4月も終わる

なんと、4月も残り僅か!
3月は舞台が2本。
ダンスパフォーマンス横浜で上演した「ヘルデンオーア minute」、アメリカ映画の名作が原作のストレートプレイ「12人の怒れる女」どちらもご好評いただき幕となりました。応援ありがとうございました!

さて舞台終わって派遣のお仕事に復帰したら、これまた怒涛の忙しさ。
その間も甥の誕生や新しい出会いや過去と訣別の涙やら、iPhoneデビューの混乱やら(^_^;)あり、スピードは益々加速!

そんななか、5月に急遽舞台の出演依頼が。
今日はそのドルフィンブルーの稽古に初参加。芝居、ダンス、生演奏のギター、タップやポールダンスが刺激を与えあう作り。
しかもロミオとジュリエットとは、なんてロマンティックな題材。その抜粋をリーディング形式ですすめながらダンスや音楽が奏でられます。
正直今までゆっくり読んでいなかったこの名作、素敵なくだりが満載‼︎
あまり有名じゃないかも、のこんな表現も大好きなのです。

ロミオ「あなたの小鳥になりたい」
ジュリエット「そうしてあげたい。けれどかわいがりすぎて死なせるかもしれなくてよ」

言ってみたい、あと数十年若ければ(*^_^*)

冬の一日

寒いですね、2月は、やはり。
そんな2月の映画の日、今年の2本目の映画鑑賞。
ゴダール「さらば、愛の言葉よ」
(adieu au langage仏タイトルからは「言葉に、さようなら」って感じで訳したくなる。)
一度位じゃ全然わからないことだらけの映画だったが、女が男とは全く別の生き物なのだと、ゴダールが捉えているのを強く感じた。描かれている男の振舞いに憤ったり抗議する女の言葉に共感するものが多かったナ(苦笑)
男は夢を見続けていたり、哲学や理をひたすら語ったりする。女はいま、ここでどうなのか、ウイなのかノンなのか、はっきりさせたいと思う。そんな性質の違い。80代の巨匠ゴダールさんには随分色々な事がわかってるのだろう。犬の存在から人間を映したり、様々に隠喩を散りばめたりする。この世界の美しさと人間の愚かしい営みの繰り返しを見つめる。紐解き始めたらどれだけの日数があっても足りないくらいの小説や戯曲も引用されていた。
そのまま銀座から新橋お台場へと小さな冬の旅。綺麗すぎる冬の海の夕暮れは宝物箱に入れて鍵かけてしまっておこう。

最近BSでやってる映画も名作揃いで。「太陽がいっぱい」「バベットの晩餐会」「天国の駅」などなど。観終わってしばらく呆けるのがまた幸せなひとときです。
ってそうこうしてたら、ダンス作品のワークショップと本番が迫ってきた。3/8横浜、井土ヶ谷のブランクラス。ワークショップはまだ募集しているみたいです。
美しい場なので、いろんな人に訪れてほしい。http://blanclass.com/japanese/schedule/20150215/

そしてまた急遽芝居に出演することが決まる!10年来の友人のお誘い。こんな私をそこまで買ってくださる稀有な大切な友人からの。
実は昨年お声掛け頂いた時は一度断ったの。スケジュールの調整といくつかのニガテ意識から辞退しかけたのだった。

まず、「12人の怒れる男」って原作は法廷物。できるのかな〜その1。こんなにぼんやりした自分にそんな緊張感のあるやり取りが(^^;)そして全員女性に置き換える設定なので、できるのかその②こんな人見知りの自分に初対面の女性11人と心を開いて1か月で。
でも、なんだか、どうしても一人空いてしまったこの席に、もう自分が座るしかない流れがあるので受け入れる事にしました。新しい出会いと、自分の弱さをまた超えたいから、ちょこっとまた頑張ってみま〜す。

はじまりの月

年が明けて早2週間。初ブログです。
皆様 今年もよろしくお願いします。
昨年はありがたいことに、年末まで稽古や公演が続いたので、
少しだけのんびりしようという意識のもと日々を過ごしております。
今まだ少しお正月のような気分(*^^*)
お世話になった方や舞台を観に来てくれた方からのお誘いに
足を運んだり、ずっと会えなかった友人と会ったり、
日々素敵な栄養に触れています。
最近の刺激を少しあげると、、、
先日の浄瑠璃の演奏会で観た義太夫語りには圧倒された。
竹本越考さんという女流義太夫の方。
その声も、声を出す身体の迫力も、人物の演じ分けも。
儚い女性が一瞬にして野太い武者や年増に変わる様はまさに芸術。非常に演劇的でした。

それと、知人のライヴにも刺激を受けます。これは楽しくて元気になる。だけでなく、演奏者の表情や空気が気になってつい見入ってしまいます。緊張してると私なんかも、すぐコワい顔になって稽古でダメだしされたりするもんで(笑)つい顧みたりして。
心底楽しんでるかどうかってやっぱり大事なんですね。
歌の力、音の力。いいなあと思う度、何か少しでも自分も始めたくなったりしちゃいます。
時間や経済の余裕を創れるのか!?
いやその前に音楽のセンスがあるかが問題だ(^^;)

