Hatena::ブログ(Diary)

青空学園だより

2016-12-04 S1会 このエントリーを含むブックマーク

f:id:nankai:20161204160021j:image:w260:right今年はわれわれの世代が大学生になって半世紀である.昨日は大学1,2年のときの理学部1組のクラス会があった.S1会と皆はいっている.昨日は10人以上が参加し,京都は六角通り新町上ルの古い日本料理屋で昼食会をしてきた.最初はビールであるが,あの料理には熱燗しかない.みなで日本酒を味わいながらの一時であった.このクラス会はもうだいぶ前からやってきたそうであるが,こちらは知らなかった.2011年2月の「人と会う(続)」,2014年2月の「言葉と数学は人間の条件」に書いたように,ロシア語クラスの蟹江幸博さんに再会したことにはじまる過程をたどって,「六月の金曜行動」に書いたように,その彼に誘われ昨年六月六日の数学科の同窓会に出た.そこでS1クラス会の幹事の人に出会い,次のクラス会を呼びかけるからということになって,昨日こちらも出かけたきた次第である.「旧友に会う」に書いた高校からの友人は,私の方から幹事に連絡し,彼も参加してきた.

私にとって,数学科へ行った人以外は四八年ぶりの再会である.数学科へ行った人らとは二年間近いストライキのあいだいろいろな話しあいなどを一緒していた.そして、四六年ぶりの再会ということになる.当時理学部の教養課程では第二外国語でクラス分けしていた.1組はフランス語のクラスである.数学科を出てから何年か浪人して人類学に変わって京大で教員をした人,独力で勉強して司法試験に通り今も弁護士をしている人,ベトナムが気にいって退職後はハノイで暮らしている人.左翼党派の府委員長の彼.ながく働いた仕事を終え,その後,JAICAからガーナで統計などを数年教えてきたという人もいる.いつまでもやめられないと仕事を続けている人もいる.私もふくめて理学部1組は実に多彩である.何人かは亡くなり,何人かとは連絡も取れない.それぞれはなしてゆくうちに時間はすぐに経ち,また再会を約して分かれてきた.その後数人でお茶を飲みながら2時間近くいろいろ話した.それぞれの人生を踏まえての言葉に考えさせられることが多かった.資本主義の拡大が限界に来ていること,ものの循環する拡大しないで分けあって生きることの大切さを力説する人もいて,そうだそうだという話しもした.神戸に帰る2人と途中まで一緒した.

昔京都を出て兵庫にゆくとき,もう京都で何かすることはないだろうと思っていた.そのつもりであった.それでも塾講師の仕事をしてきたこの20年は,授業で京都には毎週来ていた.そして京都の街は懐かしく,自分の体のようでもあり,毎週京都で少し飲んで帰るのを楽しみにしていた.それでも,大学に関係することはもうないだろうと思ってきた.しかしそれがあの地震の頃から少し変わってきた.数理解析研究所での教育数学の研究会に出て彼と再会し,その3年後にこちらも報告し,そしてこのようにクラス会にも出ることになった.また,年に一度,夏の京都相国寺での座禅も,今の生活になくてはならないものになっている.智勝会の人に再会したのも、2011年の秋であった.不思議でもあり,必然であるかも知れない.などなどいろいろ来し方を振りかえる時間であった.

それで今日は,これから元気なうちにしておきたいことなどいろいろ考えた.私の基本は,新しい時代の人間の土台となるよう,言葉を掘り下げ拓き耕すことである.自分のうちにある思想をもっとかみ砕いて語りたい.あわせて,高校から大学につながる部分の数学をもう少しまとめる.それは言葉の実践そのものであり,それがまた教育数学である.そして,そういう人間として地域の活動をすることと,一人の人間として政治意志をあらわすために可能なときに街頭にも出て活動もすること.そして,家人がやっている子育て支援のNPOを手伝うこと.そんなところであるが,授業や問題作成の仕事もそれ自体面白くまだまだやめないので,時間はいくらあっても足りない.そして毎日,一献一献である.本当にわれながら酒好きである.大津に住む妹が地酒を送ってくれたということだ.間もなく来るだろう.

