マン・レイと余白で

2016-12-02 シンポジウム「マン・レイとシュルレアリスム」

展示をしておりませんが-4

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マン・レイのイメージではなく、「シャルル・フーリエの調和的肖像」を使った第11回シュルレアリスム国際展(ルイユ画廊、1965年)「絶対の隔離」のポスターも手許にあります。

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 明日(12月3日)午後1時よりシンポジウム「マン・レイとシュルレアリスム(関西シュルレアリスム研究会との共同開催)」が京都工芸繊維大学美術工芸資料館で開催されます。出演とテーマは 1.塚原史(早稲田大学法学学術院教授/ 會津八一記念博物館館長)「マン・レイ―ダダ・シュルレアリスムの越境者」 2.松本和史(詩人)「レイヨグラフ作品を起点とした即興パフォーマンス」 3.河上春香(日本学術振興会特別研究員(DC))「チェコ・アヴァンギャルドの中のマン・レイ―プラハからの眼差し」 4.木水千里(お茶の水女子大学グローバルリーダーシップ研究所研究員)「『私は近作を描いたことがない』―1966年のアメリカでの大回顧展からみるマン・レイの晩年」

 参加費は無料ですが事前申し込み制。聴講希望の方は、参加者の氏名を記したメールを美術工芸資料館宛(sympo123@jim.kit.ac.jp)までお送りください。尚、空席がある場合は、当日12時より受付にて整理券を発行します。

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「マン・レイとシュルレアリスム」と云うキーワードから連想するのは、「写真」による運動の公式記録員、あるいは、写真を都市の謎をひもとく羅針盤に用いた幻視者。精神異常者として扱われた自身の芸術を、「精神を解放する」あるがままの芸術として受け入れてくれたパリの友人たちとの写真記録が、ふりかえると公式記録となった幸運。新しい雑誌の装いを重要なイメージで飾った人。創刊号に「良い写真が使われていたっけ」と思い出し、昔、サンジェルマン・デュプレのニケ書店で求めた『シュルレアリスム革命』をパラパラと観ております。

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『シュルレアリスム革命』 創刊号 1924年12月1日発行

表紙を飾るシュルレアリスム本部での集合写真と裏表紙のクラ書店の広告

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0-1頁 佐谷画廊(1989年)のポスターに使われている『イジドール・デュカスの謎』序文の中に「シュルレアリスムは、夜の貧しさにあえぐ人々に、夢の扉を開けはなつ」とある。

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4-5頁 映画『理性への回帰』の一場面も、多くのポスターに使われるイメージ。

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12-13頁

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14-15頁

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16-17頁 若きアナキストをかこむシュルレアリスト達の左下にマン・レイ肖像。国立新美術館(2010年)のポスターに別バージョンが使われている。

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28-29頁 ミクスト・メディア『ニューヨーク』を撮った写真

2016-12-01 展示をしておりませんが-3

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Studio d'Arte Condotti 1971.10.22

2016-11-30 展示をしておりませんが-2

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Grand Palais 1998.4.29-6.29

2016-11-29 展示をしておりませんが-1

画面でお知らせするのは、レイヨグラフを使ったキャトル・ムーヴマン画廊(展示室1に展示中)のマルセル・フィリアスが継続して開いている画廊1900-2000での『アトリエに残された油彩とデッサン』展のポスター。

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GALERIE 1900-2000, Paris 1988.9.20-10.15

2016-11-28 あの頃(1981年)

第3展示室に飾った高輪美術館のポスターは、軽井沢での開館記念展(デュシャン)に続く企画『館蔵品を中心とした---マン・レイ オブジェと写真展』を観に出掛け、担当学芸員のHさんにお願いして別けて頂いた記念のシート。あの頃、イメージに使われた「ペッシャージュ」(桃風景はマン・レイの造語)がエロティックで部屋に掛け、ニヤニヤと見とれておりました。

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独身時代

2016-11-27 いらっしゃい!!

メモリ16GB、ディスクをFusion Drive1TBにチューンアップしたiMac到着。「いらっしゃい!!」と二人がお出迎え。これでヤフーのメール問題(バージョン10.5.8)から卒業できそうでヤレヤレ。午後からセットアップをすませ、iPHONEからの写真取り込みも確認。さっそく、携帯からの写真をブログにアップした。

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2016-11-26 VOU 54号

リノベーションを終えたのですが、部屋の整理に苦労。でも、長く行方不明だった山本悍右の写真『美しい通行人』が載った1957年のVOUが現れました。

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VOU 54 FEVRIER 1957 VOU CLUB

2016-11-25 若い世代

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堀内正和『すじかいまど』(1982年)

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第2展示室[ヨーロッパ他国]

