ミルトスの木かげで

旧はちことぼぼるの日記

God Bless you!!

まことのいのちを得るために…
……so that they may TAKE HOLD OF THE LIFE THAT IS TRULY LIFE.
(第一テモテ6章18節 写真はミルトスの花)

二回目、行って来た/Princeton

 木曜日は、フィットネスクラブのオリエンテーション第二回目に行って来た。トレッドミルとかステッパーとかエクササイズバイクなど、有酸素運動系のエクササイズ器具の使い方を教えてもらった。もちろん実際にやってみたりもした。いろいろプログラムできるようになっていてすごいのね。バーを握るだけで心拍数が計測されたり。インターネットにつながっていて、ネットサーフしながら使えるトレッドミルもあった。でも私は普段パソコンの前に座っている時間が長くて運動不足になったのだから、フィットネスクラブに来てまでネットサーフはしたくないよ。(笑)

 ありがたかったのは、トレーナーの人が40代の女性で、私みたいなエクササイズ初心者の中年女性のこともとても丁寧に指導してくれたこと。若いかっこいいお姉さんインストラクターだと気後れしちゃいそうだけど、こういうトレーナーなら私も安心。それに、私がジムに行く時間帯が昼の12〜1時だからか、来ている人たちも高齢の方が多く、みんなちゃんと自分の身体のケアしてるんだなーと励まされた。

 次は来週の月曜日。筋トレの機械の使い方などを教わります。昨日は60代くらいの女性が筋トレマシーンを使っていて、顔はどうみてもおばあちゃんなのに、腕とかキュッと引き締まって明らかに筋肉がついていて、びっくりしてしまった。外見のためなら私はあそこまで筋肉鍛えなくてもいいかなって思っちゃったけど、あんなふうに筋肉がついていると、年を取ってからの日々の生活面でもいろいろメリットがあるのかな。

 話変わって… 私の大学院時代の恩師が今年リタイヤするそうで、6月に引退記念パーティー及び講演会がプリンストンで開かれる。先日、プリンストン大学の心理学学科からお誘いの電話がかかってきた。話を聞くと、この企画を中心になって計画しているのがシカゴ大学のボアズとテキサス大学のマットで、二人とも私のオフィスメイトだった学生(っていうか、今は教授だけど)。この二人がやってるなら私も行きたいかな。何より、この先生にはお世話になったのだし。アメリカの大学院では少しも珍しいことではないけれど、私の4年間の学費も生活費も、すべてこの先生のグラントから出してもらったのだ。それなのに私は、卒業後アカデミアに残らず、家庭に入ってしまった… 

 だいたい私は、在学中に結婚はするわ、1年休学はするわ、あげくに子供は生むわで、かなり異色の学生だったんじゃないかと思う。エミが生まれて最初の半年は、研究室にベビーベッドを置かせてもらい、毎日のようにエミを同行していた。マットは、心理学科の倉庫にしまわれていた赤ん坊の視覚の実験に使われるモビールを見つけてきて、埃を払ってエミのベッドの上にかけてくれた。他の学生たちもやってきて、エミの足の裏をくすぐってはバビンスキー反射のデモンストレーションをして喜んでいた。倉庫にヴィジュアルクリフ(視覚的断崖)の実験装置も見つけたから、エミを使ってやってみようという学生もいた(笑)心理学科の図書館では、調べものをしている間、司書のお姉さんにエミを抱っこしてもらったこともあった。(大学のHPで調べてみたら、彼女は今でも心理学科の図書館司書をしているようだ。) 先生は、実験室の一つをエミの授乳室に使っていいよと私に鍵をくれた。私がエミをベッドに残してちょっと席をはずした隙にエミが泣き出して、隣の部屋にいた先生が出て来て困った顔でエミをあやしてくれて(エミはますます泣いて 笑)、とても恐縮したこともあった。研究面では必ずしも出来の良い学生ではないくせにこんな余計な手間ばかりをかけさせた私を、投げ出さずに最後まで面倒見てくださった先生には本当に感謝している。博士論文のディフェンスが無事に終わり、お祝いに先生が私とぼぼるパパと、当時の研究室の学生二人を連れて、学内にある職員専用の豪華なレストランに食事に連れていって下さった時のことを思い出す。グラスを掲げて、「おめでとう、ドクター!」と先生に言われた時の感動は忘れない。

 いろんなことを思い出すと、これは是非とも行かなくては、という気になってくる。そもそもプリンストンは私とぼぼるパパが出会い、結婚式を挙げた場所でもあるし。それに6月は、私に言わせれば、プリンストンが一年中で一番美しい時期。子供たちの学校のスケジュールさえあえば、行って来よう。

追記:バビンスキー反射とは、赤ん坊だけにみられる反射です。2歳未満の赤ちゃんがおうちにいらっしゃる方,赤ちゃんの足の裏を軽くくすぐってみてください。足の指が扇型に広がれば正常です。詳しくは上のリンク先をどうぞ。

ホーム日記ミルトスの木かげで(最新)