ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

恥ずかしい

 昨日の夜、友人達と月末のイベントの相談をするつもりで、上野広小路の楽器が置かれているお店で呑むことになった。私が先着して、ビールを飲み始めるとそこに電話。先月末に開かれた野外イベントで、出演直前に雨で中止になってしまったバンドのギターの二人から電話。と思ったらそのバンドのドラムからも電話。何の相談もしていなかったというのに大騒ぎバンド合戦になってしまった。
 そのうちにすっかりへべれけ酔いとなり、気がついたらろくに覚えていない歌をがなるわ、むちゃくちゃな英語でブルースを歌っていた。朝目が覚めて、酒がさめて、途端に恥ずかしくなった。挙げ句の果てに今日の午前中のレクチャーを欠席してしまうという大醜態。参加費を無駄にしてしまっただけでなくて、一番待っていたテーマの日だったというのにである。あぁ、なんということなるか。

いい加減にしないと

 日本の総理大臣は一応国の政治を司るリーダーなんだと理解している。だから国民がそうだ、こいつと一緒にこの国を作り上げていこうじゃないか、という気持ちになって初めて国民がついてくる訳なんだろうと思う。ここのところのなんだかまるでどこかの会社で事業部長が転職するかのように「ま、ここで私は身を引こうと思います」なんて気楽にぽいっと放り投げるような印象を与える総理大臣の辞めちゃうやり方にはどうにも軽々しい印象をぬぐえない。
 この軽々しさはどこから来るのかということなんだけれど、それは就任の時の軽々しさにあるといって良いのではないかという気がするんだけれど、どうだろう。今度の自民党という単なる集まり集団のリーダー選挙の様子をかいま見ていると、マスコミの報道のやり方にもよるのだろうけれど、そんなに慎重にやっているようにも思えない。
 どこかに大きな流れがあったら、それにのっちまえばあとの自分の立場の保身にも有効だという考えしかないからと解釈することで簡単に見えてしまう流れは、政治家集団としてははなはだお寒い。こんなに国会議員の数なんていらないんじゃないのか。だから暗闇の部分ばっかりできちゃうんじゃないのか。これを減らしたら相当に厳選されるばかりか、国政のコストも下がるだろう。これは地方政治の場でもそういえるのではないかと思うなぁ。
 「増税」という選択肢は選挙の上では不利になるという。いやいやそうはいってもここから先のこの社会を支えるシステムを充実させていく上ではよりコストが増大するんだから「増税」を真正面から捉えて議論のテーブルに載せるべきだという意見には耳を貸しても良いような気がする。
 しかし、その前にやることはたぁくさんある。それはやるんだと自民党という集団もいっていた「行政の無駄遣い」を排除するという、それはそれは細かい、そして緻密な作業を本当に今すぐに実行しなくてはどんどん手遅れになる。ここを面倒だからと、そのままにして先の話ばかりに熱中して目をくらませようとする、自民党公明党、そしてそれに結託する霞ヶ関の術中にはまっちゃやばいだろう。
 国民を馬鹿にしたように「自分を客観的に見ることができる」んだなんて、自分の仕事を放り出すときにいうような奴に、たったの一年弱とはいえ、この大事な仕事をやらせていた自民党公明党sponsored by創価学会は大いに責任があって、そんないい加減な連中が集まって当たり前のように次のリーダー選出を勝手にやられるのを黙ってみているわけにはいかない。ましてや、我々都民に大きな責任がある、あの公私の区別のつかない都知事の息子なんかにそんな仕事を任せるわけにはいかない。
 そうそう、その都知事やらあっちの国のブッシュのように、直接選挙にしたときにひとりひとりが「どうせ俺の一票くらい」といって間違った選択をしてしまうと大変悲惨な結果を招くんだというのもよくわかる。どんなやり方をしたらうまくいくのかをもう一度考えてみたいなぁ。

なんだ、これ?

 丸の内の「カウパレード東京丸の内 2008」ってのが始まったというニュースを見た。前にもあそこの通りになにやらそんな類の、なぜだかわからない、牛があっちにもこっちにもおいてあったのを見た記憶がある。なんだ、あれ?チューリッヒで始まったと聞くと、あぁ、乳牛なんだろうなぁと思い、そしてそれはそれで意味がありそうな気がしないでもない。でもってそこからアメリカやフランス(だったかな?)なんかでもこの類の牛の張りぼてになにやらデコレーションを施したものを集めて飾るイベントがあったらしい。明治の頃からず〜っとこの方西洋の物まねに腐心してきた、「石橋を叩いてもなかなか渡らない」三菱地所らしいやり方だ。ま、なんでも良いから人が集まればいいわけで、きらきら電飾だってそうだった。生意気なことをいわせて貰えば(今始まったことじゃないけれど)、なぁ〜んの意味もない。これを文化だというのかと思うと寂しい。