宇宙に想いを馳せる大学院生宇宙に想いを馳せる大学院生 2016/12/10 16:46 お久しぶりです。
わざわざコメントありがとうございます。
最近は、修士卒業まで忙しくて休まることはありませんが、非常に充実した毎日を送っています。
今は研究の傍、高校生の研究活動の手助けなどをしていたりします。自分の手と頭を使って、必死になって考えることが、伝われば何よりの幸いと思ってみています。
後3年ほどは京都で研究をしようと思っているので、また機会があれば会いたいと思います。

nankainankai 2016/12/10 22:24 私も京都大好き人間です.
機会あれば京都の街でお会いしましょう.

2016-11-26 自由党大阪府連総会 このエントリーを含むブックマーク

追悼,フィデル カストロ

あなたのキューバは,医療費と教育費が無料である.隣国アメリカは,医療費が高額で多くの人は治療も受けられず,大学を出ると多額の負債が残る国である.日本もまたそれに近くなりつつある.このような新自由主義の格差社会とは真逆の国が現実にある.これはあなたとキューバの人々の闘いの結果である.資本主義が終焉を迎えつつある今こそ,経済ではなく人間を第一としたキューバは希望である.さまざまの困難がこれからも起こるであろうが,われわれもまたあなたとキューバの後に続きたい.

f:id:nankai:20161126201910j:image:w360:left今日の午後は,自由党大阪府連総会に出るために,大阪は谷町九丁目まで行ってきた.IWJの録画がここにある.私は,自由党の党員ではない.生活の党の時代からサポーターである.この立場は今後とも変わらない.それで自由党になってからも同様にサポーターの年会費を振り込んだ.いつも送ってくるメールの中に下記の案内メールがあった.

自由党です。大阪府連総会を下記の通り開催いたします。

どなたでも参加できますので、皆様お誘い合わせの上お越しください。大勢の皆様のご参加をお待ちしております。

日 時:11月26日(土)14:00〜

会 場:大阪市立社会福祉センター(大阪府大阪市天王寺区東高津町12-10)

参加費:無料

出席者:小沢一郎代表、村上史好第6区総支部長、渡辺義彦第7区総支部長、真白リョウ第12区総支部

座席は,横15×縦7で105席用意されたいたが,それでは坐りきれず,結局立ったままの人を入れておよそ180人,ぎっしりの会場であった.来賓は,民進党衆議院議員・平野博文,共産党参議院議員・たつみコータロー,社民党衆議院元議員・服部良一の3氏であった.そして次の選挙の候補者でもある上記三支部支部長の挨拶が続く.その後,小沢さんが話した.服部さんが挨拶の中で「すぐには過半数はとれないかも知れないが」と,こちらもあれっと思うような弱気なことを言っていたことを,さっそく取りあげ,そうではないのだ,政権交代はやればできるのだということを話した.議事に入ってから来賓は前の席からは退席していたのだが,服部さんはそのときも会場にいて,会場は少しどよめいた.

f:id:nankai:20161126202025j:image:w360:right驚いたのは真白リョウさんという若い人が出てきたことだ.そのオフィシャルブログツイッターである.その経過を彼女自身が挨拶のなかで話していたが,こういう人が出てくると言うことは,大変いいことである.昨秋の安保法制反対の運動のなかでは,ママの会に新しい力を感じたが,それと同じようになるほどと思わせるものがあった.

かつての自民党政治の戦後は,高度経済成長の時代であった.それからソ連崩壊以降新自由主義になり,階級格差が大きくなった.小沢さんは「自由党の自由は新自由主義とは真逆のものである」ということを力説されていた.その通りである.が,さらに今日の安倍政権は,資本主義そのものが行きづまりつつある中での現象である.かつての自民党に戻ることはできない.資本主義の行きづまりをどのように越えてゆくのかという問題意識は今日は出されていない.しかし今はそれでよい.まず「政治とは,生活である」と言う綱領のはじめのところからはじめてゆけばよいと思う.そこから手探りである.現実の過程としてどうやってゆくのか,である.ようやくに歴史が少し動きはじめていること思った.