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「マン・レイと云うと、レイヨグラフでしょうか」「私は、レイヨグラムの立場ですけど」「都市に関心があって」「前衛の映画から入って」「Werner Jekerのデザイン好きなんでよ」「ウィーンのポスター素敵ですね」---美術工芸資料館辺りの落ち葉は、黒ずんで北風に舞っている、秋が終わって冬の到来。12月3日のシンポジウムに登壇される若い研究者の方達に、ポスター展の会場を観ていただき、近くの北山紅茶館で、アイデアやアプローチ、視点などをお聞きする。若い世代のシュルレアリスム感、マン・レイ受容の様子などが当日、どのように展開するか楽しみ。

 「日本と違い、プラハでは急に寒くなり葉が落ちるので、紅葉を楽しむといったところは無いんです」

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2016-11-23 マン・レイへの廻廊

ギャラリーときの忘れもの のブログに『マン・レイへの写真日記』番外編として、「展覧会ポスターに見るマン・レイ」展の搬入(11月4日)と初日(11月8日)の様子を、多数の写真を使って紹介させていただいた。どうぞ、ご訪問ください。→ http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/53276666.html


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第1展示室[フランス] 写真右はサインの入った封印された星画廊(1956年)のポスター、左のポンピドー・センター(1981年)に使われた『アングルのヴァイオリン』を抜けると第2展示室のイタリア・コーナーが招いてくれる。

2016-11-21 焼き鳥を楽しむ

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京都工芸繊維大学 北西門

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銀杏の落ちを葉踏みしめて歩く。

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コレクターとして知られる東人が上洛されたのでポスター展を観ていただいた。月曜日なのでゆっくり時間が過ぎていく。その後、詩仙堂、金福寺と京都観光(月曜日は美術館が閉まっています)。緑と赤のコントラストは楽茶碗でお点前でいただく感覚、眼福でした。

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第3展示室(日本) 左は自作のRギャラリー(1982年)、右の児玉画廊(1987年)のポスターには、高輪美術館(1981年)のイメージが写り込んでいる。マン・レイも使っていたメタリックの用紙、使うのがトレンドだった時代。

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金福寺・芭蕉庵

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繁華街に戻り、くちばしモダンで一杯。美味しいお店です。

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まずは、生ビールを

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ちょうちん

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2016-11-20 松ヶ崎祭2016

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第2展示室の「イタリア」のコーナー

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若い友人に案内されて、模擬店や手作り市などもあって楽しい雰囲気の、京都工芸繊維大学の学祭「松ヶ崎祭2016」に参加させていただいた。美術工芸資料館横の落下した銀杏の絨毯がとても綺麗。日曜日なので展示会場は多くの人で賑わっております。

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手作り市の通り

2016-11-19 MAN RAY IST展ポスター

土曜日なのに、雑事に追われ、会場へ出掛けられない。

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MAN RAY IST展 at R Gallery, 1983. Design by Teruo Ishihara

2016-11-18 マン・レイ忌 第40回

パリと京都との時差は▲8時間だから、マン・レイが18日の昼近くに亡くなったとすると、日本では夜の8時ぐらい、評伝『マン・レイ』(草思社、1993年)の著者ニール・ボルドウインの記述に「ジュリエットが目をさますと、夫は呼吸困難におちいっていた。彼女は夫を抱きかかえ、少しでも楽になるように手をつくした。しかし、昼近くになって、マン・レイは四半世紀を過ごしたアトリエで息をひきとった。」(鈴木主税訳・319頁)とある。今年は没後40年にあたるので、様々なところで展覧会や講演などの催しが開かれていると思われる。12月16日までを会期として京都工芸繊維大学美術工芸資料館でポスターを展示する『Reflected IMAGES OF MAN RAY IN POSTERS』も、関連する企画といえるかもしれない。会場に掛けられたポスターに光が差し込む光景は、教会で目にした記憶に繋がって、おもわず手を合わせた。「最後に笑う人」、貴方が望むような展覧会になっているでしょうかと、わたしは問いかける。---- 昨日、展覧会小冊子のPDF校正が入ったので、出力してダミーを作った。美馬智さんのアイデアが随所に仕掛けられ、素晴らしい仕上がりが期待できる一品。完成は12月に入ってからとの事だけど、海外の友人、知人へのクリスマス・プレゼントには最適、納品が待ちどおしい。

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第2展示室 チューリッヒ美術館(スイス) 1988年

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京都工芸繊維大学 学食オルタス前からパチリ

2016-11-12 言葉こそ「Reflected」

『Reflected 展覧会ポスターに見るマン・レイ展』の会場を再訪。整えられたバネルのあいさつ文で平芳幸治氏は「写真は反射像 Reflected Imageです。反射像/反映を創り出してきたマン・レイ自身が、展覧会ポスターの中でどのような反射像を生みだしてきたか、じっくりご堪能ください。」と書いておられる。会場の導入部分で、これを読んだ時、「言葉」も、強く「自身」を反射・反映するもだと思った。それは、パネルに反転するイメージを持ち込んだ美馬智氏のアイデア(印刷された裏面が浮かびあがっている)に触発された結果。この仕掛けは展覧会の意図を上手く伝えてくれる。

f:id:manrayist:20161112235200j:image 写真は展示室3の「日本」に触れた部分から引用。