■
ジェイムズ・ジョイス「ユリシーズ」
第十一章 オーモンド・ホテルにて
リフィー川に面して建つオーモンド・ホテル。ホテルのバーで働くバンケットの女性、ミス・ドゥースとミス・ケネディが、アイルランド総督の馬車が通過するのを見ながら、「男ってどうしようもない馬鹿ね」とか「でもいつもいい思いをするのは男のほうよ」とかお喋りしている。ホテルの対岸をホテルに向かって歩いてくる脂ぎった男、ミスター・ブルーム。
オーモンド・ホテルのバー、サロン、ダイニングにはサイモン・ディーダラス、レネハン、ボイランなどさまざまなダブリンの人々が現れる。
モリーに逢うためにオーモンド・ホテルをあとにするプレイゼス・ボイラン。
ピアノ伴奏で歌曲「夢のように」を歌い終えるサイモン・ディーダラス。
若かった頃の愛妻モリーの話をするディーダラスたちの声を耳にしながらオーモンド・ホテルから立ち去るミスター・ブルーム。
夏の名残のバラ。
My Wild Irish Rose
「慢性疲労症候群」という聞き慣れない病名でそのステージ活動を休止せざるを得なくなったキース・ジャレットが、病癒えて、自宅のピアノでソロアルバムを録音した。名づけて「The Melody At Night With You」、なかでも「My Wild Irish Rose」はとても美しい。ぼくは「夏の名残のバラ」と聞いて、この曲のことを思い浮かべたのだった。ブルームにとって愛妻モリーはMy Wild Irish Roseなのだろう、と思った。
- アーティスト: Keith Jarrett
- 出版社/メーカー: Ecm Records
- 発売日: 1999/10/19
- メディア: CD
- 購入: 18人 クリック: 86回
- この商品を含むブログ (98件) を見る
「時代」
ぶーこさんの日記の記事http://plaza.rakuten.co.jp/booko/diary/200509120000/で今日初めて、中島みゆきさんのデビュー曲「時代」を徳永英明さんが歌うアルバムのことを知った。
- アーティスト: 徳永英明
- 出版社/メーカー: ユニバーサル・シグマ
- 発売日: 2005/09/14
- メディア: CD
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (16件) を見る