小宮一慶【ビジネスマンのための「読書力」養成講座】(ディスカバートゥエンティワン)

経営コンサルタントである著者が独自の読書法を紹介する。
読書法を目的に応じて5つに分けることが出来る。
・速読
情報を探す為要点をすばやく把握する為に刷る読み方
・通読レベル1
小説など楽しみにする読み方
・通読レベル2
ビジネス書など論点を整理して考えて読む
・熟読
ほかの本を参照しながら丁寧に読む
論理的思考力を作る頭がよくなる読み方
・重読
同じ本を繰り返す読み方
自己啓発的な本


○頭を良くする読書法
論理を追ってきっちり読む
必ずとも本の最初から最後まで読む必要はない
知りたいことだけきっちり論理だてて読む
多くのことと関連づけながら読む
自分の専門分野や知りたい分野を必要なところだけ
※文章に出てくる「WHAT」を読みながら
「WHY」がわかるようになるまで読み
それを「HOW」として自分のノウハウとしほかのことに応用できるようにする
30時間で成果が出る
その分野の第一人者の書いた入門書と専門書往復する
アウトプット中心に勉強する


稲盛和夫実学
アメーバ経営
東大生が書いたやさしい経済の教科書
会社法入門「東大の神田秀樹著」
道をひらく「松下幸之助
実践経営哲学「松下幸之助

村上龍【フィジカル・インテンシティ】(光文社)

※動物的嗅覚
すばらしいFWの選手は少なからず「変」な感じがする。
怪物ロナウド、コロンビアのアスプリージャ、イタリアのデル・ピエーロ
インザーギキエーザ、オランダのベルカンプブルガリアストイチコフ
それぞれどこか変だ。

※彼らは共通して「動物的」だ。

※すばらしいFWは必ず野生動物に似ている。

私見
著者と同様の感覚を自分も覚えている。
著者は「動物的」と表現したが、自分はそれをもっと具体的に
「シュートの意識」と表現している。

FWにもっとも最初に求めるものは、この「シュートへの意識」だ。
ただ、現在の代表監督(岡田さん早く辞めてね。)はまずディフェンスを
見るらしい。
ディフェンスのできるFW。
そんなFWはいらない。

点を取る形を持っていないFWが前線にいることで、チームとしても
まったく点の入る気配のないチーム、言い換えれば
魅力的でないチームとなってしまう。

僕は現代表監督の岡田氏がどうしても有能な監督とは思えない。
岡田さんがいままで作ったチームを見てほしい。
札幌にしても横浜にしても彼が去った後で何が残ったのかを。

彼は今の選手をすり減らしながら勝ち点を拾っていくタイプの監督だ。

チームを作る。チームの基礎を作る。若手を育てる。
選手交代で流れを劇的に変えることができる。
常勝軍団を作り上げる。
スター選手をまとめあげる。

有能な監督にはそれぞれ異なるタイプがあると思う。

クラブチームは現状を踏まえてどのタイプの監督を呼ぶのかを
検討し(当然予算的な問題もあるだろう)
今後の戦略を練る。

しかし、今の代表のレベルを考えると、アジアの予選で落ちるとは
到底思えない。

しかし、岡田氏がやることで、アジア予選に落ちることも
可能性として残り、しかも選手が次々と壊れていく。

未来に希望の持てないチームとしてW杯を消化してしまうこと
を危惧している。

オシムさんが倒れた後、なぜあんなに急に監督をすえる必要があるのか。

今後の展望を考えて半年、一年をかけてでもよい監督を招聘することが
日本サッカー協会の仕事のはずだ。

その仕事を彼らは放棄した。

そして答えが岡田氏。

いまからどう言っても岡田氏で予選を突破するのだろう。

そこで、本戦では新監督の招聘を強く希望する。

少しはなしが脱線したが、必要なことだと思うのでここに書き示しておきます。

※ある日本人記者のジョーク
「つぎの第3戦目のラツィオ戦ですが、
そろそろ勝ちが欲しいんじゃないですか?」
なんて聞く記者がいたんですよ。

勝ちなんて初戦から欲しいに決まってるわけでしょう?

サンプドリア戦の後の会見で、いきなり「どうでした?」
と聞いた日本人記者がいたらしい。

私見
この国ではまだまだジャーナリズムという言葉は成立していない
と思う一コマだ。

野球のお立ち台のヒーローインタビューで
「ナイスホームランでした。」
「ありがとうございます」
という問答は貴重な時間を使ってまったく意味のない質問と答えを
聞かされて本当にがっかりくる。

それと同様にサッカーの選手に質問したと考える。

野球は企業スポーツであり、個人的な考えでは
本当の意味での「プロ」ではない。

マチュアの延長線である。

マチュアならそれでいい。インタビューもアマチュアレベルの
問答を繰り返していけばいい。

それを繰り返してくれれば地上波から野球中継が減り、
自然と野球の話題がなくなるだろう。

ただ、イタリアで成功を収めつつあった中田に対して
ジャーナリズムのかけらもない質問をした記者がいたことに
失望を覚えるが、

もっとも失望的な気分になるのが、その質問から10年が
過ぎようとしているのに地上波のサッカー中継が
なにも進歩していない。アマチュアレベルであることに対するものだ。

