会いたいロンリークリスマス〜A-BOX〜

もうすっかり年の瀬ですが、仕事が忙しかったことにかまけていて今年中に書き終えたいことも溜ってきました。なので日付を遡って(本当は31日です・・・)書いてます(^_^;)

で11月から12月にかけて実に11アクトも観た℃-ute初のウインターソングの感想など。

会いたいロンリークリスマス

会いたいロンリークリスマス

会いたいロンリークリスマス

℃-ute初のウインターソングはタイトル通り切ないマイナー調のメロディラインですが、打ち込みの効いた比較的速いビートはある種の焦燥感をかりたててくれます。この焦燥感は℃-uteシングル史上最もクールな楽曲だった「涙の色」以来。
℃-uteはこの焦燥感を心地良さに転換してしまう魔法を使わせたらピカイチです。
この魔法の源、それは、ずばりメンバーの声質です。
℃-uteはグループとしては夏の似合う、まるで太陽のような陽性なイメージを持っていますが、個々の声質に目を向けて見るとちっさー以外は明らかに陰性。舞美嬢やハギティを筆頭に切ない系の曲で力を発揮します。
基本的な歌唱力の高さをベースにこの声質から作り出される切なさ、クールさ、加えて焦燥感というメロディをミックスすることで、これが今の℃-ute楽曲の魅力ともなっている、痺れるほどのカッコ良さを生み出し、身悶えするような心地良さになるんだと思います。

ただこの曲の特筆すべき点はシングル曲にも関わらず、全員のパート割をほぼ均等にしたこと。
これはアイドルグループとしては異例のことだと思います。
しかも決して簡単な曲ではないのは、モーニング娘。9期メンバーオーディションの課題曲となったこと、そして声量が足りずに苦戦を強いられている候補生を見ても明らかです。

全員で歌えるというのが℃-uteの最大の強みな訳ですが、とりわけちっさーの成長には目を見張るものがあります。
Aメロ、サビではちっさーの代名詞ともいえるビブラートが炸裂します。やっぱりウインターソングとビブラートの相性は抜群で、それだけでも心地良さは倍増します。
加えて、℃-ute楽曲の過去の例に漏れず、今回の曲も見せ場はBメロです。
切なさの表現はピカイチの舞美嬢、そして変幻自在に感情を歌い分ける愛理、そこにちっさーが割って入る訳ですが、愛理が「艶っぽい」と称した、その歌声で切なさを見事に表現しています。
正直ちょっと不器用な感じは否めないのですが、そこが逆に初々しいというかちっさーらしい切なさの表現で好感が持てます。
もはや3トップといってもいい℃-ute新布陣の三者三様の感情表現対決にも注目です。

勿論℃-uteイチ陰性な歌声を持つハギティの歌う暗さはこの楽曲を引き締めてくれるし、都会っ子などでもみせるなっきぃの放つ強烈な切なさもいいスパイスとなっています。

本当個性的でみんな良い歌声を持ってるなと思います。
が、やっぱり愛理なんだろうなとも思います。

決して個性的と思わせないのが愛理の凄さ。今回も完璧なまでにロンリーなクリスマスを送る切ない女の子になりきって、完璧に曲に同化しています。
ラストで入れるフェイクもおそろしく自然で余裕さえ感じます。

他の個性が活きるのもやっぱり愛理の圧倒的な安定感あってだなと改めて感じました。

今の、とりわけ今回の℃-uteを見ていると、サッカーのあるフォーメーションが頭をよぎりました。
それはJリーグ史上最強チームと言われた2001年のジュビロ磐田の採用した、名波浩を中心に藤田俊哉奥大介服部年宏福西崇史という5人の名立たるMFを配した、いわゆるN-BOX*1と呼ばれるフォーメーションです。
名波の高度なスキルをベースに他の4人の実力者が躍動したこの中盤の破壊力は本当凄まじかったのを今でも覚えています。

今の℃-uteも愛理という絶対的なエースを軸に、他の個性的な4人が楽曲を彩っていく。
今回のジャケットも、そんな今の℃-uteの関係を表わしているんじゃないかなって思います。


ね?

A-BOXですよねww

これからもこのフォーメーションで快進撃を続けて行って欲しいですね!!

青春!無限パワー

かつては名曲の宝庫だった℃-uteのc/wですが、ここ1年くらいは本当不作続きの印象でした。
が、ついにc/wにも光が見えた、そう思わせてくれるのが今回の楽曲です。

イントロのバリバリのロックビートにも痺れますが、「無限パワー」というタイトルとは正反対の曲を通しての脱力感が面白くもあり、何とも心地良かったりします。

朝 目が覚めた時
夜だった
ああやだ
寝すぎた 寝すぎたな
One day

という冒頭の脱力感たっぷりの歌詞も思わず吹いてしまいます。なんとなくなっきぃを連想してしまいましたwww

そんなダラダラと日々を送りながらも、1日中恋愛のことで頭がいっぱい、

好きな人いる時
一番幸せで
したい事ある時が
生きてる瞬間

ってリアルな青春像も凄く可愛いい!!
一生懸命で常に前向きな優等生な今までの℃-uteにはないイメージですよね!!

と本当歌詞が最高なのですが、この歌詞を表現できるようになったのも前作「Danceでバコーン!」で身に付けた脱力感によるもの。
抜いた感じで歌うのってかなり難しいと思うんですけど、今作では、曲全体を支配するだるさを見事に表現してますよね!

イメージ、そしてメロディ―共に新しい℃-uteを感じられる、脱力ロック。

個人的にはかなり推せる1曲です。

特典DVD






載せたのはChristmas Night Ver.ですが・・・

会いたいロンリークリスマス(初回生産限定盤B)(DVD付)

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とにかくクールな℃-uteに酔いしれるべし!!