もう一つ、今日刺激受けたのはBSの番組再放送。
ダンサー森山未来さんのイスラエルのカンパニーの滞在365日の記録。異国の地で格闘する姿、創作の模様はもちろんだけど、宗教、民族、国際社会の中で複雑な問題を抱えるイスラエルという国の日常の一部を切り取るドキュメンタリーでもあって、興味深い。
最後にイスラエルの芸術監督が森山さんについて語った言葉が素晴らしくて、響いた。
「彼は沢山の仕事の経歴も何もひけらかさず、オープンに人を受け入れ、真っ白なキャンバスのように、ここで生きた。その姿は美しかった。」

捨てるほどの何もない私だけど。
まっさらな状態に心を置いて、本当に描きたい風景を創ってゆく。
今年は、そんな日々を送りたい、と、おもった。

この一年

今年も今日で終わりですね。
速いわ〜。どうして歳重ねるごとに速くなっていくんでしょう。

 (左はひめさんのご友人カメラマンTさん撮影の一枚)
昨夜開座のアトリエ公演『千年に夏』の千秋楽が無事に終わりました。
開座の岡庭さん、万有引力の曽田さん、コントラバスの伊藤啓太さんとの共演。その他日替わりでギターの成田さん
江戸三味線の伊勢一郎さん、二胡のTomomiさんという贅沢すぎる演奏。
作品は好評で、ホント、もっともっと沢山の方に観てほしかったです!
再演する時は、すぐにご案内しま〜す(^o^)/ 


さて、一年をさっと振り返ってみると

 1月  開座アトリエ公演『老梅』(仏蘭西小説『ロベルトは今夜』より)
 6月  オフィスワンダーランド『龍馬疾風録』
 10月  オファイスワンダーランド『明星〜鉄幹・晶子の道行』    
 11月16 ダンスカンパニーNomade∼s『ヘルデンオーア PETIT』
 11月29  わらし庵『冬の光 2014』池上梅園版
12月21&23 わらし庵『冬の光 2014』目白庭園版
   28∼30 開座アトリエ公演『千年の夏』

というわけで大小含め7つの公演。その他に映像のお仕事を数本。
表現の場があって、観て頂ける人がいるのはとても幸せなことで。特に今年は毎回全然違う作品に触れ、その度にいろんな出会いや気づきがあって面白い体験でした。
(写真は6月公演のあと来てくれた音楽関係の皆とノアさん撮影の一枚。)
しかし、まあ、特に11月からは数日ごとに本番があって
バイトと稽古場と打ち合わせor打ち上げの飲み会と電車の中にしか居なかったな、、、あとは、お布団の中(苦笑)
知り合いの役者さんでも稽古掛け持ちとか、翌日から別の企画とか普通にこなしてる方いますが、
凄いな、あたしにはできないっと思います。
時間がないと人の舞台やライブにも行けないし、公演のご案内も丁寧にできなくなるし、
公演の共演者も前の公演後すぐだと余裕がなくて観に来れなかったりで残念なことに。
誘っていただくのはありがたいので謹んでお受けするのですが、
来年は、もう少し無理のないスケジュールで生きて生きたいと思います(^^;)

載せる機会のなかった美味しかった食事の写真もついでにアップ。
神楽坂ビストロPetit Parisのフレンチや先輩の家でご馳走になった季節のお膳

来年も楽しいことや美味しい物にたくさん出会えますように!

皆様、良いお年を。
今年一年、本当にありがとうございました。

テアトロ 劇評

今月号のテアトロに『明星 与謝野鉄幹・晶子の道行』の評が載っているそうです。とてもありがたいことです。あら、演じた役のことも書いて貰っていてまあ、びっくり。。。http://officewonderland.blog.fc2.com/

『明星』を振り返って

舞台『明星』が終わって3週間。
まるでブログを書いてなかったことに驚愕(苦笑)

怒涛の9月、10月の稽古から小屋入り。
当初予測されていたより出演シーンの多い重要な役を頂く事が稽古開始数日後に判明!
これは大変嬉しいことでしたが
反面、先に分かっていれば昼間の仕事をやめられていたかもしれないが、
その時点ではもう手遅れ((ToT)
速やかに全てを済ませ稽古場に辿り着く迄、毎日が冷や汗の連続。
集中して取り組めるまで時間が掛かってしまった事で共演の方にご心配をお掛けした事は
この場をかりてお詫び致します。
さて、無事に劇場入りして、諸々微調整して迎えた本番。

個人的には今回もできないことや反省点が多く、もどかしさや悔しさも山のようにありましたが、

本番は、舞台で生きることができて良かったと、
心から感謝が湧く時間でした。
この役を演じる事ができて本当に幸せでした。

歌の道も、想う相手も諦めての望まない結婚・夫との死別・もう一度歌を、と上京して再出発してまもなくの結核発病。闘病、母や弟に看取られて故郷での死と、
辛く切ない事が多かったろう山川登美子さんの人生ですが、
この戯曲の中では最愛の鉄幹先生と最後の時間を過ごす物語として描かれていました。
劇中で長い手紙を与謝野晶子さんに宛て読むシーンがあるのですが、
何かを感じながら耳を傾けてくださっているお客様の空気を受け取れる瞬間があり、それは何よりの贈り物でした。
観てくださった皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
写真は美しき女性憲兵・恵役の中崎美香さんと。
今月11月中盤にはダンスパフォーマンス作品への出演、11月末と12月には、お茶室で上演するわらし庵「銀河鉄道の夜」への出演と、何げに続いていきます。
ゆるゆると、地道に歩んでゆきます。秋の深まりを味わいつつ。