前回書いたが,地元の墓地の戦死者の碑を見るたびに,そのうえで生きてきた人間の尊厳を思うとともに,これはやはり繰りかえしてはならない,安倍政府のすすめる戦争政策は,これを繰りかえすことだ,と思う.今も世界は戦火が絶えない.多くの難民は生活の場自体が戦場となったところからのものだ.資本主義が,武器でしか利潤の上げられないまでに限界に達し,それが戦争が続くようにしむけてきた.安倍政府はそれに追随するものだ.

こちらは自治会の会長をやっているので,もらった自由党の綱領政策集のなかに「地域が主役の社会」の実現とあるのにはおおいに共感した.私の地域には古くからの私立の高校と中学があったが,それを経営する学校法人がリーマンショックで莫大な損失を出し,この地を売却,神戸の埋め立て地に移動した.その跡地に,これから数年かけて,大規模な住宅地開発が行われる.街づくりという観点から,いろいろやるべきことがある.「地域が主役の社会」を作ってゆくには,役所や業者とのやりとりを,住民ができるかぎりまとまってやってゆくしかない.同時に,それをもとに,大きな全国政治と地域での取り組みとの共同作業が必要である.自由党さん手助けしてくれよ,と言いたいところであるが,ここにはまだ自由党を名のる県議会や市議会の議員はいない.国の政治と現地のとり組みという問題は,他のそれぞれの分野でもあてはまることだと思うが,地元でやることを大きな中に位置づける観点を持つことができた.こういう時代に自治会長というのは勉強になる.

私は,一方で長い歴史過程の中での現在を考え,新しい時代の基礎として,日本語の再定義と教育数学などを非力ながらも積みあげてきた.一方で自治会の活動など目前の問題もやっている.あわせて考えることで,いろいろと学ぶところが多い.それにしても人間,大きな歴史のなかで小さな歴史を刻んでゆくものなのだ.

今日は,かつての生活の党の時代に街宣活動を一緒にやっていた人ら数人とも再会し,やあやあと声を掛けあって,戻ってきた次第である.

hatehei666hatehei666 2016/11/28 19:28 今度の選挙、民進党の主要な支持母体である連合が原発推進策を維持しているので、とてもそこは無理だけど、どの野党に入れたらよいか迷っていましたが、そうだ自由党があったんだと思い出しました。過疎化が目に見える形で進む福島ですが、それでもやはり地域の生活に根ざしてというのが良いですね。
また真白さんという方のブログも拝見しました。TPPの恐ろしさの本質を突いた良い内容でした。ご紹介ありがとうございました。

nankainankai 2016/11/28 23:30 私などが「地域が主役の社会」の実現というより,福島からこの声が上がる方が,はるかに意味深いです.
このことを明確に綱領にうたっているのはここぐらいなので,応援することで,もり立ててゆきたいものだと思っています.

2016-11-23 満池谷墓地 このエントリーを含むブックマーク

f:id:nankai:20161123220759j:image:w240:leftf:id:nankai:20161123220751j:image:w180:right自宅から5分ほど歩いて阪急甲陽線の踏切をわたると,西宮市の大きな墓地,満池谷墓地の北側の入り口である.この墓地は車もとおり抜けることができる.郵便配達のバイクも通り,また自転車も通る.ここを犬を連れてよく歩く.墓地から北をながめると,甲山が墓地と一体に一つの情景を作っている.

墓地にはその街の歴史が刻まれている.古い墓碑には明治十年とかもあるから,ここは少なくとも明治の初めからあった.(追伸:十二月九日に,明和など江戸時代後半を確認した.)このあたり一体は江戸時代まで雑木林であったのだろう.満池谷というように東西が少し高くなっている.墓地の東北隣の町は「六軒町」と言うが,江戸時代に六軒が開拓に入って,それが今に続く町の名になっている.そういうところである.

