ええなああああ

朝8時。ひさしぶりにCSのTBSチャンネルで「天国の父ちゃんこんにちは」を見る。森光子主演のシリーズ。「おくさん、パンツ屋です!」の掛け声が強烈。このあと、昼まで二度寝
午後、外出。夕方4時、西荻音羽館」集合で、今年の「おに吉」の打ち合わせがある。ちょっと早く出て、高円寺「杉並書友会」へ。二日目だからね。まあまあ、というところで。
清水書店さんの出品で、大正12年の「夏休みの友」という小冊子を200円で買う。へえ、大正時代から、夏休みの課題集は「夏休みの友」と呼ばれてたんだ。裏表紙が取れてたんで、この値段。清水書店さんは、和本や紙ものをどっさり放出して人気がいつも高いが、それ以外の本は安い。ヴァージニア・ウルフ『フラッシュ』300円、宮田恭子『ウルフの部屋』500円はどちらもみすず。講談社の少年少女名作物語全集の伊馬春部が書いた『東海道中膝栗毛』を300円で買う。前から、子供向けの『東海道中膝栗毛』が欲しかった。これも、以前、同じものを古書展で見つけたが、そのときは2000円くらいついてた。へえ、けっこうするんだ、とパスしたが、今回300円なら。そのほかちょこちょこっと買う。
まだ時間に余裕がある。「ささま」へも寄ろう。荻窪駅を出て、岩森書店の前を過ぎ、駐車場のあたりで声をかけられる。「ああ、岡崎さん」。見ると、角田さんだ。角田さんはこの近くに仕事場を持っているので、いつか会うこともあるかと思っていたら、会った。角田さんもそう言った。「やっと会えましたね」というのはそういう意味。「これから」といったん言葉を切り、「ささま、ですか?」と聞かれた。よくわかっているなあ。そうです、そうです。
そして「ささま」だ。店頭均一で、大判の洋書でアメリカのマンガの描き方、みたいな本を買う。丸谷才一和田誠『女の小説』は文庫も元本も持っているが、105円ならまた買う。じっさい、カラーの和田誠のイラストを、ぜんぶ切り取って、額に入れて楽しむ手だってある。105円なら。谷川さんの詩集を一冊拾い、店内で杉本秀太郎大田垣蓮月』小沢書店を525円で。これも淡交社版、中公文庫版と持っているが、また小沢書店版は格別のできばえ。どうしても欲しくなる。
音羽館・広瀬くん、興居島屋の石丸くん、澄みちゃん、ぼくと4人で今年の「おに吉」の方針、執筆者などを決める。早ければ9月には出る予定。今年の秋は、西荻でも「ひと箱古本市」をやろうと盛り上がる。
北尾トロさん、ハートランド斉木さん、オヨヨさんが、機内誌「翼の王国」の取材で、イギリス・ヘイ・オン・ワイ、ベルギー・ルデュと取材に行くと聞かされ、「ええなあああっ」と声が出る。なんとうらやましいことか。
夜、CSで岩井俊二花とアリス』を見る。『四月物語』と同じテイスト。よござんした。落研の先輩,
芸名猛烈亭ア太郎坂本真)には笑った。最後にかならず「……つーって」とつける。これがおかしい。
例えば、こんな感じ。
「そりゃこわいっつったら体育の丹下先生っつって。このあいだも腕立て20回っつって、あっしは3回しか出来なかったって、いまだに「腕立て3回」って呼ばれるっつって」
見終っってからも伝染したかんじっつって。坂本真、注目ですってって。