『みんな、暗い顔しないの。昔はもっと弱かったんだから・・・』

『みんな、暗い顔しないの。昔はもっと弱かったんだからとヤクルトファン』<2017年7月21日(金)>
 ヤクルトの応援歌の東京音頭は1933年に大流行したと『春秋』(170721)は伝える。その年は、「ドイツでナチス政権が誕生し、特高警察に逮捕された作家の小林多喜二が拷問を受け死亡した。大正デモクラシー期に生活の救済を訴えて米騒動に立ち上がった都市民衆は、戦争とファシズムの忍び寄る不安な世相のもとで幕末維新の『ええじゃないか』の狂乱を思わせる東京音頭の乱舞に身をまかせた。おととい13連敗を喫し最下位を独走中だ。先日本拠地の神宮球場をのぞいたがファンは案外、寛容だ。『みんな、暗い顔しないの。昔はもっと弱かったんだから』。応援団員の慰めに『負けるとまずくなるから初回から飲んじゃおうかな』と、笑顔で生ビールをあおる人もいた。」
 (JN) 小中高は夏休みに入ったか。夏と言えば野球だ。仕事を終え、球場に出かけ、自分のチームを応援する。テレビで見ている野球と球場へ行っての野球は違う。皆が一体となって、戦いあう。ヤクルトはなんて弱いんだ。でも東京音頭は良い。私はもうひとつの東京チームのファンだが、国鉄時代からの影のファンでもある。あのころに比べれば、良いかどうかは別として、「ヨイヨイヨイ」と夏を乗り切ろう。梅雨も明け夏本番、甲子園が待っている。広場では櫓と太鼓が皆を待っている。神宮球場だけでなく、東京音頭は街々で聞かれる夏がやって来る。