チベット大学2年目の後期始まる。

 なんと、あっと言う間に1年半が過ぎました、2013年9月にチベット大学に入ってから。今、2年目の後期の授業が始まっています。今度は7月末で終わり。あと4ヶ月です。
 1年半前、こちらに来る前はちゃんとやれるかなぁ〜、寂しくならないかなぁ〜とか色々考えて、まずは前期、9月から12月までだけでもやってみようと思っていました。それでなんとかやれたので、冬休みに日本に帰ったとき前期だけで終わるのではなく、後期もやって1年間、つまり2014年の7月までやってみようと。少しずつ先に延ばして来ました。
 
 マラソンを走る時に似ているようです。と言っても素人なので、ゴールすることなんぞ全く考えていません。
目先の目標、例えば20メートル先に見えるコンビニまで頑張ろう、とか、恐ろしく短い目標を立ててそこまで走れたら、次のコンビニまでとか言う感じでしょうか。

 さすがにこのペースで行ったらなんとかあと4か月やれそうなので、その先の、つまり留学が終わって帰国してからのことも考えておかないといけなくなりました。当たり前のことですが。
 チベット語で飯が食えるのか?って、それは難しいでしょう。けれど飯が食えるためには今よりもっともっと頑張らないと絶対無理です。
 
 先を考えながら今一生懸命やる、と言うことが大切ですね。
テニスで打ち合いをしているときもそうです。どこを狙うか、あるいはどことハッキリ決めなくても相手のコートを視野に入れておく、つまり先を見ておく。ボールを打つ瞬間、もちろんボールを見ている。この両方が大切です。

 写真を沢山アップしようとしたんですが、久しぶりに更新するので、すっかりやり方を忘れてしまいました。すみません。



 

チベット大学語学留学、2年目に入る!

 あっと言う間の1年目が終わり、7月26日から8月19日まで日本で休み、9月1日から2年目の授業がは始まりました。冬休みは2ヶ月強たっぷりあったのに、夏休みは1か月ちょっとだけ。学部の学生たちは、3週間くらいしかなくて可哀想なもんでした。
 で、2年目の授業はどうか、と言うと、予想通り「読解」ばかりで面白くありません。1年目も3人いる先生のうち一人を除いては会話練習ほぼゼロでした。いったいいつどこでチベット語を話せばいいのか、と誰もが思ったはずです。授業が終わればクラスメートとの楽しいランチタイムなんて、言っている場合ではなくって、学校のすぐそばのチベット人の小さな食堂に行ってトゥクパといううどんのようなのと、甘いミルクティー、これはチャガモというんですが、毎日食べに行き、店のお姉ちゃんや周りのチベット人たちとなんでもいいから話していました。真面目に教科書の予習や復習をしていたら、チベット語を話す時間なんてなかなか作れません。英語の説明ばっかりの教科書を読むだけでも、辞書でブンポー用語を調べなくっちゃあならない。全くイヤになってしまいました。 それでも、一人だけ会話を中心に教えてくれる先生のクラスの勉強は力を入れてやりました。
 がぁー。どうもクラスの中で僕のヒアリング能力が低いんじゃあなかろうか〜?と思うことままあり、内心焦っておりました。みんなに色々聞いてみると、ヒマな時になテキストのCDを聞いているとのこと。当ったり前のことなんですが、僕はあんまりやってませんでした。せっかくチベットくんだりまで来ているのだから時間があれば町へ出て、生の色々な声を聴いた方が勉強になる、と思っていたからです。しかし、町の茶館(喫茶店のようなもの。チベット人の情報交換の場所。サカンと読む)で話してても、それはもちろん型通りのチベット語ではないのでなかなか教室で習ったフレーズがそのまま出てくるわけではないんですね。だから、多少固い表現になってるかもしれないけれど、テキストの会話部分を繰り返し聞いた方が、案外、基本から丁寧に覚えられるわけです。これでは東京にいる時と何も変わらないじゃないかーとも思いますが。おかしなもので、と言うか当然ですが、やっぱりCDを繰り返し聞くのは効果があるようです。今まで習ったはずの単語を文字と音で確認するとけっこう覚えられもので、少しずつヒアリング能力が上がるようです。語彙がふえれば先生の言っている冗談や何やらワケのわからなかった説明も少しはわかるようになり、結果、読解授業もちょっとばかりは面白くなるはずではあります。ちょっと腑に落ちない感じもします、しょうがないので一生懸命CDを聞くことにします。  読解ばっかりというチベット大学のチベット語授業の致命的欠陥は、まあ改善される気配は全くないので、自分でやるしかありません。チベット滞在期間も、残り1年を切っているので、ホント真面目にやらないと〜。

チベット大学の冬休みももうすぐ終わり、、、。

 昨年2013年の9月中旬から12月末まで、チベット大学でのチベット語学習、なんとか前期が終わりました。3か月ちょっと。
3月10日からは後期が始まります。7月の終わりまでです。