墓地を歩くと心が安まる.やはりこの町に生きていった人のことを思うからだろうか.私の墓地は京都の宇治.そこには両親や親戚一同の墓がある.山本宣治の墓もある.いずれそこに帰るわけだが,ながく西宮に住んだだけに,この墓地もまたなんとも懐かしい.

f:id:nankai:20161123220728j:image:w260:leftf:id:nankai:20161122155726j:image:w260:rightこの墓地は,火葬場一つと葬儀場二つ,納骨堂などもある.一つ一つの墓の文字を読みながら歩く.さきの戦争での戦死者の墓が実に多い.千を越えるのではないか.「何々島で戦死.行年二十歳」などというのがいくつもあった.手をあわせる.ほとんどが二等兵とか伍長とか軍曹とか一般兵士ばかりである.「父建之」とある.墓碑を建てた親の気持ちを思う.「昭和十九年七月十八日,マリアナ島で戦死.行年二十五歳」という碑は,「昭和三十二年 妻 ◯◯建之」とありその横に女性の名が並んで記されている.戦後女手一つで子どもを育てられたのだろう.今も新しい花が供えられていおる.しばらくそこにたたずむ.

こうして一つ一つの墓の歴史を考える.入り口からおよそ二〇分歩いて墓地の南口に来る.墓地の出入り口になるところのいくつかに地蔵がある.

そこを出て東のところに,さきの阪神淡路大地震で亡くなった西宮市民の名前を刻んだ犠牲者追悼の碑がある.さらにその奥にあの戦争での戦没者の慰霊塔がある.晩秋の頃のこのあたりは,とりわけ夕日が当たるときは,落ちついた公園である.いつも子供らが遊んでいる.この南口のすぐ南側がニテコ池.そう,野坂昭如の『火垂るの墓』の舞台ともなったところである.今は市の貯水場になっている.

f:id:nankai:20161123220741j:image:w220:leftf:id:nankai:20161123223357j:image:w200:rightそこをながめながら東に坂を登り少し歩くと,「塞神社」がある.この名の神社は全国にいくつかあるようだが,この神社の向こうの広田神社がある地域が広田で,その境界にある神社である.悪霊などが地域の入るのを塞き止めるという意味があるのかも知れない.小さな神社であるがこんもりと木が茂っている.この鳥居もあの地震で倒壊し,そして翌年再建されたとある.

ここをぐるっと回って,それから雑木林の中を北に歩いて,およそ1時間で自宅に戻る.途中からもういちど墓地の中を通るときもあれば,車道横の道を歩くこともある.時間のとれるときは,歩くことを心がけている.これは一つの散歩道である.もうひとつが夙川上流の散歩道で,これはこれまでも何回かその情景をここに書いてきた.最近は,この墓地をまわることが多い.

歩くということは,大切なことだ.そのときそのとき考えていることが心に浮かぶが,机の前で考えるのとはまた違うことが浮かんでくる.

三年前の今頃は,器質化肺炎で入院中だった.いつも十一月頃には夏の疲れや秋の机仕事で腰が痛くなるが,あのときはそれを漢方薬で治そうと,九月頃からよく風邪や凝りに効く漢方薬を飲んでいた.どうもそれが悪化の原因であったように思う.年の暮れに退院してステロイドを一年かけて終わってからは,この二年間一切薬は飲んでいない.そんなことも考えながらの散歩である.とりとめもなく書いてしまった.

umryuyanagi104umryuyanagi104 2016/11/25 16:07 「もしこの家を絶やす事を望まないなら、何としても皆さん、今こそ私に力を貸して!」
何代もの先祖が眠る墓に毎日通い、まるで脅し紛いに祈った月日があります。(笑)

耐え難い日々であってもそれが決して特別な人生ではない事をお墓は静かに教えてくれます。

何代も人はこういう辛さや悲しさを背負って生き続けて、そして死んでいくのだと。逃れられぬ死というものを教え今を懸命に生きる事を教えてくれるから、お墓の前で手を合わせると心が静かになるのかもしれません。

私には、お墓は辛いときの逃げ場です。今ある為の礎になってくださった方々とちょっと交流できる気がするので。(笑)

nankainankai 2016/11/25 18:08 >耐え難い日々であってもそれが決して特別な人生ではない事をお墓は静かに教えてくれます。
>何代も人はこういう辛さや悲しさを背負って生き続けて、そして死んでいくのだと。逃れられぬ死というものを教え今を懸命に生きる事を教えてくれるから、お墓の前で手を合わせると心が静かになるのかもしれません。

ほんとうにそうですね.心に響く一文をありがとうございます.

