ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

早朝覚醒

 なにやら気配を感じて目を覚ますと枕元に猫が座っている。腹が減って餌をくれと云ってちょっかいを出してくる。しょうがないと餌を出す。なんとまだ朝5時である。この季節になると外は真っ暗。珍しくうっすら汗をかいていることに気が付く。そういえばあっという間に秋になっていたんだなぁと思う。

弱者排除

 今月から介護保険の改正が施行されている。施設での食事代、部屋代の大幅改訂。特養の「有料老人ホーム」化。医療保険の個人負担の大幅改訂。高齢者の保有資産、収入についての神話がいつまでも一人歩きして、いわゆる有識者がそれを振り回している。大資産家が提供する数値を含めた平均値。足りないと思われる将来的保障に対する不安が創り出す必要以上の預貯金。そしてその結果としての低収入、低資産層の無視、と繋がる。
 先日、とあるそうした有識者先生の後期課程ゼミが開かれているところに遭遇した。話されていることが時々聞こえてきていたけれど、いらいらするばかりだった。人間の弱さを許さないという”力強い”マジョリティー層が集まるというのは危ない。

早稲田青空古本市ー青空にはほど遠いが・・。

 早稲田の穴八幡様境内で開かれている早稲田青空古本市に初めて出撃。学生が降りる地下鉄駅からあがってくるととってもペースがあわなくて歩きにくいのはどこも同じだと感じ入る。交番の横から境内にはいると下の段には文庫の台がいくつも置いてある。残念ながらシリーズものがそれほど見あたらない。私の目標のひとつがそうしたものだったものだから、ちょっと残念。それぞれのお店の方に伺うべきだったか。





それでも下記を入手。
「隔離」徳永進 岩波現代文庫、「日本人と戦争」ロベール・ギラン 朝日文庫、「この三十年の日本人」 児玉隆也 新潮文庫、なぜか今ごろ「ゲマインシャフトゲゼルシャフト上下」テンニース 岩波文庫、「GHQ」竹前栄治 岩波新書
 階段を上がって上に行くと単行本が各店ごとに並ぶ。悩みに悩んだ。吉田茂の「回想十年」全4巻があったのだけれど、これは5千円した。本来だったら買い!なのだけれど、地元の図書館で見つけてしまったので、ぐだぐだして結局諦める。その代わりといってはなんだけれど、全5巻なのに最後の5巻目が欠落している「徳川無声戦争日記」を入手。第一巻の一頁目は昭和16年12月8日から始まる。どこかでこの第5巻を探さなくてはならないけれど、当然5巻が一冊で出ることなどないだろう。普通の人だったら、これじゃなくて「回想十年」だろうなぁ。

  • 「ユキの日記 病める少女の20年」笠原嘉編 みすず書房 新装版
  • 「孤高の外相重光葵豊田穣著 講談社
  • 横浜事件」黒田英俊著 學藝書林 (著者は元「中央公論」編集長)話は昭和18年5月24日から始まる(「古書現世」さんの値札が貼ってあった)。
  • 「聞き書日本人捕虜」吹浦忠正著 図書出版社 第4章(約70ページ)にカウラ帰還者である秋田出身の工藤清さんのインタビューが掲載されている。著者のお父さんの知人という関係である。著者はかつての「カウラ会会長」だった常市次郎さんにもインタビューをしているそうだ。
  • 「インタヴューズ II スターリンからジョン・レノンまで」クリストファ・シルヴェスター編 文藝春秋、これも本当は「インタヴューズ I」というのがあるので、片割れである。
  • 吉田茂とその時代 上下」ジョン・ダワー TBSブリタニカ、ジョン・ダワーの著書は価格も高くて私くらいだと入手するのに大きな決断が必要なので、こうしたところで見つけられると嬉しいものである。
  • 「国破レテ」村上兵衛著 サイマル出版、著者は陸士卒。戦後東大の独文を経て小学館。1956年にデビューした作家。この本には細かく付箋が挟んであって、誰かがなにかを書くために読んだのかもしれない。それにしてはそれ以外になんの印もない。
  • 「濠洲經濟史研究」市川泰治郎著 象山閣、出版はなんと昭和19年1月。著者は昭和14年シドニーに赴任した領事。昭和17年に交換船「鎌倉丸」で帰国したという。こんな時期になぜオーストラリアの経済誌研究なんて云う本が刊行されるのか、しかも当時3円55銭もしたこの本を一体誰が読んだというのだろうか。まだ日豪が戦闘の火蓋を切っていない頃であれば分かるような気もするのだけれど、こんな時になぜだろうか。それにしても良い値段だった。場所柄もちろんW大の賢そうな学生さんが結構おられる、というか、若い方は皆さんそう。どうでも良いからうんちくを仲間にご披露しながら棚の前を占拠するのはお止めくだされ。邪魔くさくってしょうがない。他は、平日だからだろうけれど、私のようなおじいさんとかおばさんがほとんど。

プロ野球高校生のドラフト

 夕方家に帰ってきてみたら、こんなドラフトが今日行われていて、しかも、指名が重複したチームの籤引きの結果が反対だったと、なんだか変な話である。そもそも最初の大阪桐蔭の投手の籤の時に、オリックスの中村GM(元阪神の監督)が「あたった」と勝手に云った時にそのカウンター・パートナーであった巨人の堀内がきちんと「おかしいやん、俺の籤にちゃんと「交渉権獲得」て書いてあるやん!と云わなかったことがすべての根源。だから、ヤフーの王様も判子が押してあるだけだったのに、「やったぁ〜!」と云ってしまった。大体、どう書いてあったらあたりなのかを説明しなかった奴らが悪いんだけれどもね。
 ドラフトといえば現在渦中にあるヤクルトの古田選手が最初のドラフトの時に「指名する」と云っていながら実際には指名されなかった時のことを想い出して、本当に恥ずかしく、そして腹立たしいと今更ながら書いている。そりゃそうだ。