ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

凍結指導

 「厚労省は7日午後、コムスンの樋口公一社長を同省に呼び、阿曽沼慎司老健局長が会談。(1)来年4月に事業所の指定打ち切りが始まるまで、コムスンが現在の利用者に責任を持ってサービスを提供すべきだ(2)同一資本グループの別会社に事業譲渡するのは利用者や国民の理解が得られないので凍結すべきだ――などと指導(NIKKEINET070607 23:14)」と新聞でもラジオでもテレビでも報じられている。
  企業の倫理的責任等を考えるべきだといっているんだけれども、これをいうのであればその相手はコムスンではなくて、その親会社であり、コムスンの事業をグッドウィルの傘下にある会社に移すとしている、グループトップのグッドウィルであり、それ故に折口を呼んで云うべきだし、そもそも利益追求型企業のこの分野への参入を許してきたのだから、もちろんコンプライアンスは求められたとしても、その参入企業の行動が法を遵守していれば、なんら法的に問題がないケースに対して役所が踏み込むというのは甚だ問題だというべきではないだろうか。
 報じられているようにコムスンが「指導に従って凍結」させるのだとすると、法的に問題のない企業にどんどん行政が口を突っ込んでも良いのだ、ということになる。これは非常に大きな問題である。

世論調査

 お坊ちゃん内閣の支持率はガラガラと崩れ落ちてきていることが各紙、各チャンネルの世論調査で次々に報じられていたけれど、自民党の片山トラいわく「そんな千件やそこらの調査で全部のことがわかってたまるもんかぁ!」と一蹴。自民党の職員の誰かさんはちゃんと彼にレクチャーしておかないといつまでも恥をかき続けることになるよ。じゃ、支持率が70%の時も君はそういっていたの?

やっぱり何も議論されていない

 民主党の今やがらがら声になってしまった山井和則衆議院厚生労働委員会柳沢厚労相に質してみたところ、第三者委員会については全く何もその概要も権限も規模も、なぁ〜んにも決まっていないことが明らかになってしまった。山井の張り上げる声に比べて柳沢厚労相の答弁はぶつぶつとこれまでと同じものを念仏のように唱えるだけ。強行採決したのはよいけれど、中身が全くどうにもなっていないなんて、「24時間サービス」が売り物のコムスンを叱ることなんて出来ないざます。

不正受給

もうひとつニュースで報じられた不正受給に関連した記事を捜すと下記が見つかる。

介護不正、文京区を処分へ 比女性不正雇用で事業指定取り消し 都が4特養の譲渡指導 (2007年6月7日 読売新聞)
 東京都文京区立の特別養護老人ホーム「くすのきの郷(さと)」が観光ビザで来日したフィリピン人女性を働かせ、介護保険法の人員基準を満たしているように見せかけていた問題で、都は今月中にも、同区に対して介護事業所の指定取り消し処分を下すことを決めた。
 欠員による介護報酬の減額を免れ、計約4000万円を不正請求したなどと認定した。特養ホームが介護事業所の指定取り消し処分を受けるのは全国初で、自治体が処分対象となるのも極めて異例。
 同施設は社会福祉法人「同胞互助会」(昭島市)が、区の委託を受けた指定管理者として運営していたが、介護保険法では開設者の区が処分対象となる。処分を受けると、区は同施設を含め計4か所の特養ホームの運営ができなくなるため、都は、別の社会福祉法人へ事業譲渡するよう指導する。
 調べによると、同施設は2002年4月〜今年2月、調布市NPO法人から派遣されたフィリピン人女性を夜勤に就け、介護報酬を不正請求。都の調査には、フィリピン人女性を架空の日本人名に書き換えた書類を作成し、虚偽の報告をした。

なんと区立の4施設全てが特養として運営が出来ない。

区は四施設について、民間への引き継ぎを検討。土地と建物は譲渡か貸与の形となる。区高齢者福祉課は「入所者の生活の安定を第一に考え、最悪の事態を想定して検討している」としている。(東京新聞2007年6月7日 夕刊)

その四施設とは:
文京区立特別養護老人ホーム大塚みどりの郷、文京区立特別養護老人ホームくすのきの郷、文京区立特別養護老人ホーム白山の郷、文京区立特別養護老人ホーム千駄木の郷の四ヶ所。
高齢者介護分野の専門紙にはこんな記事も掲載されている。

充実ケアに同情の声も シルバー新報[2007/05/11]

  • 文京区立特養「くすのきの郷」不正請求問題
  • 背景に介護の人材不足

介護保険法の人員基準では、同施設では5人の夜勤者が必要だったが、制度開始当初は当面4人体制とし、基準未満の場合の3%の減算報酬を請求していた。しかし、2002年2月に都から5人体制を実施するよう指導が入ったため、受け入れを始めたところだったフィリピン人ボランティアを夜勤職員として常時1-2人組み入れ、5人の基準を満たしているとして介護報酬を請求した。
 「すぐにおむつにする他の施設のケアに納得できずに義母をここに移したが、本当に親身に世話をしてもらった。立派な介護をしている施設ということを知らしめるべきだ」「ボランティアのフィリピンの方も喜んで働いていた」
 今月六日夜、「くすのきの郷」に集まった入所者の家族や遺族約45人に、施設職員が事件の経緯を話し謝罪し、背景になった厳しい勤務状況について説明し終わると、施設に同情的な声や介護職不足の現状について意見が相次ぎ、家族会が意見をまとめ、監査をした都に提出することを決めた。
 「利用者が起きて活動する日中のケアの充実にこだわってきた」とある職員。新人教育のために、ベテラン、若手の常勤職員が同じ日勤帯に入るようにし、夜勤はパートを中心にまかなう体制を目指してきた。(以下略)

記者会見

 東京駅から新幹線に乗り、すぐにラジオをつけると「記者会見」は始まっていた。以前、あるところで話を聞いたときはもっと自信にあふれて堂々としていたという記憶だが、ずいぶん言いよどんだりして自信のなさそうな雰囲気だった。家に帰ったらもう少し詳細に検討しようと思ったけれど、ビジネスホテルの小部屋に入ってテレビをつけると各チャンネルともこの話で持ちきりだ。折口は夜遅くまで各チャンネルに登場。

大阪へ

 【写真:貫禄の出てきた御堂筋線の車輌】
 新幹線の中では本を読んでいるか、寝ているかだったけれど、名古屋で目が覚めると外は大雨。そこから西も雨は降っていたけれど、京都あたりまで来るとすっかりあがっていた。
 御堂筋線の車両もすっかり古くなってしまったなぁと思わず写真を撮る。江坂の駅で降りてみると確かに見覚えはあるし、道路の関係は変わっているように思えないのだけれど、とにかくビルが増えお店が増え、人通りが増えて、それでずいぶんと印象が変わっている。まるで違う町のようだ。ビルの間に田植えの終わった田んぼがあるのが興味深い。
 簡単に一人で夕食を取ってから梅田あたりまで出かけようかと思ったけれど今日が金曜日だということを思い出して人ごみはいやだなぁと本を読むことにした。夜のテレビは阪神オリックスの野球中継ばかり。なんとNHK-BSまで入れると3局でやっている。挙句の果てに阪神オリックス・平野に完封されている。最後の最後に来て投手が変わって満塁からさよならデッド・ボールで阪神が勝つ。こんな勝ち方かよぉ〜。
 爆笑オンエアバトルをチラッと見てから「タモリ」を探したけれど、やっぱり関西ではこの時間ではなさそうだ。かわりに探偵ナイトスクープやキラキラアフロなんてのをこの時間にやっていた。そういえば家を出てから大して口を利いていない。