私の代々の墓は宇治なので,年に二,三回しか参れませんが,代わりに地元の墓地はいつもゆっくりまわっています.
いつも何か,人生というか,人間が生きてゆくことの大切さを,考えさせられます.

2016-11-10 トランプ勝利と子安観音 このエントリーを含むブックマーク

次期アメリカ大統領にトランプが選ばれた.これは後世新しい歴史の段階のはじまりを画する出来事として位置づけられるだろう.そういう意味をもっていると考えられる.この20年,とりわけいわゆる冷戦体制の終わり以降,新自由主義が大手を振って資本の論理をあらゆるところに浸透させ,また貫いてきた.これによって,かつてはアメリカの中間層を形成してきた白人労働者が,おしなべて格差の中で貧困化していった.医療体制や社会保障もまた崩壊し,彼らが生きるために,トランプに投票した.

クリントンは,この新自由主義の候補であり,軍需産業に後押しされ,この先,朝鮮と紛争を引きおこし,また日本と中国との間もいっそう割こうとしていた.アメリカの1%の利益を代表する候補であることを,白人労働者は見ぬき,アメリカ上層部でも,ベトナム戦争以降,戦争のたびに国力を落としてきたことに対する自覚をもつものが一定の力をもち,その結果選挙そのものがそれほど操作されなかったことも,トランプ勝利の一因である.

昨年から,西洋世界では難民問題が表に現れた.これは,八百年におよぶ西洋の非西洋に対する収奪の結果として社会的な基盤が崩れた地域からの,生きるための大移動であった.かつてのゲルマン民族大移動は,紆余曲折いろいろあったが,最終的にはローマ帝国を解体した.これと同様,難民問題は今日の西洋世界を大きく揺り動かしている.今回,このことがヨーロッパだけではなく,アメリカにおいても同じく旧世界を動かす方向で働いた.それが,このままではますますメキシコなどからの労働者に仕事を奪われるということで,白人労働者がこれまでのやり方を拒否するという形となり,トランプの支持に流れた.メキシコなどからの移住自体,新自由主義支配の結果,そこでの生活が成り立たないが故の移住であり,難民問題と共通の内容をもっている.今の段階では,難民問題や移住労働者の問題が,新自由主義のもと格差の底辺に押しやられた人々の排外主義となって現れている.イギリスのEU離脱も同じ文脈であった.

f:id:nankai:20161110223617j:image:w260:rightしかし,今回トランプに投票した白人労働者は,いずれそれに裏切られるかも知れない.日本でも,かつて規制撤廃で一番不利益をうける層が,小泉改革に惑わされて彼に投票した.そしてますます格差は大きくなった.同じことが起こるかも知れない.そしてそこからサンダースのような人が再び表に出てくるかも知れない.新しい歴史の段階は,いずれにせよ紆余曲折と大きな混乱と動乱が避けがたい.トランプの政府がどのような布陣をひくか,それによって見えてくる.いずれにしても,今,人類が直面する最大の課題は,崩壊してゆく今日のローマ帝国=アメリカをいかに軟着陸させるのかというアメリカ問題である.その意味でいえば,クリントンではなくトランプになったことは一歩だけ,歴史の前進である.

日本は,2018年が明治維新から150年である.資本主義になって150年目の今日,安倍政権は,政策はクリントン式新自由主義であり,選挙などの政権維持方法はトランプ式の扇動である.閣僚の人間性においても,まったく酷いことになっている.トランプに突き放されても突き放されてもすがりつくような対米従属を,いっそう深めるのではないか.逆にそのことで,日本においても新しい政治主体が,この数年の経験をふまえて形成されてゆくかも知れない.一人一人が問われている.

