シングル・壁ジャローダパーティ

第30回シングル厨のつどいオフにて使用したパーティです。
予選スピアーブロックを8-3で2位通過、決勝トーナメント1回戦敗退でベスト32という結果でした。





   
   



ジャローダ

ひかりのねんど あまのじゃく
リーフストーム へびにらみ リフレクター ひかりのかべ
おくびょう 181(244)-*-115-95-117(12)-181(252)
メガガルーラ

ガルーラナイト きもったま→おやこあい
おんがえし じしん いわなだれ グロウパンチ
ようき 181(4)-177(252)-120-*-120-167(252)
ファイアロー

こだわりハチマキ はやてのつばさ
ブレイブバード フレアドライブ とんぼがえり ねごと
ようき 153-133(252)-92(4)-*-89-195(252)
マンムー

いのちのたま あついしぼう
じしん こおりのつぶて はたきおとす ステルスロック
ようき 185-182(252)-101(4)-*-80-145(252)
メガヤドラン

ヤドランナイト さいせいりょく→シェルアーマー
ねっとう サイコショック めいそう なまける
ずぶとい 201(244)-*-220-155(36)-129(228)-50
ギルガルド

ラムのみ バトルスイッチ
シャドーボール せいなるつるぎ かげうち キングシールド
れいせい 167(252)-171(4)-70-222(252)-70-72



<基本コンセプト+構築の経緯>

特性「あまのじゃく」が解禁されたジャローダを使ってみたいと思いました。
高いSからの「へびにらみ」や「リフレクター」「ひかりのかべ」といった補助技を使用したり、「リーフストーム」を使い続けることで決定力を持つポケモンとして運用ができるなど従来のポケモンにはない性質を持っています。
しかし決して数値は高くなく、耐久力に数値を回しても決定力に特化させても明確に役割をこなせるだけのスペックは必ずしも持ち合わせていないとも感じました。
そこでジャローダを軸として使うのではなく補完枠として採用し、他のポケモンのサポートをこなしつつ決定力を活かし負担を与えていける枠という位置づけに置くところからスタートしました。
まず注目したのが「いわなだれ」を覚えるメガガルーラで、ジャローダの「へびにらみ」「リフレクター」「ひかりのかべ」でサポートして「グロウパンチ」と「いわなだれ」で想定しない大多数のポケモンと互角以上に渡り合うことができます。しかしメガガルーラは非常に強力なポケモンであるが故メタの対象にもなりやすく、様々な妨害手段で満足に活躍できないこともあります。そこでメガガルーラのメタとして数の多いメガミミロップメガバシャーモ、ゲンガー、そしてジャローダより素早く弱点をついてくるゲッコウガに対して先制で大ダメージを与えられる「こだわりハチマキ」を持ったファイアローを採用しました。ファイアローが電気タイプを苦手とするのをジャローダでカバーすることが出来る点で相性が良いです。
次に採用したのはマンムーで、これはジャローダで呼び込みやすい化身ボルトロスを意識して採用しました。化身ボルトロス+霊獣ランドロスという数が多い優秀な組み合わせに一貫しやすいだけでなく、「ステルスロック」でジャローダが苦手としやすいウルガモスファイアローに負担を与えていける点が優秀です。ファイアローマンムーの組み合わせは強力なことで知られていますが、この2匹が苦手とする水ロトムジャローダが一方的に強い点も噛み合っていると判断しました。
次に採用したのはメガヤドランです。まだまだ水タイプへ不安を残すこと、炎タイプを弱点とするポケモンが多いことから炎タイプに強いポケモンが欲しいこと、そしてメガガルーラの天敵であるメガバシャーモに対して一方的に強いという点で補完として申し分ないスペックを持っています。補完枠ではあるものの、ジャローダの「へびにらみ」「リフレクター」「ひかりのかべ」の恩恵を受けることができる積み技を使うポケモンとしてエースとして運用が出来る他、メガガルーラが苦手なポケモンに対して一方的に強く戦えることからメガガルーラの裏選出として活躍が見込めると判断しました。
最後に採用したのはギルガルドで、これはフェアリータイプ一貫の阻止やメガガルーラに対して後出しからダメージを稼げる点やゲンガーに対して出していく枠としてタイプ相性の補完として採用しました。
そして大まかな役割を設定し面子6匹を決めてから細かい型や調整を考えていきました。




