四季のガーデニング:サラダ用ハーブと野菜の寄せ植え (毎日新聞)


毎日新聞 2010年3月22日 東京朝刊
http://mainichi.jp/life/housing/news/20100322ddm013070026000c.html

◇生育に応じ、摘みながら育てる


お彼岸です。「暑さ寒さも彼岸まで」と昔から言われますが、今年は早々にサクラの開花前線がスタート。園芸店のハーブ苗コーナーもにぎやかになってきました。


サラダで使うハーブを集めて、コンテナに寄せ植えしましょう。少し大きくなったら、少しずつ収穫開始。摘みたてのハーブをいつものサラダに加えると、風味が増します。摘みながら育てて、花も咲いたらサラダに加えます。


一年草のチャービルやロケット、二年草のイタリアンパセリ多年草のチャイブ、セージ、ナスタチウムフェンネルなどがサラダ用ハーブの代表種です。お手持ちの鉢に合わせ、入手できるものを3〜4種、リーフレタスのポット苗も用意します。培養土は市販の野菜用や草花用(元肥入り)を使います。8号鉢(直径24センチ)で、3号(直径9センチ)ポット苗4〜5株が目安です。


40センチ×15センチの長方形のコンテナで、3号ポット苗のロケット、イタリアンパセリ、チャイブ、ナスタチウムを各1株、リーフレタス2株を用意してみました。


鉢底穴を鉢底ネットでふさぎ、市販の野菜用培養土(元肥入り)をコンテナの上縁から10センチ下まで入れます。ポットのまま仮置きして、バランスよく配植します。ナスタチウムやリーフレタスは大きく広がるので株間を広めにとります。ポットを外し、根鉢(根と根の周りの土)を崩さず、植えつけます。最後にたっぷり水やりしましょう。


置き場所は戸外の日当たりと風通しのよいところ。水やりは「鉢土の表面が乾いたらたっぷり与える」という基本を守ります。


収穫は生育に応じて。チャービルやロケット、イタリアンパセリ、リーフレタスなどは、外側の葉から順にハサミなどで切ります。ロケットの花は蕾(つぼみ)のうちに花茎ごと摘み取りサラダに入れます。チャイブは株の元3センチを残して切り取ります。セージやナスタチウムフェンネルは若い茎葉をハサミで切ります。ナスタチウムやチャイブは花も摘み取ってサラダの彩りに加えます。


収穫後には緩効性化成肥料を規定量与えます。こうすると、何回か収穫できます。一年草のチャービルやロケット、暑さに弱いリーフレタスやナスタチウムの収穫は7月ごろまで。株を掘り起こして、バジルなどに植え替えます。(園芸研究家)