久しぶりに朝から晴れている。夜は涼しい。
音楽を聴く。■バッハ:二台のハープシコードのための協奏曲第一番BWV1060 (ピノック、参照)。いい曲。■ラヴェル:左手のための協奏曲(ツィマーマン、ブーレーズ、参照)。左手のためとか関係なく、ピアノ協奏曲というジャンルの中でも特筆すべき傑作だな。■ラヴェル:クープランの墓(スラットキン、参照)。すごくいい。偏愛。
#
源一郎さんの本で『平凡王』ってのがあったと思うが、まさしくこれですね。平凡王。
ケネス・クラーク『名画とは何か』読了。富士川義之訳。まさしく文庫に相応しい入門書。(西洋)絵画に興味はあるけれど、よく知らないという人にはお勧めできるだろう。富士川義之氏とは、訳者も贅沢な選択だ。
- 作者: ケネスクラーク,Kenneth Clark,富士川義之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2015/08/06
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
なお、ガタリは日本を相当に考察に入れている。それも、能う限り偏見なく、まともに。西洋の知識人で、こういう人は滅多にいない。こうしたところに我々はハッとするし、有難いとも思う。これを生かせるかは、もちろん我々にかかっているわけだ。
それからこれはガタリに限らないが、フーコーにせよドゥルーズにせよ、インターネットが爆発的に広がった現在の世界を知らない。まあフーコーやドゥルーズはあまり気にしなかっただろうが、ガタリはインターネットをどう捉えたか、知りたかったような気もする。絶対におもしろがったにちがいないと思うのだが、どうだろう。インターネットの可能性として、ガタリ的なインターネットというのが考えられるように思われるからだ。それはもちろん、本書からも推測が可能だろうと思う。誰か、優秀な人がやってみたらおもしろいと思うのだが。
- 作者: フェリックス・ガタリ,杉村昌昭
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2015/01/22
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (4件) を見る