鈴木伸治の徒然記

永年の牧師、園長を隠退し、思い出と共に現況を綴ります

常夏の国にて<35>

マレーシア・クアラルンプール滞在記(2013年3月13日〜6月4日)<35>
2013年4月16日「一品持ち寄りで」



 今日は牧師館で婦人会が開かれた。婦人会は学び会、祈祷会、作業会等の内容で毎週開催されている。毎回、10名前後の皆さんが出席するのであるから、皆さんは熱心と言う他はない。そういう中で、今日は牧師のメッセージの時であると言う。メッセージは日曜日の礼拝説教でお話させていただいているし、先日の祈祷会でも短くメッセージを取り次いでいる。さらにと言うわけである。皆さんの熱心には敬服する。今年は3月31日にイースターを迎え、イエス様は40日間、復活のお姿をお弟子さんや人々に証しされている期間なのである。その意味で神の国を生きる者へと導かれているものとして、イエス様が羊飼いとして、羊である私達を導いてくださっていることをお話したのであった。昨日のうちにパソコン・プリンターのインクを買っておいたので、用意したメッセージをプリントアウトすることができた。牧師館にプリンターが備え付けられていることはありがたいと思った。先週の土曜日には役員会が開かれたが、牧会報告として3月14日から4月12日までの報告をその都度作成しておいたので、プリントアウトして役員会の皆さんに配布したのである。また、持参したパソコンにはあらゆる資料が保存されているので、たとえば来る5月12日のオープンチャーチの説教を作り直すことができる。当初は承っていなかったので、教会の皆さん用の説教を用意している。しかし、国際理工専門学校の生徒や先生が出席することになり、その人たちだけでも35名くらいは出席されると言われる。教会にははじめての人が多いのである。そうなると伝道集会と言うことになる。そのための説教を用意しなければならないのである。
さて、今日の婦人会の司会は池上美香姉である。どの集会でも、最初の讃美歌は皆さんのリクエストで始まる。54年版532、217、391 番を歌う。聖書はエゼキエル書34章11-16節、ヨハネによる福音書10章7-18節を輪読し、牧師がメッセージを取り次ぐ。その後、一品持ち寄りの食事会となる。皆さんが用意した昼食は日本風のものあり、マレー風のものがあり、いろいろな食べ物を味わうことができ、喜びのひとときである。食べながらも、作り方を教え合ったり、良いお交わりのひとときである。持ち寄りの食事と言えば、大塚平安教会時代のポトラックを思い出す。大塚平安教会ではクリスマス、イースターを迎えては、祝会では持ち寄りのポトラックで食事をしていた。少なくとも年に二回は楽しい食事をいただいていたのである。30年間の締めくくりは、やはりポトラックで行われる。私達の最後の礼拝、そして送別会はポトラックにしていただいたのである。皆さんが御自分で作られたお料理を私のお皿の上に盛ってくださったことが忘れられない。持ち寄りの食事をいただくと、やはり昔の大塚平安教会時代を思い出すのである。食事の思いでは忘れられないものである。



2010年3月28日、大塚平安教会最後の礼拝後、送別会が開かれる。
ポットラックでお食事をいただく。



KLJCF婦人会の一品持ち寄りの食事から、
大塚平安教会退任の送別会を思い出す。



皆さんがお帰りになってから、牧会報告やその他のことでパソコンに向かっていると、連れ合いのスミさんがプールに誘うのである。ときどき誘われるのであるが、あまり私が行きたがらない。それで今日は、私はプールには入らないが、一緒に行ってあげることにする。スミさんは浮き輪を使ってプール遊びを楽しんでいる。私はプールサイドに置かれているベンチに座り、持参した立松和平著「道元禅師」を読む。昨年、9月10月にスペイン・バルセロナに行った時、五木寛之著「親鸞」上下巻を読んでいる。一昨年、4月5月にバルセロナで過ごしたときには井上靖著「孔子」を読んでいる。今回の「道元禅師」は文庫本で三巻もある。一冊でも500頁近くあり、なかなか読むのも大変である。今、上巻を読んでいるが、読み終えるには4月の末になってしまいそうである。そうなると中、下巻まで読み切れないのではないかと思う。それにしてもプールサイドでの読書も良いものである。一応、いつでもプールに入れるようにしてある。日陰で、丁度プールに水が補給されており、涼しい思いでページを繰るのであった。
やはり体力が無くなっているので、ひと泳ぎしてもかなり疲れる。15メートルのプールを往復泳ぐ程度なのである。だから今日は泳がないことにしているのだが。