突然

 西の空もすっかり暗くなって涼しい風が吹いているなぁと思っていたら、突然ガラガラと雷がとどろく。轟くという言葉がぴったりで、あっという瞬間だった。今年は特に雷が足繁くこの辺にやってきていて、どうもまるで北関東のようだといったら、今年の北関東はそんなもんじゃないのだそうだ。なにしろ稲光の超大型の線香花火のようなギザギザを見たのは一度や二度じゃないのだ。これが水害を引き起こした要因と多分一緒なんだろうと思うけれど、出かける体制に用心をするようになった。生活が天候によって大きく左右されるのだというのがよくわかる。

本気なら

 NHK総合テレビで『日本の、これから「とことん話そう 税金」』を生放送でやっていたそうだ。私はその間、何も知らずBS JapanのIceland番組を見てその不可思議な景色に感嘆していた。
 伊吹文明, 竹中平蔵,森永卓郎,土居丈朗というスピーカーに一般から参加している人たちが参画しての議論だったようで、録画しておけば良かった。そのまさに一番最後に森永卓朗が「政府与党は本気で税制改革を根本的にするつもりがあるのなら、私を税調審議会に入れろ」と宣言していた。そうそう、そのとおりだ。津島のおっさんなんかでお茶を濁して霞ヶ関の言いなりでやるんだったら、その気になって森永を入れてみろ。

映画、そしてこんな話へ

 柄にもなくゆっくり起き出した午前中にブランチを取りながら(そんな格好良いこといっているけれど、実はメニューは納豆蕎麦)TBSテレビの「王様のブランチ」を見ていた。映画の紹介コーナーになってLilicoが出てきてそれぞれ紹介している。彼女は今や売れっ子中の売れっ子映画評論家のようだけれど、平日の夕方のFMの番組でピストン西沢と組んでいるパートナーの秀島史香が夏休みをとったときの代打で出てきた。こんなことをいっては申し訳ないけれど秀島史香よりは西沢とあっているんじゃないかと私は思った。それを私とほぼ同年齢の売れっ子イラストレーターと会ったときに、彼も僕にそういっていたから、どうやらこれは間違いがなさそうだ。
 そういえば彼女とキャラクターが重なっていた襟川クロといっていた女性映画評論家はどうなってしまったのだろうか。その後を聴かないなぁ。
 それにしてもLilicoは17-18歳で日本に来たとプロフィールにはそうなっているらしいけれど、いくらなんでもあの日本語はネイティブの日本語じゃないのか。
 さてさて、その彼女の映画案内の中でミニシアター系の公開作、三本が紹介されていて、そのうちの一本はあの「Into The Wild」である。あの音楽が流れるだけで私はもうそわそわしてしまうというくらいのものである。明治安田生命ホールというちょっと変わったホールでの試写会で見てしまったので、一度はきちんとシャンテ・シネか、新宿のタイムズ・スクウェアにいって、きちんとした環境でもう一度見なくては。Lilicoもこれは何度でも見たくなるんだといっていた。
 さて、もう一本が「The Fall (邦題:落下の王国)」である。かつて予告編ではごく普通に用いられていた定番キャッチ・コピーが用いられていて、「構想26年、制作4年」という。このシナリオには「やられたな感」が強く、またまた奇想天外な、まさに映画のためのシナリオが素晴らしいようだ。これは家のテレビで見ることになるよりは劇場の大きなスクリーンで見ておきたい映画ではないかと思う。この映画の予告編を見るとまず最初に「デビット・フィンチャースパイク・ジョーンズがお送りする!」と出る。David Fincherはモーガン・フリーマンブラッド・ピットの衝撃的な映画、「Seven」の監督であり、Spike Jonzeは「マルコビッチの穴」の監督である。
 実はスパイク・ジョーンズといえばもうひとり忘れられない人がいる。Spike Jonesはもう40年以上前に亡くなったいわゆる「冗談音楽(こんなことをいう人はもう全く見なくなってしまった)」の元祖にして今聴いてもちっとも色あせていないという素晴らしく完成度の高いエンターテインメントである。最も知られているのはウィリアムテル序曲のメロディーをうがいをしながら唄うというところから競馬中継になってしまうというものじゃないかと。昔の録音風景を説明しないと理解されにくいのだけれど、「バナナ・ボート」を録音する歌手の男とディレクターとのやりとりがやたらおかしいというもの。甘いメロディーに乗って繰り返される「ジョンとマーシャ」なんていうものも記憶にある。彼の音楽をそのまま継承しようとしたのが今は亡きフランキー・堺の「シティー・スリッカーズ」である。もちろんこのバンド名もSpike Jonesのバンドの名前そのものだった。私はこの流れの延長線上にあるのが、タモリのLPだったと思うし、その先に「スネークマン・ショー」があるんだと思っている。
 残りの一本はシネセゾン渋谷で公開中の監視カメラ映像で構成したという「LOOK」である。

元祖!冗談音楽?クラシック編?

元祖!冗談音楽?クラシック編?

タモリ

タモリ