伊勢市は19日、2人目の副市長の公募受け付けを始める。鈴木健一市長は、2013年の伊勢神宮の式年遷宮に向けた観光施策や人口減少対策を課題に挙げ「果敢に挑戦する人材を求める」と呼び掛けている。
応募資格は、日本国籍を持ち、今年4月1日現在で満25歳以上の人。性別、学歴は問わない。選考は、書類と面接の2段階。給与は月額78万3000円、期末手当3・95カ月分。就任後は通勤できる地域に住んでもらう。希望者は、所定の用紙に必要事項を記入し、課題の論文を添え〒516−8601 伊勢市岩渕1の7の29、伊勢市役所総務部職員課=電0596(21)5505=へ郵送または持参する。締め切りは8月19日(必着)。
鈴木市長は、早ければ9月の市議会定例会に選任同意案を提出したい考えだ。任期は4年間。所定の用紙は、今月8日までに市職員課で配布を始めるほか、市ホームページからダウンロードできる。論文の課題は、用紙の配布に合わせ公表する。 (渡辺大地)
本記事では,伊勢市における副市長職候補者の公募の取組を紹介.同取組に関しては,同市HPを参照*1.
応募資格要件としては,本記事でも紹介されているように「伊勢市の目指すまちづくりに,深い見識と豊かな発想力・熱意をもって取り組んでいただける人」であり,「性別・学歴は問」わず「日本国籍を有し,平成23年4月1日現在,満25歳以上の人」,「就任後は市内に居住または通勤可能な人」,「地方自治法第164条に定める副市長の欠格事由に該当しない人」*2であることされ,「第1次選考」を「申込書」と「伊勢のまちづくりについて」と題する「2,000字以内」での「課題論文により選考」,その後,「第1次選考合格者を対象」に「個別面接」による「第2次選考」*3と2度の選考手続を経て,同職候補者を確定される予定.「任期」は「市議会の同意を受けた後,選任を受けた日から4年間」,「給与」は,現段階での参考額は「給料月額783,000円」,「期末手当 3.95月分」*4が想定されている.
同市の場合,「観光都市としての枠を超えたブランディング戦略」へ「果敢に挑戦」される「副市長」*5職候補者を希望されている模様.そのため,2009年9月11日付の本備忘録で制度的な観点からの類型化を図た各種職に対する庁内外部からの登用形態の制度類型からすれば,「常勤・同意職・専門系・任期付」とも整理ができそうな位置付けとも窺えなくもない.専門的な職務が企図されることになれば,主たる業務は「市役所内部での打合せ」*6に留まらないことにもなるのだろうか.同意後の同職の活動もまた,要確認.2009年6月3日付,同年7月24日付,同年8月22日付では豊岡市,2009年8月8日付,同年9月9日付,同年10月16日付では瀬戸内市,2010年1月8日付,同年2月15日付,同年3月14日付,同年4月18日付,同年5月30日付では松阪市,2011年1月27日付,同年3月6日付,同年6月9日付では生駒市とそれぞれ記録した同職候補者の公募取組.同職候補者の公募化は,このように個別事例的に散見されるようになっており,その要因もまた,考えてみたい.
*1:伊勢市HP(市の情報ボックス:募集)「2人目の副市長を全国から募集します」
*2:伊勢市HP(市の情報ボックス:募集:2人目の副市長を全国から募集します)「伊勢市副市長候補者 公募要項」1頁
*5:伊勢市HP(市の情報ボックス:募集:2人目の副市長を全国から募集します)「来たれ! 副市長!!」1頁
*6:田村秀『自治体ナンバー2の役割』(第一法規,2006年)117頁