『神の雫』22巻 読了

本日は『神の雫』22巻発売でした。


以前はモーニングが売り切れていて田舎の本屋には夕方にはもうなかったりするのですが、最近残っているものを見かけることが多く、取り寄せ冊数を増やしているのならばいいのですが、売れ残りなら・・・やはり不況なのかなぁと少し寂しく感じる次第です。*1
今回は最後の最後、第七使徒の結末だけ読んでいたというむしろなんだかよく分からない読み方をしていたので、第七使徒が決まる経緯を読みたかったのですが残念ながら途中で切れてたという次第・・・orz

続きは2010年1月までおあずけですが、途中までの経緯を楽しみましょう♪
今回はデイリークラスのワインが豊富に出てきますので目だけじゃなく五感で楽しめました♪♪


第七使徒の記述

そのときの私は自信に溢れていた


荒野にひとり佇もうとも
深い森をひとり彷徨おうとも
道を失おうとも
あるいは
大海に浮かぶ小舟にただひとり揺られようとも
決して動じることはない
そう思い込んでいたのだ


群れを離れた若獅子のごとく猛々しく振る舞っていた自分を
私はこのワインをグラスに注ぐ
そのたびに思い起こさずにはいられないのである


その香りは私を捕らえて放さない
懐かしい過去のように
輝かしい未来への空想のように
私はたまらずに手を伸ばし−
それを味わう


どこまでも高い空
見渡す限り広がる地平線
そして確固として動じない大地
私は我が身の矮小さを思い知らされる
遠くから地鳴りのように厳かに
潮騒のようにたおやかに聞こえてくる一本の旋律
それはひとつまたひとつと重なり合い
荘厳にして複雑なバロックとなって私をとりまきどこまでも鳴り響いてゆく
それは巨大な蟻の塔のように見える
それは群衆の叫びのようにも感じる
それは天を支える聖なる柱のように聳えている


それは訴えてくる
祈るがいい神にではなく人の力に
目指すがいい
天ではなく声のする方を


我が身を見失いし者よ
驕り昂ぶりそれ故に人に見放されし者よ
日々を生きることに振り回され
あるいは目まぐるしい時の流れにただその身を委ね
揺蕩うだけの者たちよ
掌を開き漲る力を確かめ
そしてこの地を訪れるがいい
ここには永遠に終わらぬ夢がある
ここには大いなる未完成が佇んでいる


アントニ・ガウディ
あなたは信じていたのだろうか
人々が諦めることを知らず
あなたの夢を紡ぎ続けるだろうと
幾多の若者たちが西からそして東の果てからも集い
何を求めるでもなく槌を振るい鏝を操り汗を流すことを厭わず
力の限りあなたの描いた夢のその先を
ともに創り続けるこの奇蹟をあなたは信じていたのですか


このワインは永遠の未完成
サグラダ・ファミリアである


      
              photo by id:crossworld

※第七使徒が何かを検索されて訪れてくださるかたが多いようなので注釈に答えのリンクを書かせていただきます。(注釈に直接答えは書いていないので知りたくない方は安心してください。)コチラ→「*2



ざらっとおさらいすると、”十二使徒は人生の道のりを表すもの”だというのが何度も記述に出てきました。*3
第一の使徒が「人生の序章」 その始まりの静けさを表現
第ニの使徒「母」 その胎内で人は芽生えそしてこの世に生を受ける
第三の使徒が「団欒」母の次に父親という安心感を得る
第四の使徒が「初恋」思春期の切ない思い出
第五の使徒が「試練」試練と達成の喜び
第六の使徒が「旅立ち」今の生は見守り慈しんでくれた人のおかげ


そして続く第七の使徒が「新世界」
・・・天を見ず、新たな人との出会い、といったところでしょうか?
両陣営とも新世界(ニューワールド)に絞った様子。
それぞれのワイン選びが始まりました。

あとは本編をお読みください。


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で、私はワインリストで楽しみたいと思います♪
というかいずれは飲みたいもふくめておさらいリストにします。

今回は等身大のワインが多く、ビンテージが少々ずれるものの手が届くものが多くて、読者も楽しめたしワイン業界に貢献できたのではないでしょうか?*4


闘いの前にハワイでの晩餐の際のアメリカワイン
そのうちいただきたいです。すべて未飲。
●コングスガード・シャルドネ ”ザ・ジャッジ”2004
●マーカッシン・ピノ・ノワール 1996
●ヘス・コレクション・ザ・ライオン 2004