今日は京都で授業.少し早く家を出てその前に京大北部構内からすぐ近くの子安観音に参ってきた.先日,地元のケーブルテレビでBSプレミアムを見ていたら,京都のことを放映していて,この北白川の子安観音のことをやっていた.このあたりは昔京都で下宿していた頃,毎日歩いていたところであるが,この観音さんは覚えていなかった.当然のように横を通っていたのかも知れない.それでぜひ行きたくなった次第である.吉田山の北側,北白川方面から今出川通りに出るところ,東山通り銀閣寺前交差点と百万遍交差点の中間,なんとも懐かしいところである.これにお参りして.それから京阪電車の出町柳駅まで歩き,七条駅まで行って,そこからまた歩いて仕事もしてきた.世界が大きく動くときこそ,観音様や地蔵さんを大切にする心を失いたくない.そんなことを考えた.

numapynumapy 2016/11/10 14:32 トランプが吠えてた暴言は、きっとそんなことにはならないんでしょうね。
愕然としたのは今日の日経平均株価が1000円近く値上がりしたことです。
きっと、イデオロギーも主義も関係ないマネー亡者たちが
はびこってる実態を改めて痛感しました。

nankainankai 2016/11/10 22:04 昨日暴落したのを,安倍政権が年金基金から埋めたのでしょう.次に下がったときには,それが売り逃げされたということで,国民の年金基金が金融資本のものとなります.安倍政権を早く取りかえないと,株に使える年金基金が底をつきかねません.それはそのまま後世の負担になります.

syunsyun1970syunsyun1970 2016/11/12 20:55 こんばんは。最近の株や為替に予想は難しいですね。トランプ氏が大統領になった事で、世界がうまく回れば良いのですが。

nankainankai 2016/11/12 21:23 人間が本音で語るという風潮はトランプのもってきたいいところですが、現在の本音は排外主義で、よけい世界はあちこちでぶつかりあうかも知れません。でもそれは避けられません。

iireiiirei 2016/11/13 02:32 白人労働者の経済的困窮について、以下のブログで面白い画像が見られます。

http://watto.hatenablog.com/entry/2016/11/11/210000

・・・面白いですよ。

nankainankai 2016/11/13 09:13 紹介ありがとうございます。よくわかります。
横軸を実質の家計所得でとると、100の近くが実際はもっとずーっと右の方で、象の鼻が伸びるのでしょうね。

miyotyamiyotya 2016/11/13 19:51 こんばんは。
世界中の注目の的の「トランプ大統領」これからどんな政策を展開していくのか、
気になります。
「アメリカがくしゃみすると日本が風邪を引く」と、言われているほど、
日本とアメリカは密接な関係にあり、TPP問題も気になるところです。

nankainankai 2016/11/13 20:53 本当にこれは大きな時代の転換点であるように思われます.
TPPもこのままの形では発効しないようですが,それにかえてどのような形になってゆくのか.よく見守ってゆきたいです.

hatehei666hatehei666 2016/11/13 22:12 極めて大きな文明史観だと思います。たまたま岩波新書の新刊で「ルポ難民追跡」というのが出て予約していますが、借りたらそうした観点から考えてみます。

nankainankai 2016/11/14 09:17 難民問題は,奴隷貿易や植民地支配,あるいは直線的な国境線に見られる分断支配,そういう西洋資本主義のやってきたことの結果である.この観点は,なかなか西洋内部からは出てきません.資本主義になってまだ150年の,非西洋にある日本だから見えることもあると思います.これをもっと英語などで発信したいものです.

天台系修験者天台系修験者 2016/11/15 18:28 ブログ主様は、「世界が大きく動くときこそ,観音様や地蔵さんを大切にする心を失いたくない」と仰せ。ネット用語を使って言えば、小生も、激しく同意です。再来年は、維新から150年。明治維新の最大の負の遺産は、神仏分離・廃仏希釈。この根拠法令である、神仏判然令および修験道廃止令は、まだ、議会で、失効手続がとられてません。すみやかに、両法令の廃止決議もしくは無効確認の議決を、国会に要請したいですね。申し遅れました、小生、ブログ主様の一期後輩です。

nankainankai 2016/11/16 10:50 はじめまして.
江戸時代の寺が宗門人別改帳などによって,戸籍管理や租税管理までやっていたので,神道を幕府の支配体制から離脱させるということで,神仏分離が討幕派の一つの目標になりました.それは一理あります.その明治の体制は今もそのままです.しかし,制度としての法がどうであれ,神仏習合は自然なことです.
戊辰の年から間もなく150年です.これに関する私の一文が12月発売の雑誌『日本主義』36号に載りますので,機会あればお読み下さい.
この雑誌には神道のことも書いているのですが,その考えがまとまったのが,
http://d.hatena.ne.jp/nankai/20160710
に書いた,相国寺での座禅のときでした.寺で座禅をして神道についての考えがまとまる,これこそ神仏習合だと,われながらそのとき納得した次第です.
お名前からして,修験道の修行をされているのですか.修験道こそ神道であり仏教ですね.南欧の巡礼の道などからすれば,キリスト教の修行者も修験道に近いことをかつてはやっていました.
祈りと修験と,これは様々の宗教によって形は違え,人間のもっとも大切で基本的なことではないかと思います.

