mii06252005-09-11

ジェイムズ・ジョイスユリシーズ
第十一章 オーモンド・ホテルにて

リフィー川に面して建つオーモンド・ホテル。ホテルのバーで働くバンケットの女性、ミス・ドゥースとミス・ケネディが、アイルランド総督の馬車が通過するのを見ながら、「男ってどうしようもない馬鹿ね」とか「でもいつもいい思いをするのは男のほうよ」とかお喋りしている。ホテルの対岸をホテルに向かって歩いてくる脂ぎった男、ミスター・ブルーム。

オーモンド・ホテルのバー、サロン、ダイニングにはサイモン・ディーダラス、レネハン、ボイランなどさまざまなダブリンの人々が現れる。

モリーに逢うためにオーモンド・ホテルをあとにするプレイゼス・ボイラン。

ピアノ伴奏で歌曲「夢のように」を歌い終えるサイモン・ディーダラス。

若かった頃の愛妻モリーの話をするディーダラスたちの声を耳にしながらオーモンド・ホテルから立ち去るミスター・ブルーム。

夏の名残のバラ。

My Wild Irish Rose

慢性疲労症候群」という聞き慣れない病名でそのステージ活動を休止せざるを得なくなったキース・ジャレットが、病癒えて、自宅のピアノでソロアルバムを録音した。名づけて「The Melody At Night With You」、なかでも「My Wild Irish Rose」はとても美しい。ぼくは「夏の名残のバラ」と聞いて、この曲のことを思い浮かべたのだった。ブルームにとって愛妻モリーはMy Wild Irish Roseなのだろう、と思った。

The Melody At Night, With You

The Melody At Night, With You

「時代」

ぶーこさんの日記の記事http://plaza.rakuten.co.jp/booko/diary/200509120000/で今日初めて、中島みゆきさんのデビュー曲「時代」を徳永英明さんが歌うアルバムのことを知った。

VOCALIST (初回限定盤DVD付)

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徳永英明さんといえば、映画「男はつらいよ・フーテンの寅」シリーズ第46作「寅次郎の縁談」での「最期の言い訳」が忘れられない。