<個別解説>





ジャローダ

ひかりのねんど あまのじゃく
リーフストーム へびにらみ リフレクター ひかりのかべ
おくびょう 181(244)-*-115-95-117(12)-181(252)



・最速
・奇数になるようH全振り、余りをD(ダウンロード意識)



解禁されて間もないポケモンであり、かつ他にはないスペックを持つポケモンなので「このポケモンを使う」ことを念頭に置きました。しかし主軸としての採用は難しいと判断したことからこのポケモンを補完枠という位置づけに置いた上で構築をするという珍しい手法を取りました。
このポケモンの役割としては水の一環阻止(スイクン・水ロトムに非常に強い枠)、地面の一環阻止(ガブリアスより素早く「へびにらみ」「リフレクター」で妨害可能)をメインに据えています。
そして採用した技はメインウェポンとなる「リーフストーム」、パーティ全体の素早さが低めなことから「へびにらみ」、そしてパーティ全体のサポートとなる「リフレクター」「ひかりのかべ」を採用しました。
配分は後出しすることが少なくないことから耐久重視のものにする前提、かつ使う補助技が先制で使った方が都合が良いものばかりなことから最速とし、その結果HSベースの配分となりました。





メガガルーラ

ガルーラナイト きもったま→おやこあい
おんがえし じしん いわなだれ グロウパンチ
ようき 181(4)-177(252)-120-*-120-167(252)



・最速
・A全振り、余り4をH(奇数となるため)



ORASシングル環境でも常に最前線にいるスペックを持つメガガルーラを採用しました。
メガガルーラが苦手とする物理耐久の高いポケモン、その中でも「イカサマ」を決定力をするポケモンに対して特殊決定力となるジャローダが後出ししやすいという組み合わせとなっています。ジャローダの「リフレクター」「ひかりのかべ」を使うことで「グロウパンチ」が使いやすくなるため採用し、「グロウパンチ」で上がった決定力を存分に活かせる「おんがえし」、そしてあらゆるポケモンを突破できる可能性のある「いわなだれ」を採用しました。「いわなだれ」は「へびにらみ」で麻痺させたポケモンメガガルーラで突破できる可能性を高めることに期待して採用しました。パーティ全体がファイアローを苦手とすることから、対面で「おにび」を使われて、かつ「ゴツゴツメット」でダメージを受けない技としても重宝します。最後の枠には「じしん」を採用しました。パーティ全体が炎タイプを苦手としやすいことから「グロウパンチ」を使わなかった場合での即時打点となることに期待しての採用です。「いわなだれ」との攻撃範囲の補完としても優秀な技です。
「リフレクター」があれば相手のメガガルーラとも打ち合えるため積極的に同速勝負を挑める最速、決定力重視の配分です。






ファイアロー

こだわりハチマキ はやてのつばさ
ブレイブバード フレアドライブ とんぼがえり ねごと
ようき 153-133(252)-92(4)-*-89-195(252)



・最速
・A全振り、余り4をB(先制物理技意識)



XY環境に比べてORAS環境ではゲッコウガメガミミロップなどメガガルーラより素早いポケモンメガガルーラの動きを制限する要素が増えました。それらにまとめて先制できるファイアローとの組み合わせの良さはXY環境にも増して良くなったといえます。特にゲッコウガは型の判別が難しくジャローダでも先制されてしまうことから受け出しするよりも先制で倒す方が良いと考えたためこのポケモンの立ち位置はXYのそれよりも重要なものになっていると感じています。
ジャローダから展開することを考えると「つるぎのまい」が欲しくなりますが、それよりもゲッコウガメガゲンガーの処理を急ぐことの方が重要と考え、「こだわりハチマキ」を持たせました。技はメインウェポンである「ブレイブバード」、電気タイプや鋼タイプへ打点を持てる「フレアドライブ」を採用しました。次に採用したのは「とんぼがえり」で、先発でゲンガーと対面したり「きあいのタスキ」を持っている可能性のあるポケモンを削りながら交代できるなど使用機会は少なくありません。最後の枠は「ねごと」を覚えさせてキノガッサ等の「キノコのほうし」に後出しできる役割を持たせました。
「みずしゅりけん」を使うゲッコウガに先制するため素早さに補正をかけ最速としました。





マンムー

いのちのたま あついしぼう
じしん こおりのつぶて はたきおとす ステルスロック
ようき 185-182(252)-101(4)-*-80-145(252)



