たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

二次元のガンダーラは、現実を必要とするのかしら?

●日本ならではのエロチャットサービス。●

エロキャラx声優xライブチャット Ero-Cha(+18)
ちょっと前のネタですが、電波音楽好きな人はまず見て損はないと思います。よう電波ソング特性をつかんでおられるんで洗脳されるかと思いました。小宮真央さんらしい。未確認。ちっぱいぱんの人。
個人的にこれは面白いなーと思ってみてました。いや、どういうものなのか結局まだぜんぜんわからないし、風俗万歳派なわけでもないんですが、二次元のワンクッションおくことで働いている人側の危険は減るし、需要がそこそこあれば新しいことに取り組んでいこうという姿勢もアッパレ。よくしゃべるエロゲじゃないですか。オタ会話しながらエロチャットしたい人にもいいだろうし、ずいぶん思い切ったなー、と思ってみていました。
うまくやったら結構よくできたサービスになりそうな予感?(金額はシラナイのですが。)
 
しかし、「それならエロゲやったほうがいい」という意見をちらほら見かけて、これまた面白いなあと思いました。
どちらも演技なら、自由度が高い方が面白げなんじゃないかな、なんてぼんやり考えていたのですが、どうもこのへんに「二次元が二次元たる理由」がありそうな気がしてきました。
 

●二次元世界というガンダーラ

「二次元」がどこからどこまでを指すのか、ってのはオタクそれぞれの考え方で違うと思います。いやいや、変な言い方ではあるんですけれども!
ポリゴンを「二次元」に入れる人も「三次元」に入れる人もいます。アイドル写真を「二次元」に入れる人も「三次元」に入れる人もいます。小説のキャラクターを「二次元」に入れる人も「三次元」に入れる人もいます。
「二次元」を本来の意味で言えば、写真は二次元ですよね。小説にいたっては絵ですらない。
だから、自分が「二次元」というときは「脳内で勝手に動かせる、サブカル文化のキャラ」というくくりで言うようにしています。
たとえば伊豆の踊り子は萌えるけども、二次元とはあんまり呼びません。
いやまあ、どっちでもいいんですけどね。脳内再生できるなら。
 
もうちょっと掘っていくと「コスプレ」や「メイド喫茶」は二次元ですか?三次元ですか?というカベにあたりそうです。自分はあえて、二次元な気がします。
いやもちろん、脱いで普通の着てたら三次元ですよ。
「記号で見ているかどうか」
「キャラクター性・男女性的な視点が絡むか」

このへんがオタクの使う「二次元」の根っこにあるんじゃないかな?と思うのです。だからコスプレに対して「そっくり」とか「ここが萌える」というのはある意味ほめ言葉になる気がしますが、コスプレしてもいない時に「君萌えるね」とかいわれたらちょっと困ってしまう、そんな差異。あ、このへん実際どうなんでしょう。自分はコスプレイヤーの女の子になったことがあるわけないので、気になるところなんですが。
 
いずれにしても、自分が「二次元」と言う言葉で表現したいのは、現実から離れた何か、ってことです。
それが脳内だろうと、実際の人が着ている物であろうとかまいません。だから、少し現実味を残しつつも大遠投されたボール並みに極端な方が萌え上がるものは大きいです。あるいはすぐそばのフェンス越しにちょい投げして、すぐそこにあるのに手に入らないそんな感じ。
どんなに手を伸ばしても届き得ない星。そこにいけばエロい夢もかなうというよ、ガンダーラ
 

●閉じる空間。●

二次元観にもいろいろな「流行」みたいな物があると思いますが、あえて今いえば台頭しているのは「シュールにだらだら『一緒にいる』キャラ」でしょうか。かぎかっこだらけで読みずらいですねえ。
らき☆すた」「苺ましまろ」「涼宮ハルヒの憂鬱」はもちろんとして、アニメマンガエロゲラノベと、そのへんは、なんかでひとつの閉じた空間の中でよくも悪くもすごすのは、心地よくないですか?自分は心地いいです。だって、ほっとしますもん。
ちょっとした例。
 
涼宮ハルヒは、SOS団以外あんまり友達がいなさそうなのが、イイという人がいます。
もしも。ハルヒが毎晩「だって面白いじゃない」とかいいながら男遊びしていたり、友人が死ぬほど多くてキョンはその一人に過ぎなかったり、いろいろなバイト掛け持ちしてすごい大人びた働き方をしていたらどうでしょう。
うん、いずれも、よくある話ですよね。でもなんだろうこの空虚感。
ここで「それはそれで」と思えるか「ちょっと、それは寂しいのだけど」と思っちゃうかで「二次元」の視点がまた変わってきそうです。
「キャラ萌え」は、そのキャラと自分が仲良くなりたいというのもあれば、そこにいるキャラたちががやがやイチャイチャしているのを楽しむものもあると思いますが、やはりあまりに予想外のことをした場合、しかもそれが現実をものすごく映し出す場合、なかなか困惑することがあります。「そこがいい」と思えたら最高なんですけどね。
飛影はそんなこと言わなくはないのです。
 

●エロゲとエロチャは比較できない?●

最初の話ですが、いくらリアルタイムで会話ができて、しかも仮に、「安くてものすごく演技がうまくて死ぬほどエロイ」としても、エロゲを脅かすことはありえないだろうなー、と思いました。
物語性のことはもちろんあるでしょうし、それに加えて「二次元」としてみた場合、ある程度「こうであってくれる」という部分があるから安心できるし楽しいんだよなあ、なんて思ったから。そこまでエロゲ詳しくないので細かいことは分かりませんが、エロばっかりタイプエロゲでも同じことが言えそうです。
エロゲでもものすごく現実的で生々しい作品もあるんでしょうけどね。
メイド喫茶メイド喫茶としてしっかりした文化を作っている店もあるように、こういう風俗サービスは今は奇異に映るけれども独自の進化を遂げるんでしょうか。興味ありますネ。
アニメ系コスプレ風俗なんかも結構しっかり増えているみたいですしね。むしろ、ラブドール風俗(ラブドールをレンタルするデリヘルみたいなもの。女の子のかわりに人形が部屋に来ると思えばいいのかな?)が繁盛しているという状況の方が先ほどの二次元の話と絡んで興味しんしんなんですが。
 

●一番の快楽は、素材から脳内で膨らませること。●

「脳内遊び」を知っている人には、その作品がいかなる素材を与えてくれるか、脳にビビっとくる何かで刺激してくれるかは「二次元」の重要ポイント、含む活字。物語のスケールの大小はあるものの、そのキャラで「脳内で動き、楽しませてくれる」余地はほしいんですヨ。
現実逃避?エロややおいは邪道?
うん、確かにそうかもしれない。
でも、楽しむ方法を知っている、ってのは知らないよりずっといいと思うんですヨ。羽が生えてたら往復だってできる。
 
そんなわけで、乃梨子瞳子の部屋に御呼ばれしたというシチュエーションを妄想しながらおいらは寝るよ。おやすみ瞳子。(と乃梨子が言った)
 
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