ラジオの時代

mii06252005-11-13

残念ながら1908年にニューヨーク、メトロポリタン歌劇場グスタフ・マーラーが指揮したワーグナーのオペラ「トリスタンとイゾルデ」はCD化されていないが、そのマーラーから直接、指揮法を教わったボダンツキーが指揮した「トリスタンとイゾルデ」の舞台はCD化され、現在でも充分に楽しむことが出来る。マーラーの指揮がCD化されず、なぜボダンツキーの指揮がCD化されたのか?
 それはラジオの出現による。
1930年代から(2005年のいまにいたるまで)ニューヨーク、メトロポリタン歌劇場の毎週土曜のマチネー公演が全米にラジオ中継されるようになったので、そのラジオ放送の音の記録を2005年のいまでも鮮明な音で楽しむことが出来るのだ。ジェイムズ・ジョイスの「ユリシーズ」にもプルーストの「失われた時を求めて」にもラジオは登場しない。しかしユダヤ人は登場する。知的ユダヤ人の同時代の代表的存在として、ユダヤグスタフ・マーラージョイスプルーストに影響を与えたのではないだろうか。
 そして、マーラーが亡くなった9年後にラジオが出現し、映画も始まった。ぼくはジョイスプルーストの歩く姿を見たことはないがレフ・トルストイの歩く姿の映像を見たことがあり、それはDVD化されている。

本を書きました

診断と治療社http://www.shindan.co.jp/から「成育の視点にたった学校保健マニュアル」田原卓浩編集が出版されました。「皮膚疾患」の項をぼくが出筆しています。もしお読みになられた方で、何かご質問があったらご遠慮無くどうぞ。

成育の視点にたった学校保健マニュアル

成育の視点にたった学校保健マニュアル

Silent night

石田衣良さんのSilent night(ISBN:4093941297)が好評発売中だそうだ。
もうクリスマスか。
むかしはクリスマスといえば「ジングルベル」だったが、「ジングルベル」はいまではもうまったく聴かれなくなってしまった。
少し前からは山下達郎さんの「クリスマスイブ」だ。今年も「クリスマスイブ」は流れるのだろうか。