・最速
・A全振り、余り4をB(先制物理技意識のため)



ジャローダに対して「ちょうはつ」を使って妨害してくる化身ボルトロスや「めいそう」を先制で許して不利になりやすいライコウに対して強いマンムーは比較的すぐに採用されました。
パーティがファイアローウルガモスを苦手としやすいため「ステルスロック」で負担を与えやすいようにしています。
技は強力な先制技である「こおりのつぶて」をまず採用しました。「こだわりスカーフ」を持ったガブリアスや霊獣ランドロスに対して負担を与える技として重宝します。
次に「じしん」を採用し炎タイプへの打点としました。ジャローダが鋼タイプへ打点を持たないことから相性の良い技です。
最後の技には「はたきおとす」を採用しました。これによりクレセリアなどから「ゴツゴツメット」を奪ってメガガルーラを突破したり、クレッフィなどから「ひかりのねんど」を落として展開を妨害するなどの立ち回りが可能になります。
環境に刺さっているため汎用性を落とさず「つららばり」を採用するべきだった点は否めません。「はたきおとす」との選択はまだまだ考える余地があります。





メガヤドラン

ヤドランナイト さいせいりょく→シェルアーマー
ねっとう サイコショック めいそう なまける
ずぶとい 201(244)-*-220-155(36)-129(228)-50


・【+1】A182ガブリアスの「げきりん」2発耐え
・【いのちのたま】C182ゲンガーの「シャドーボール」耐え
・【+2】でH167-D170ギルガルド(シールド)を「ねっとう」で2発



補完枠でありながら、このパーティの第二のエースです。ジャローダとの相性は悪くなく、壁展開から相手全てを倒しうるスペックを持っています。メガガルーラとの選出択を強いるのも強力です。
炎を半減する貴重な枠ですのでメガシンカせず、進化前の「さいせいりょく」でサイクルを回しながら戦うことも考えられます。その場合相手が麻痺していると戦いやすさが段違いですのでジャローダとの相性の良さが際立ちます。
耐久力はDに寄せて対応範囲を広げました。物理でも特殊でも相手にするため、どちらかに偏らせることはしませんでした。
技はメガヤドランに必要な技4つを全て揃えたものがこの型だと考えています。
非常に強力なポケモンですが、「どくどく」を使うポケモンが増えているなど、現環境では扱いが難しいポケモンだと感じました。
個人的にかなり注目しているポケモンなのでまた個別考察をしたいと思っています。今回は簡素に。





ギルガルド

ラムのみ バトルスイッチ
シャドーボール せいなるつるぎ かげうち キングシールド
れいせい 167(252)-171(4)-70-222(252)-70-72


・HC最大
・余り4をA



パーティ全体がメガガルーラを通しやすいと感じたことから比較的後出しがしやすいギルガルドの採用となりました。
ガルーラとゲンガーが両方いるパーティに対して初手から投げるポケモンが少ないと感じていたためややゲンガーを意識した調整としています。
「おにび」をもらっても不利になりづらいよう「ラムのみ」をもたせ、「きあいのタスキ」を持っているゲンガーにタイマンで勝てるよう「かげうち」を採用。そして「みがわり」を使うメガゲンガーに少しでも択を迫れる「キングシールド」を採用しました。またサブウェポンとして「せいなるつるぎ」を採用することで、パーティ全体で隙を見せやすいポケモンであるバンギラスに対して少しでも抗えるようにしました。
しかしこの枠はしっくり来なかったというのが正直な感想です。ノーマル技の一環を阻止するという役割自体は優秀なもので、ギルガルドにしか補完できない範囲はあまりにも多いのですが地面と炎をより通してしまうためこのパーティの補完としてはもう少し別の選択肢があっても良いように思えました。
シングル厨の日は合計12試合して選出回数は0でした・・・。



解説は以上です。正直なところパーティの完成度は微妙だと思っています。しかし最低限の結果は残せたので及第点といったところです。もっと上を目指すためには準備も考察も必要だと痛感させられました。
構築の組み方など、少しでも参考になる部分があれば幸いです。


この日全12試合での選出回数は以下の通りです。


ジャローダ:■■■■■■■■ 8
ガルーラ:■■■ 3
ファイアロー:■■■■■■■ 7
ヤドラン:■■■■■■■■■ 9
マンムー:■■■■■■■■■ 9
ギルガルド: 0



最後までお読み下さり、ありがとうございました。