フランスでもイタリアでもない・・・
じゃあ新世界のどこだろうかと模索する太陽ビール陣営もとい・・・雫。
●シャトー・レオヴィル・ラスカーズ 1993
 作中ではグレートヴィンテージの1992よりもむしろ親しみやすいとありますが・・・
 1984も非常に濃くて飲みごろらしくおいしかったです。
  


●ドミナス 1994
 作中では1994、いい頃でしょう・・・2004はまだまだ固い。
 けれども凝縮感があり、ガっちりどっしりがお好きな方にはたまらないと思います。
 「飲み頃じゃないけれどもおいしく飲める」新世界のナパのワインです。
  

●コノスル・カベルネ・ソーヴィニヨン・レゼルバ
 そのうち飲みます♪ というかいつでもいいくらいのお手軽なお値段。
  

●アタ・ランギ・ピノ・ノワール



対照的に即座にアメリカに絞った一青。
ナパ・ヴァレーの旅が始まりました。

●キスラー キュヴェ・キャスリーン

●クロ・ペガス・ミツコズ・ヴィンヤード・シャルドネ 2007
以前単行本巻末コラムに出てきていたもの。
 柑橘系の爽やかな酸味と果実味がとてもおいしかったです♪
  

エチュードピノ・ノワール 2000

●スタッグス・リープ カスク23 2004


オーパス・ワン 2004
 2005をいただきましたが調和のとれた凝縮感のあるワインでした。
  

●ハーラン・エステー

●スクリーミング・イーグル

●モンダヴィ ヘリテイジ・コレクション・CS 2004

●ケイマス・CS・スペシャル・セレクション 2000

●ベリンジャー・ヴィンヤーズ・プライベートリザーヴ・CS 1999

で、亜樹さんまたやっちゃったらしく、ワイントレインで誤りがあるらしいです。
以前もブショネ対策でお世話になった「カリフォルニアワインのお勝手口」さんのところの記事も読んでみてください。ワイントレインの関係者らしい方もコメントされています。
http://www.matsubarafamily.com/blog/item/2322
http://www.matsubarafamily.com/blog/item/2331

5/5 追記:ナパ・バレー旅行してきました。⇒ 「ナパ・バレー ワイントレイン」エントリもどうぞ。
ナパ・バレー ワイントレインの見学をさせていただき、少し案内していただきました。


その他ワイナリーなど見学や試飲をさせていただきましたので後日まとめてエントリいたします。
写真がいっぱいすぎて整理がつかないので少々お待ちくださいm(_ _)m

事件ですよ、のワイン。

●ハイツ・マーサーズ・ヴィンヤード・カベルネ・ソーヴィニヨン 2004
・・・こんなカルトみたことないですw


太陽ビール陣営の新世界プレゼンワイン。
初心者からみてもこれだけで世界を語るのもどうかと思います・・・
ただこっち陣営のほうが親しみやすそうな雰囲気ですね。
そのうち飲みたいものばかりでした。

●クラウディー・ベイ・ピノ・ノワール 2004

●ドン・メルチョー・カベルネ・ソーヴィニヨン 2004

ネイピア・レッド・メダリオン 2001
 ヴィンテージ違いを買っていたので後日飲みます。
  

カテナ・サパータ・マルベック・アルヘンティーノ・ヴィンヤード 2004

●トルブレック・ウッドカッター・シラーズ 2005


そして、オーストラリアへ・・・

●マッキノンズ・シラーズ 2005
 ヴィンテージ違いを買っていたので後日飲みます。
  


●ペンフォールド グランジ 

●ジェイコブズ・クリ−ク リザーブ・シラーズ 

●トルブレック ウッドカッター・シラーズ

●キリヒル・クレア・ヴァレー・シラーズ 2004





リスト作るのだけで疲れました。。。
なので今日は軽くシェリーしか飲めませんでしたorz




おまけ(コラムより)

●Pere Guillot Cuvee des Grands cras MORGON
  

 これが非常においしかったのでガメイに偏見ないです。
 ただヌーボーは無理矢理発酵させたものなので比べたらダメです。
 お財布にもやさしいお値段なので是非トライしてみてください。



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*1:*『神の雫』に限って言えば、当初ほどはストーリー的に魅力を感じないと言うか・・・少々無理な話の流れとか若干間違った記述とかがあったりで離れた人もいるようです。残念ですね。

*2:*第七使徒はリンク先です。→ http://f.hatena.ne.jp/love_wine/20091130192717

*3:*18巻の美島社長とギルマールさんの結婚式、そして今回の22巻の冒頭の一青母子たちの食事ワインの記述が代表的なものです。

*4:*しかしながらさすがにカルトものは高価な以上になかなか手に入らない以上に無理ですがw