初出勤

昨日は初出勤。6時起きと思うとこの頃緊張して寝つくことができず、眠らなきゃと焦りながら5時40分になってしまう。でもその間浅ーい夢は見ているからまるで覚醒しているわけでもないらしく、プルーストの冒頭ってこういう感じなのかしらと思う。
それにしても今時は日の出が遅い。7時に家を出ると、まだ空気は青黒い。それに地球温暖化とは思えないほど寒い。着ぶくれている上、教材もたくさん持っていて重い。午前11時頃、横浜地方は一時吹雪。大学では先生方が、公立の小学校さえ始まっていない松の内に授業があるなど法律違反(何の?)だとひとしきり怒っていた。私は正月が嫌いなのでどっちでもいい。
五穀粥を食べてひと休みして、午後は大学図書館ジョルジュ・バタイユのブロンテ論とそのネタ元となったブロンデルという人のブロンテ論を借り(バタイユのことは前から密かに心のなかで「もてない男の駆け込み寺」と呼んでいるが今まで口に出していったことがない)、モハッシェタ・デビの短編集『想像上の地図』にスピヴァクが書いた面白そうな序文「三人の女性のテキストとある帝国主義の批判」をコピーする。三人の女性とはシャーロット・ブロンテ、メアリー・シェリー、ジーン・リスだ。もともと重いのに分厚い本が二冊も増え、もう本当に泣きそう。それなのに途中アニエス・ベーのブティックに寄り、前から惹かれていたけど丈が微妙な紫のティアード・スカートがセールなのでどうしようか迷ったりもしたりしてますます疲れて日が暮れる。耳のなかや胸のリンパ腺がずきずき痛いので、今日は医者に行こうと思う。
長い一日、いろんな人と出会い、立ち話や座り話、電車内での話をした。