2016-10-29 ストップ!TPP緊急行動 このエントリーを含むブックマーク

f:id:nankai:20161029151425j:image:w260:rightf:id:nankai:20161029151258j:image:w260:left午後3時頃から,TPPに反対する緊急行動のデモに参加してきた.これまで関電前の行動で一緒だったTさんの誘いである.およそ300人というところであろうか.大阪は西区のうつぼ公園に集まり,集会のあとのデモであった.こちらはデモにようやく間に合うという参加であった.デモの先頭には,自由党の山本太郎さん,社民党の服部良一さんらが参加しておられた.それに続いてむしろ旗.それからいくつもの隊列が続く.

実は今日は朝4時半に起きていた.ドイツにいる次男一家が,日本での用事がいくつかあり,十六日間日本に滞在,その半分ほどはこちらに居候していた.今日ドイツに帰るということで,朝一番に起きて関空まで電車と空港バスで一緒して見送り,孫たちにまた会おうねとわかれてきた.それから戻って一休みして,うつぼ公園まで出かけてきた次第である.

TPP承認案をめぐって,「強行採決」の暴言をした山本有二農水相が,実は昨年TPP交渉「大筋合意」撤回を求める署名に応じていたことが赤旗で暴露された.この署名は、全国食健連(国民の食糧と健康を守る全国連絡会)がよびかけ,(1)TPP「大筋合意」の詳細と協定本文を速やかに開示し国会・国民の議論を保障する(2)国会決議に違反する「合意」は撤回し,協定への調印・批准は行わない―の2点を求めるものであった.これに署名した.この大臣は金のためなら何でもするという人のようである.「TPP強行採決発言の山本有二農水相が輸入米の業者からカネ! TPP推進のために輸入米不正取引を見逃しか」.こういう人間が,世界史的にも大きな問題であるTPPの所管大臣であるところが,末期的資本主義の現在の有様である.

そして,アメリカでも批准が難しいものを先に日本で批准させて,ヒラリーが大統領になったら,前言を翻させて批准に向かわせる.これがTPPをあやつる国際金融資本の思惑であり,それに忠実な安倍政権の動きである.国家よりも国際資本を上位に置く.これが複数の国家間で制度化されるのはTPPが初めてである.同時にそれは,資本主義が,そこまでしなければ従来のような利潤を上げられないようになっていることを示すものだ.

これに対抗するには,これまでの経済を人間の上におく価値観をのりこえ,人間原理にもとづく生き方を可能なところから作ってゆかなければならない.状況を外から見るだけではなく,それを越えてゆく人間をどのように生みだすのか,いやその前に自らの生き方をどのように動かしてゆくのか.問題をそのようにたてる.デモをしながらいろいろ考えた.こちらに考える力のあるうちにしておくべきことごと.数学のいくつかの問題.日本語とその再生と,このような転換期と一人一人の生き様.その世界史的意味.等々.デモはいつでも考える場である.でもが終わってから難波でTさんといろいろ意見交換.なかなか考えさせられる.そして梅田に戻り,かつての行きつけの飲み屋で一献二献.それから戻ってきてこれを書いたところである.

hatehei666hatehei666 2016/11/13 21:22 >アメリカでも批准が難しいものを先に日本で批准させて,ヒラリーが大統領になったら,前言を翻させて批准に向かわせる
なるほどそうした意図が隠されていたのですか。トランプが勝ったとはいえ、米国は今後どう出るのか、注目してゆきます。

nankainankai 2016/11/13 21:50 こうなると,国際金融資本がアメリカぬきのTTPを目指すかも知れません.
安倍政府がアメリカでは難しいのに日本での批准を急ぐのは,そういう国境を越えた金融資本の意図が隠されいるように思われます.