更新をサボっていてすみませんでした。

ところで今、私は大学の寮にいます。8畳くらいある個室です。トイレ兼シャワーにキッチンがついています。前期は11月から暖房が入っていましたが、冬休み中はなんと暖房なし。(訂正:3月19日からなぜか暖房再開しました。夜は20度になります!)今、夜の11時、部屋の温度は14度。まあ、2月も終わりですから、外も日中は15度くらいにはなっています。南向きの部屋内なら20度くらいになるので太陽さまさまです。
ラサに来る前、北京に4泊したので、霧とスモッグにお日様が遮られ日中でも5度くらいしかないところで、寒さに少し慣れていました。それに日本でも2週続けて大雪だったのでこれまた鍛えられたようです。富士山よりちょっと低いラサの街ですが、とにかく太陽が燦々と輝いているので暖かいです。しかし、2ヶ月あまりの冬休みを里帰りもせず、チベットに留まっていた学生もいるので、彼らには脱帽です。

 
後期の授業が始まる3月10日までに、復習と予習をしたり、街に出た時はぼんやりしてないでチベット人に積極的に話しかけて会話に慣れることなどが必要です。2ヶ月は長いですからね、感覚を取り戻さないといけません。

しかーし、その前に、2週続けて雪かきしたので腰がイターイ、のをなんとかしたいところです。寮のシャワーはお湯どころか水すら出ない!(訂正:水はちゃんと出ました。3月10日頃お湯も出るようになりました。3月21日)身体を温めてよーくストレッチングをしたいのですが、どうもやりにくい。街のシャワー屋に行って15元(255円)で温めても、今、夜になってしまえばもう身体はカチカチに固まっているようです。この際、朝、昼、晩としっかりストレッチングをしてみようと思います。

これからまた少しずつチベット大学語学留学生の生活をお伝えして行きまーす。

寮の概観、2階は教室です。


9月12日、羽田を出発、まず北京へ。

 羽田発と言うのはホント助かります。家から電車で1時間半くらい。成田まで行くとなると、2時間ではきついので、早朝のフライトは無理です。3年前は、同じエア・チャイナでしたが昼頃の成田発でした。
 留学手続きを代行会社に依頼した関係で、チベット入境許可書を、北京で受け取ることになりました。北京の中心から見て北西方向に、北京大学などの大学が集まっています。代行業者の事務所がある中央民族大学もあります。
 北京空港から、定宿(と言うほど通っているわけではありません。3年前に2〜3泊しただけです。)四合コートヤードホテルに向かいます。
 空港から市内へは「機場快軌」と言う地下鉄があり、中心部、東直門駅まで行けます。「機場」は空港。「快軌」は速い電車と言うことだとスグわかりますね。東直門駅で地下鉄2号線に乗り換えて、朝陽門と言う何か歴史的(明治の頃、在北京の欧米列強プラス日本の公使館が義和団や中国の兵隊に囲まれて籠城戦を勝ち抜いたと言う事件)名前の駅まで行ったら、後は歩いて20分くらいでホテルに着く、はず、だったんです、、、。
いや、確かに着いたんですが、とにかく重い。
 後ろに10kg、前に6kgくらい。パソコンやら一眼レフのカメラやら、電気機器の充電器など付属品、、、こういうものは今の旅行には必需品なので、仕方がない。パソコンをやめてタブレット端末にした方が軽く済む、けれどチベットでCDを買って聞きたい。カメラはミラーレスにすれば、半分くらいの重さでずっと楽に決まってる。けれど滅多に行くことが出来ないチベットに行くんだから、大きいレンズで明るい写真を残しておきたい。など言う具合で結局、重くてへたばってしまいました〜。
 写真のアップロードがうまく行かないので、すみません、ちょっと待ってくださーい。(この文は2013年9月28日に書いたものです)

ちょっとチベットに語学留学して来ます。

 9月12日から、しばらくチベットに行ってきます。
 中国西部、チベット自治区の首府ラサ。標高3650mのこの街にチベット大学、中国語表記では西蔵大学があります。ここに語学留学することに「なり」ました。
 昨年8月から、東京の護国寺にあるカワチェンというチベット語教室で、週1回チベット語を習っていましたが、二人の若ーい女の子がこの大学のチベット語留学経験者でした。それにカワチェンからは、もう一人、昨年9月から行っている人もいます。この人とは面識はないのですが、同じ教室から行っている人がいるわけです。なんと1年間の延長をして9月から、また勉強を続けるとのことです。 3年前にチベットを旅行した時、自分としてはなかなか大変な旅行でしたが、今度、チベット語を習いに行くことに「なり」、ちょっとびっくりしています。

 普通、自分で決めたことなら語学留学することに「し」ました。あるいは、チベットに行くことに「し」ました。という表現の方がいいのでしょうが、どうも、ギリギリまで行こうかどうか迷っていて、自分の内なる心の声が、確かに行くんだと言ってくるまで、決めかねていました。それで自分が決めたことにもかかわらず、熟柿が落ちるのを待つというか、何か自分以外のものが決めてくれるのを待っていたという感じがします。
 まあ、これを一言で言えば、ただの優柔不断かもしれません。
 
 
 大学への申請、留学代行業者の利用、健康診断、チベット大学担当者とのメールのやり取り、中国大使館へのビザ申請、中国銀行口座開設およびデビットカード申し込み、円トラベラーズチェック、往復航空券予約、経由地北京でのホテル予約、PC、カメラなどの調達、文房具に辞書の類、そもそもの荷造り、別送荷物の準備などなど。
 追々、準備のあれこれをご紹介して行きます。

イヤな相手を黙らせる切り返し話法!チベット人学生に学ぶ!

