル／MF文庫J
SFパートの理由付けを放棄した劣化涼宮ハルヒの憂鬱。
メインヒロイン輝夜真央を中心に、超能力者が現れたり聖剣が光ったりと色んな不思議な事が起こります。真央だけがそれを知らないところも良く似てます。
最近完結したらしいんですが、その辺の理由全部スルーして終わったそうな。誰だそんなネタバレを見せた奴は読む気無くすじゃない！(>_<)
そんな感じで大まかには劣化ハルヒなんですが、どちらかと言うとSF要素よりも文武両道爽やかイケメンだけど腹黒な主人公が、輝夜の作った新世界構築会議（いわゆるSOS団）に参加させられる中で女の子と触れ合って成長していくラブコメがメインの作品で、それに関しては女の子がみんな可愛くてラブコメパートはとても面白い作品です。
3巻では敵役として生徒会長の松島美紀（と副会長）が登場。でも主人公がかっこいい所見せたりさわやかスマイルしたりしたので3巻ラストでは既に主人公にメロメロなのでした。MF文庫Jお得意のハーレム系展開です。
主人公も新世界構築会議の可愛い女の子にデレデレしたり、無理矢理やらされてた新世界構築会議自体も結構楽しくなってきたりして辞めようと思えば辞められるのに敢えて自分から辞めなかったりと、感情の流れが自然でとても好感が持てました。
あと言及は無かったものの、副会長の後藤舞（エロゲ声優ではありません）は自分と生徒会長の関係を、主人公と輝夜の関係に重ねてたのかなと感じました。あまり考えずにダラダラ読んでることが多いですが、ボクもたまには行間を読むのです（ ･`ω･´)ｷﾘｯ
挿絵の白黒イラストは女の子が可愛くて良い感じ。若干微妙だったカラーイラストもかなり良くなってきたのでこの先も楽しみです。
結構オススメ。
暁の護衛 プリンシパル・ツキ
著／真慈真雄 表紙／トモセシュンサク イラスト／嘉納あいら レーベル／二次元ゲーム文庫
二次元ゲーム文庫は株式会社キルタイムコミュニケーションのレーベルです。二次元ドリーム文庫とは似てますが違います。
オサレ系作品でちょっと微妙。特に主人公。DQN言語を多用し世界で一番自分が偉いと思っていそうな感じの一番嫌いなタイプの主人公。しかも俺つぇぇぇ系。
地の文で主人公の呼称「海斗」が「ボディーガード」になるところとかあまりの寒さに顔が引きつりそうでした。
エロシーンもいまいちえろくありません。あ、R-18です。
総じて微妙でした。
