漢字独立宣言!?
「漢字独立宣言!新潮社がニュータイプの漢字辞典を刊行へ」(産経新聞)
→ http://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070917/bnk070917005.htm
漢字独立宣言−。新潮社が創立110周年を記念して、これまでになかった辞典を27日に刊行する。その名も「新潮日本語漢字辞典」。11年をかけて同書を編纂(へんさん)した同社図書編集室の小駒勝美さんは漢和辞典との違いをこう説明する。
「漢和辞典は漢文を読み書きするためのもの。用例も四書五経などの漢籍からです。ですから漢籍にない熟語や《秋桜(コスモス)》《硝子(ガラス)》《倫敦(ロンドン)》といった外来語、《東風(こち)》《海月(くらげ)》《山車(だし)》といった熟字訓は収録されていません。この辞典は日常生活に表れる漢字を読むための漢字辞典なのです」
たとえば「鍋」。漢籍にはほとんど登場しないため、どの漢和辞典を引いても、「鍋」を使った熟語は掲載されていない。ところが同辞典では「鍋蓋(ぶた)」や「鍋墨(ずみ)」など日本の生活に出てくる熟語を積極的に収録している。逆に漢籍に登場する熟語でも、日本の日常生活に登場しない熟語は思い切って省いた。
およそ5万にのぼる用例は、夏目漱石以降の近現代作家の作品から、言葉のニュアンスが正しく伝わるように長めに引用した。
「圧倒的に多いのは漱石です。言葉の使い方がとにかく明晰(めいせき)で、用例とするのに漱石の文章ほど的確なものはありませんでした」(小駒さん)
また、漢和辞典の索引は部首、音訓、総画の3種類だが、同書はこれに総数約4万7000の五十音順で引ける熟語索引を加えた。たとえば「それはさておき」や「あだしごとはさておいて」を引くと「閑話休題」、「たこのまくら」を引くと「海燕(かいえん)」が現れるというしだい。
このほかにも、日本生まれの略字や異体字も積極的に収録するなど、日本固有の進化を遂げてきた漢字をぴったりマークする編集がなされている。
数学者の藤原正彦さん(64)は推薦文にこう記す。
「本書は『漢字は日本語である』を宣言する書である。ここまで来るのに1500年かかったということである。国語史における偉業である、と同時に、感慨ひとしおである」
見出し字総数1万5375、熟語数約4万7000、総ページ数3072で、定価は9975円。
ちょっと惹かれる.....。
『新潮日本語漢字辞典|新潮社』 http://www.shinchosha.co.jp/jiten/kanjijiten/index.html
これも気になる。
「【話題の本】『生き物の持ち方大全』松橋利光、神谷圭介著」(産経新聞)
→ http://www.sankei.co.jp/culture/bunka/070917/bnk070917004.htm
- 作者: 松橋利光,神谷圭介
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