ひどい、ひどすぎる。

せめて実況者は試合の状況がわかるだけの情報が欲しい。
ボールをもっている人物の名前を言うだけでよい。

そこから試合の流れもわかるし、強弱つけることもできるだろう。

しかし、地上波(特にテレ朝はひどすぎる)のアナウンサーは
まったくサッカーを見たことがないのかもしれないが
事前に用意した原稿を読むことに終始して
まったく目の前で行われているサッカーを伝える気がないようだ。

これから代表だけでなくJの試合が地上波中継が増えて欲しい。
だが、こんなレベルの低い実況なら誰も見ないだろう。

ジャーナリズムを持った解説者もいない。

この事が改善されない限り、アマチュアスポーツ・アマチュア報道
が続くだろう。

稲盛和夫【「成功」と「失敗」 の法則】(致知出版社)

「成功」と「失敗」の法則

「成功」と「失敗」の法則

●一人ひとりの日本人が、利他の心を持ち、
世のため人のために尽くそうと思い始めるとき、
日本は本当にすばらしい国になれるのだと思います。


●「人間として正しいことを追求する」
ということは、どのような状況に置かれようと、
公正、公平、正義、努力、勇気、博愛、謙虚、誠実
というような言葉で表現できるものを
もっとも大切な価値観として尊重し、
それに基づき行動しようというものです。


○仕事に打ち込み、人格をつくる
私は日々の仕事に打ち込むことによって、
人格を向上させていくことができると考えています。
つまり、一所懸命働くことは、単に生活の糧をもたらすのみならず
人格をも高めてくれるのです。


○純粋な心、情熱、そして努力
「知恵の蔵」の扉を開き、その叡智を得るにはどうしたらよいのでしょうか。
それには、1点の曇りや邪心もない純粋な心を持って、
燃えるような情熱を傾け、真摯に努力を重ねていくことしかないと考えます。


孫文の説いた王道
組織をまとめていくには「力」で治めていく方法と、
「徳」で治めていく方法があります。
換言すれば、集団の統治には、徳に基づく「王道」と
力に基づく「覇道」という2通りの方法があるのです。


※人間は弱いもので、困難に遭遇するとそれに正面から
挑戦することなく、すぐに言い訳を考えて、逃げ出そうとします。
しかし、それでは決して成功できません。
どのような厳しい状況にあっても。それを正面から受け止め、
誠を尽くし、誰にも負けない努力を続けることが、
成功するためには必要なのです。

小林昌平ほか【ウケる技術】(新潮社)

ウケる技術 (新潮文庫)

ウケる技術 (新潮文庫)

○ウケるための前提としてテンションが上がっている状態が不可欠です。
本書ではガイジン化と呼ぶことにしている。
○ガイジン化の特徴は
1.声が張っていること
2.リアクションが大げさで明快であること
3.表情が過剰に豊かであること
○ガイジン化とはつまり、ノーマル状態からモードを切り替えること。(P34)
■初対面の人と良好な関係を築くことがこれからの
自分には求められるので、著者の言うガイジン化することで
相手の懐に飛び込む勇気をつける事が重要。

原尻淳一【READING HACKS!】(東洋経済新報社)

READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣

READING HACKS!読書ハック!―超アウトプット生産のための「読む」技術と習慣

○この文章を書いた著者がいったいどのような人物か、いきなり本を読まずに
著者のバックグランドを探ることからはじめてみる。(P21)

○本を読むとき、まずウィキペディアで著者名を入れて検索し、その人の経歴
やエピソードに眼を通します。(P21)

■なるほど!と思わせられた。確かに著者がどんな人物なのかかなり興味がある
があるが、大抵本の最後のほうにある著者経歴を見ているだけであった。
ウィキペディアを使う方法はかなり勉強になった。今後は活用させてらう。


○目次を読むことは読書の基本中の基本です。
目次読書法は本の構造と要点をつかむのにもっとも有効な読書術。(P98)

■本屋さんで本を選ぶとき、いきなりページをぺらぺらめくりながら面白そうな
部分が出てくるのを偶然選んでいたように思います。
現代社会は時間がない!だからこそ、目次に注目して、目次が面白い本をぜひ選んで行き、
良本に出合える確立をあげていく努力が必要!!


○3色ポストイットを利用してアウトプットを効率よくする。
�赤のポストイット・・・著者が強調したい箇所。教訓として位置づけられる部分
�青のポストイット・・・自分の課題に対応している箇所。
            自分のビジネスにもつかえそうなヒントとなる部分
�黄のポストイット・・・文章表現として大変参考にある箇所。
            自分自身が表現するうえで取り入れたい文章の構えと運び。

ポストイットは本を読んでいて今後見直すであろう部分という感じで
使っていたが、色分けまではしていなかった。たしかにこの3色色分けは便利そう。


○テーマは思い切ってひとつに絞りなさい。勇気を持って一つに絞る。
するとなんとなくしこの軸ができてくる。
それがあると実はあらゆる情報はそれに付随してくる。(P159)

■これは今の自分の状況に当てはまると思う。これから開業しようと思うがどの業務を
中心にすえて行えばよいのか迷ってしまう。不安だ。だから手広く業務を覚えよう
とする。著者はまず勇気を持って一つに絞ることを提案している。実践あるのみ。


○ブログ読書カードを作成し、自分のデータベースを作成する。(P198)

■本書を読んで影響を受けて早速実践してみました。