ミルケン会議

「恥知らずの方が人脈作りには有利」
なんか漏れけっこうタムコー好きかもw
ユダヤ人のくだりなんて、パブリックな媒体だとちょっと危ないような気もするけど、許されてしまいそうw

田村耕太郎の「経世済民見聞録」
ダボス会議を超える情報交換の場、ミルケン会議 アメリカが再び製造業の拠点に!
田村 耕太郎
2011年6月24日(金)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/topics/20110622/221070/

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 ミルケン・グローバル・コンファレンスはアメリカ版ダボス会議と呼ばれる。ただし実体は、各界を牛耳るユダヤ系が世界中から集結する会議である。よって、金融、メディア、エンターテイメント界からは、ダボス会議のメンバーを凌ぐレベルの人物が集合する。世界の金融を仕切っているのは当然ながらユダヤ人なので、特に豪華メンバーが揃っていた。
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せっかくの機会だから、筆者はガンガン握手して名刺交換をした。意外かもしれないが、外国人はこういう時に図々しくいく人が意外と少ない。シャイなのかプライドが高いのか分からないが、恥知らずの方が人脈作りには有利なのだ!
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 今まで多くの国際会議に出席してきたおかげで、会場でも多くの友人・知人に再会する。彼らがクローズドなディナーやランチに誘ってくれる。今回は、アブダビ政府系ファンドでトップを務める友人が色んな人に私を紹介してくれた。実は、重要な話は、このクローズドなランチやディナーで交わされるのだ。ここに誘ってもらえるかどうかがカギになる。
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 2日目には日本復興のパネルが設置されていた。ここで私が登壇した。日本関連のパネルは3年ぶりだ。どのセッションでも、名前が上がるのは、中国、インド、ブラジルなどの新興国ばかり。日本の名前が上がるのは「日本のようになりたくない」と欧米の政策担当者が声を揃える時だけだ。私以外の登壇者は、財務大臣を務めた尾見幸二 前衆院議員、三井住友銀行の北村禎介会長ら。
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 会議そのものやクローズドな食事会を通して感じたことを以下にまとめる。
 
・世界の名だたる金融機関やファンドで生き残って出世している方々の中には日本関係者がけっこういる。「一時、野村にいた」とか、「新生銀行にいた」という具合だ。彼らは今でも日本のファン。日本人と日本社会の素晴らしさを知っている。彼らの力を生かすことの意義と必要性を痛感した!
 
アメリカ人でも、アメリカに悲観的な人が多い。政治をぼろくそに言う。その中で明るい気性のイメルトGE社長が「政治や政府に文句ばかり言っても仕方ない。我々民間が小さな努力を積み重ねていこうよ」と発言し、大拍手が沸いた! やはり大経営者はネアカで自助の精神に充ち溢れている
 
アメリカ金融界と政治をテーマに話をすると、まるで日本のことを話しているような錯覚に襲われる。「政党は権力争いに明け暮れ、国家の本当の危機が忘れられている」「トップ(大統領)には本当に限られた権限しかない」「政治家になるのは経済が分かっていない人間ばかり」といった具合だ。
 
・今回のコンファレンスで最も大きな学びだったのは「アメリカが製造業の拠点に回帰しつつある」ということだ。新興国の企業も含めて、いかに多くの国がアメリカに製造拠点を動かそうとしているかが分かった。例えばブラジルの製造業がアメリカに製造拠点移している。 (略)
 
・円に関しては日銀が今の政策に固執するなら、対ドルで50〜60円もあり得るとの見方が出ていた。為替は相対的なもの。
 
・日本の最新技術を英語で発信するメディアが欲しいという意見を何度も聞いた。震災を契機に、日本の技術が世界経済にいかに不可欠であるかが再認識された。日本の技術に対する関心が高まっている。でも英語で発信されている情報少ない。多くの投資家やファンドの責任者「そんなメディアあったら、みんなが買うよ」と語っていた。
 
・とにかく数字で判断すべき。数字で見たら相対的な問題の深刻度が分かる。数字の根拠のない、感情的でセンセーショナルな報道や議論に流されないこと。世界中そんな話だらけだから。物事を数字で見ている人々と話せてよかった。
 
・すべては相対的だということ。日本だけに問題があると思ってはいけない。日本が抱える問題は、日本が持つ潜在能力に比べたら、まだ解決可能な域にあるかもしれない。世界の問題はもっと深刻のように思う。日本は“買い”になるチャンスがある。
 
・完ぺきな政治や国家政策ばかりを求めてはいけない。そんなものは、世界のどこにも存在しない。日本人は、他の国が抱える問題を知ることもなく、その国の優れた面と日本のそうでない部分とを比べて落胆したり悲観したりしすぎだ。相対的に物事を見るためには、日本国内にとどまってはいけない。外国も見て初めて、相対的に日本を見られるようになる。
 
・日本のためを思うならどんどん世界に出た方がいい。世界は過去にない相互連関の時代にある。それが、さらに進みつつある。日本にいるだけでは、日本にとって何が正しいことか、判断ができないと思う。
 
・英語での発信の重要性。色んな所で、英語で主張するからこそ目立てる。目立つからこそ、いろんな機会に誘ってもらえる。それぞれの情報が正しいかどうかは別として、考える材料として貴重だ。世の中を判断するには英語が分かった方がいい!
 
・とにかく英語を勉強すべきだ。そして、機会があったら、いや、機会を作って外に出よう!円高の今こそチャンスだ! 世界史上、こんなにも日本が世界とつながっている時代は過去はない。もはや鎖国なんて不可能だ。世界を知らないと国内にいても正しい判断ができない。