 見事な切り返し話法の実例をチベット人学生から聞きました。

ち○○○○人学生:「どうしてチベット人の服はそんなに汚いんだ?」
チベット人学生 :「どうしてち○○○○人の心はそんなに汚いんだ?」
ち○○○○人学生:「、、、、、。」

 青海省の大学での話だそうです。

 チベット仏教の問答修行では、難しい仏教の難題に対してユーモアをもって返答しなければなりません。上のやり取りにユーモアは感じられませんが、切り返しのキレは抜群です。
もうちょっと柔らかい言い方もできたかもしれません。
 こんな具合に、

「どうして君達は服と同じくらい心がきれいじゃないんだい。」とか、

「なるほど、確かに僕たちの服は汚くて、君たちの服はきれいだ。
でも僕たちの心は君たちよりずっときれいだ。」
 
 でもなんだか冗長で、謙虚過ぎ、相手を黙らせることはできないような気もします。
 やはり簡潔に要点を突くなら、間髪を入れず、冒頭のチベット人学生のように言えば効きますね。
あとは言葉以外の表現、つまり表情とかジェスチャーなどをどうするか。思いっきりの笑顔で
「どうしてち○○○○人の心はそんなに汚いんだ?」なんて言えばものすごい皮肉になります。

 言葉の遊びはさておき、中国内での民族対立は相当根強いということがわかります。

野球あるいはベースボールの不文律なるもの。

 野球の不文律というのがあって、これがなかなか面白いんです。かなり沢山あります。ウイキペディアによりますと、、、。
バッターはホームランを打っても立ち止まって打球の行方を追っていてはいけないし、大袈裟なガッツポーズをしてはいけない。デッドボールを受けてもこれまた大袈裟に痛がってはいけないとか。バッターボックスへの出入りの際、アンパイアーとキャッチャーのまん前を横切ってはいけないなんて、アメリカ人も人のまん前を横切ることを失礼だと思っているんですね。ボールカウントがノーストライク3ボールになったら直球を投げなければいけない、というのもあるそうです。変化球なんか投げないでとにかく直球。ストライクゾーンに入れないとバットを振れない。投げて打たなきゃベースボールじゃない!というわけです。日本では引退試合のピッチャーからは打ってはいけないっていうのもあるらしい。

 ところで、さる3月9日、アメリカはアリゾナ州フェニックス、WBCワールドベースボールクラッシックのカナダ対メキシコ戦で、大乱闘が起きました。9対3とカナダ大量リードの9回表、さらに1点でも追加したいカナダバッターは3塁線にセーフティバントを強行。するとメキシコ、サードの選手は殆ど走りもせず「バントなんかしやがってー!」と怒り、ピッチャーに向かって(次のバッターに)「当ててやれ!」とか言ってる様子。そして次のカナダバッターへのメキシコピッチャー1球目。ヒザの上、際どいところ。バッターが「なんだよー。」ってマウンドに1歩踏み出すも、ここはまあガマン。2球目。ハナっから当てるとわかるボール。これを背中で受けたカナダバッターがブチッと切れてマウンドのピッチャーめがけて歩き出すと、メキシコのキャッチャーが立ち上がり身体で止めに行きちょっと小突く。そして両軍選手がマウンドめがけて殺到、大乱戦。なんとも後味の悪い(いい?)結果になりました。
 もし乱闘になっても強く殴ったり蹴ったりしてはいけない。また、乱闘の際はこれを止めさせる意味で全員参加しなければいけないという不文律もあるのだそうで、全く面白い。
 そもそも「概ね5点以上差をつけて勝っているチームは6回以降、バントをしてはならない。」という不文律を破ったのがきっかけだったようです。WBCのルール上、得失点差も重要だということでカナダチームは1点にこだわったのかも知れません。

 私が行っている空手道場でも「先輩の前を横切るなー!」と子供達が注意されたりします。もちろん試合で勝った時、ガッツポーズをしてはいけません。相手に失礼だということです。空手という武道と野球というスポーツの違いはありますが、相手に敬意を表すというところは同じだと思います。
 あっ、そう言えば稽古中、私はよく、強ーい突きをもらった時などに、アーとかオーとか大きい声を出してしまうんですが、大袈裟に痛がってはいけないということで、気をつけないといけませんね><。  どうも梯子をかけても届きそうにありません。