2010年9月に読んだ(と思われる)本の感想

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一部、8月分と被っているのもありますが、ご了承ください。


9月の読書メーター
読んだ本の数:13冊
読んだページ数:3150ページ

マリアビートルマリアビートル
個人的には伊坂ベスト3に入れたいくらいの傑作。ほぼ全編が「はやて」の車内、個性的でキャラが立った殺し屋たち、彼らを巧く配置して絡めた絶妙なプロット。何も考えずに読める……と言いたいところだが、複雑なプロットを整理しながら読む必要はあるか。それと『グラスホッパー』は読んでおいた方が絶対にいい。
読了日:09月30日 著者:伊坂 幸太郎
新世界崩壊 (講談社ノベルス クL- 8)新世界崩壊 (講談社ノベルス クL- 8)
『三崎黒鳥館白鳥館連続密室殺人』を読んでいると、さすがに事件の構造は容易に想像できる。が、仕掛け・仕込みの細かさ、徹底ぶりは相変わらず。それにしても、よくやり遂げましたねクラニー先生。
読了日:09月26日 著者:倉阪 鬼一郎
月と蟹月と蟹
ミステリ度はかなり薄らいでしまったが、子供たちの「世界の狭さ」と「閉塞感」がリアルに描かれている。大人の都合が子供に与える影響とか、いろいろ考えさせる側面もある。クライマックスの描写の息苦しさが素晴らしい。道尾秀介はいったいどこまで行ってしまうのだろう。
読了日:09月21日 著者:道尾 秀介
ルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書)ルポ 電子書籍大国アメリカ (アスキー新書)
電子書籍に関してはアメリカがものすごい先進国、という印象があったが、意外にもそれほど進んでいるわけではない、ということが伺える。
読了日:09月21日 著者:大原 ケイ
「今泉棚」とリブロの時代―出版人に聞く〈1〉 (出版人に聞く 1)「今泉棚」とリブロの時代―出版人に聞く〈1〉 (出版人に聞く 1)
こういう時代があった、と片づけられるような話ではあるが、発言の端々に含蓄があるので「ただの思い出話」の域を超えて、今でも参考になるような話が多い。これを読むと、この当時のリブロと今のリブロは別物なんだろうなあと思う。『アンチ・オイディプス』が入荷日に300冊完売した、という話が凄い。
読了日:09月21日 著者:今泉 正光
ちはやふる(10) (Be・Loveコミックス)ちはやふる(10) (Be・Loveコミックス)
この巻は団体戦に終始しているが、乗りが完全にスポ根ドラマで面白い。タオルが飛んでくるシーンが良かった。
読了日:09月21日 著者:末次 由紀
エゴイストエゴイスト
読了日:09月11日 著者:浅田 マコト
10センチの空 (徳間文庫)10センチの空 (徳間文庫)
読後感の良い物語。ビートルズの「フリー・アズ・ア・バード」が聴きたくなる。
読了日:09月11日 著者:浅暮三文
書店ポップ術 グッドセラー死闘篇書店ポップ術 グッドセラー死闘篇
梅原POPは最高だなあ。
読了日:09月11日 著者:梅原 潤一
謎解きはディナーのあとで謎解きはディナーのあとで
お嬢様刑事と執事探偵のツンデレシリーズ。設定はコミカルだが、ミステリ性は高いので楽しめる。二股のエピソードが傑作だと思った。
読了日:09月11日 著者:東川 篤哉
トレードオフ―上質をとるか、手軽をとるかトレードオフ―上質をとるか、手軽をとるか
読了日:09月11日 著者:ケビン・メイニー(著),ジム・コリンズ(序文),内田和成(解説)
あなたに贈るキス (ミステリーYA!)あなたに贈るキス (ミステリーYA!)
「犯人当て」は「誰がキスしたのか問題」と同値になる。キスの神秘性を高めながら、ミステリとして完成度が高い
読了日:09月11日 著者:近藤史恵
薔薇を拒む薔薇を拒む
ラストがなんとも切ない。ああ、それで良かったのか。
読了日:09月11日 著者:近藤 史恵

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