「てるてるソング」 小野塚テルの一日一冊一感動『感動の仕入れ!』日記

毎日の読書、映画、グルメ、流し、人との出会いなど様々なものから感動を得ています。特に本は年間300~400冊読破します。人々を『感』させ『動』に導き、『感する人』になるようにそのエッセンスを紹介しています。

COLUMN〜楽天の大健闘を支える“窓際族”の野村信者(二宮清純)

lp6ac42007-07-12

楽天を応援している。つい先日もマー君こと、田中将大投手が新人でトップの7勝目を上げた。そして今年のオールスターゲームは地元・仙台で行われるとあってか、ぬわんと!楽天から8人が選出ということで、盛り上がっているのだ。(^^♪

先日の週刊ダイヤモンドにスポーツジャーナリストの二宮清純氏の興味深いコメントが載っているので抜粋しよう。

楽天の球団創設初年度の勝率は打率程度の二割八分一厘。二年目は三割五分六厘。「パ・リーグのお荷物」といわれていた楽天が今季は大健闘だ。そして7月11日現在、34勝42敗2分け、勝率四割七分七厘で四位西武から3.5ゲーム差の五位!その楽天を支えているのが、72歳の野村克也監督だ。監督就任二年目で徐々にではあるが、"野村イズム"が浸透しつつある。

目下二冠王の38歳山崎武司は言う。

『監督の言うことは、だいたい当たるんです。例えば、捕手のリード。次はここやろ、このボールやろ、と。ちゃんと選手を観察しているんですね。監督と会って初めて"考える野球"の意味がわかりました。"そのプレーはどうなんだ?"と聞かれたとき、パンパンと言い返せばそれでいい。要するにそのプレーに根拠はあるかどうか。漠然とプレーしていると何も言い返せない。こういいう選手は使ってもらえない。』

かつて広島を自由契約になりヤクルトに移籍した小早川毅彦(現広島打撃コーチ)は、ベンチでいつも野村のそばに座り、野村の"ボヤキ"に耳を傾けていた。

『驚きました。監督が"このバッターはここを狙っているぞ"と話すと、ほとんどそのとおりになる。ヤマカンではなく、監督常に根拠を追求するんです。考えることの大切さを教わりました』

山崎にしろ小早川にしろ、"野村信者"には、なぜか前の球団を解雇された、いわば"窓際族"が多い。
人間は厳しい立場に立たされて、危機意識や問題意識が芽生え、知識の吸収に貪欲になるということなのか。年寄りの"ボヤキ"を侮ってはいけない。