ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

フルタの方程式

 変化球の話が大変に興味深くておもしろかった。今中のカーブの話もそうだけれど、阪神からオリックスに行った野田がスローイングに入ってからストレートの握りからフォークに握り直すという話には本当にびっくりした。さすがにプロというのはやっていることが違うんだなぁ。メジャーの選手もこんな細かいことをやっているんだろうか。この番組は本当に面白い。

銀座へ

 街中はクリスマスになっていきつつあり、ソニー・ビルも地味だけれど(夜に見てちょうだいなんだろうなぁ)デコレーションされている。
 昼飯をどうしようかと中央通りを歩いているとニューメルサの一階に「鰯つみれ汁」と書いてあるのを発見して、こりゃちょっと面白そうだぞとこれまで上に上がったことなんて一度もないこのビルにあがる。
 「ユザワヤ」が入っているとは知らなかった。銀座にユザワヤ?しかもニューメルサに?とピンと来なかった。
 あがってみると7階は食べ物屋さんが並んでいて、カレーや、蕎麦屋、韓国料理屋、そしてそりゃもうそう簡単な値段じゃない(ハンバーグだって2,550円!)洋食の「みかわや」。この値段を考えたら死ぬまでにこの店に入ることは多分ないだろう。
 残りの一軒が地鶏水炊き・有機野菜の銀座酉十郎って店。ランチにその「鰯つみれ汁」850円。そして私は「黒酢あんかけの唐揚げ定食」950円。これがパリパリ&ジューシーでナイス。先日の「銀平」のランチも良かったけれど、これは仰る通りのお得かも。
 一階の文明堂は昔から夕方通りかかると資生堂パーラーと同じようにお待ち合わせのお姉さん方がおられて見たくないものを見たように見て見ぬ振りをして通り過ぎたものだったから知らなかったのだけれど、ここの壁は思いもよらないほどのステンドグラスになっている。こちらを見ると「ドラクロワの弟子、フランス人エ・オーディノーにより制作されたステンドグラス」なんてことになっておる。へぇ・・・。

映画

 Michael Mooreの最新映画「Capitalism - A Love Story(邦題『キャピタリズム - マネーは踊る〜』)」が公開初日で日比谷の東宝シネマ・シャンテに行く。最近は映画を見に行く時には殆どネットで切符を取っていくので、間際に行けば良いから気が楽だ。シャンテではscreen 1と2の両方でこの映画を上映しているけれど、screen1が224席、screen2が201席でそれぞれ日に4回の上映だから一日満席になってもようやく1,700人ということだ。この回は一番前までぎっしり埋まっていて、満席。
 190席のscreen3では「パイレーツ・ロック」と「ヴィヨンの妻」を2回ずつ上映している。
 私はMichael MooreのインタビューをNHKの番組でみて、「あたかも教会の伝道師の如き決意を語った」と書いたけれど、彼は映画の中で実際に幼い頃に聖職者になりたいと思っていたことがあるというのである。
 彼の地元の聖職者三人にインタビューをするがその誰もがキャピタリズムはキリストの教えに反していると明言する。ルーズベルト大統領が提案したことがこの時代になっても全く実現していないとマイケル・ムーアは引用する。ロナルド・リーガン以降、米国の政治は格差の拡大に拍車がかかったという。規制緩和という言葉で一般民衆から金融大手企業に富は集められてきたと主張する。
 しかし、彼の日本に対する認識は間違っている。欧州と同じように日本を並べているが、日本はどう見ても米国のそんな風潮に調子に乗ってくっついて歩いてきて、自民党政権に好きなようにされてきてしまっていることは彼も認識するべきだった。
 この映画を見ると、小泉・竹中がやってきたことがどんなことだったのかをはっきりと目の前に想像することができる。
 プロパガンダというのは社会主義国家においては外から見ているとよくわかる。それは隣の突然デノミに踏み切った国家を見ているとよくわかる。がんじがらめになるとみんなそこに埋没する。私たちも気がついたら戦争が終わってからここまであの仕組みに上手いことやられてきたなぁ。
 あれだけ国費を大企業に突っ込み続けたブッシュ末期政権が最大任期の8年間も米国から公費をどんどん民間企業に突っ込んで甘やかし、文句をいう手段を持っていない一般貧乏ピープルを放り出していたことを米国民は本当に現状を認識しているのだろうか。
 彼はフランクリン・ルーズベルトがあそこで死なずに生きていたらどうなっていただろうかと提示しているが、FDRは日本人に対してのみならず明らかにracistであった。人種差別に関して彼は強引であった。日系アメリカ人を戦中強制的に収容所に隔離したのはFDRであったことを私は忘れてはならないと思う。
 日本国民は今年になって明確に、これまでのやり方はだめだと宣言したはずだ。しかし、政権を奪取した民主党連合政権に対して時間的な猶予を与えていないのが不思議でしょうがない。私たちは革命に参画したんだから、段階的にそれを成し遂げていこうよ。本当に自分たちの過去をまったくの話棚上げにして「さぁ、どうする、どうする!!」と脅かし続ける稚拙な自民党とそれにくっついていた財界にはっきり「君たちがこの国をここまでぶち壊したんだ」と宣言してやろう!
 驚くことにこの映画のエンディング・ロールが終わるまでに立ち上がった人たちの数は数えるほどで、それが終わった時に客席から拍手が起きた。映画が終わって拍手が起きたなんてもうそりゃ、何十年ぶりだろう!?
 映画を見終わって出てくると外は雨になっていて、何人もの人がアンケート用紙を手に見終わった観客にヒヤリングをしている。ぴあのアンケートだという。17日発売の雑誌ぴあにこのアンケートの結果が掲載されるそうだ。

holiday season

 誰も彼もにthe most wonderful time of the yearになっていないかもしれないけれど、とりあえず地球は自転して、holiday seasonがやってきた。

 私の時代はもうペリー・コモはちょっと古くて、アンディー・ウィリアムスの時代だった。


 The Gary Bonner Singersが唄っている「The Joy of Christmas」という2003年のアルバム。どこかで聞いた名前だと思って記憶に残っていた。で、さんざんどこで聞いたんだろうか、とずっと心当たりがなかった。
 山積みになっているCDを片っ端から外付けのHDDに取り込んでいて出てきたのが「What child is this...」というタイトルのCDだった。これは1995年ないし96年に救世軍に寄付をした時に送られてきたCDで、今は亡きJack Lemmonが朗読をしている。そのCDに登場しているのがこのThe Gary Bonner Singersなのであった。
 この「The Joy of Christmas」のネット上の説明を読むと1996年に彼等はJack Lemmonとともにその年のクリスマス・イブにラジオの“Army of Stars”という救世軍の番組に出演したとあるから、多分私が救世軍から貰ったのもこの年なのではないかと思う。
 クリスマス・シーズンが来ると今でも必ず思い出して背筋を冷や汗が流れる想い出がある。それがこちらに書いてある。