なんでこうなるの?

風来坊のなにげない日々を綴るブログ

強行しました!

つい数日前に強烈な腹痛と腹下しで救急外来へ行き
ウィルス性腸炎と言われたのに
我慢できずにとうとう行ってきてしまいました。
 

 
そう、表参道にある根津美術館です。
なんで根津じゃなくて表参道あるのよ?と思ったら
創始者が根津さんでした・・・・(汗)
彼の持ち物だったらしい、すげー金持ちですな。
だって2万へーホーメートルですよ。
根津嘉一郎さんが集めた美術品を展示するために
戦前にここに美術館おっ建てたんだからすげーです。
そして、
〝「衆と共に楽しむ」ことが初代嘉一郎の願いでした 〟
ということなので、ますますすごい。
イマドキの成金社長どもに爪の垢煎じて飲ませたい。
昔の金持ちってたとえそれが成金でも
自分の為だけにお金を使わないというか
大衆の為に何かをするって気概がありましたよね。
人物がデカイというか、器が大きいというか・・・
話それちゃった。
えっと、その根津美術館に行ったのは
尾形光琳の「紅白梅図屏風」と「燕子花図屏風」に会うためです。
思い起こせば何十年前だったでしょうか・・・
友人に伊豆を案内されたとき行った「MOA美術館」。
その時代はネットで情報を集めるなんてことできなかったし
事前に調べるということを考えなかったんですね〜
だから行けば「紅白梅図屏風」が見れると思ったんです。
でも、残念なことに屏風は年間にたった二ヶ月だけの公開で
行ったときはその時期を外しておりまして見れませんでした。
結局その後も実物は見る機会なく今に至りました。
「燕子花図屏風」のほうも若い頃に見たくなって
根津美術館に問い合わせたところ(さすがに学習した)
不定期に公開とのことで見ることはできませんでした。
もっとも、その後他の展覧会で「燕子花」のほうはご対面済み。
でもこのふたつの国宝が一度み見れるなんて
こんなチャンス滅多とないと思い
だるい体をおして強行したわけです。
 

 
さて、いよいよご対面ですよ〜〜〜〜〜!
ちょっと列はできてたけどチケットもすぐに買えて入館。
今回はちょっとおごってイヤホンガイドをレンタルしました。
建物内は6室の展示室で構成されていますが
今回の特別展示は3つほど。
いきなり入った第一展示室で、あのふたつの屏風とご対面です!
この第一が一番充実してましたね〜
人も多かったけど寿司詰めというよりは若干余裕があり
あっちこっちと動きやすかったです。
燕子花のほうは相変わらずの迫力!
6曲1双ですからドド〜〜〜〜〜ン!と金と群青が迫ってきます。
八ツ橋図屏風 も見たことがありますが
こっちの燕子花だけの配置のほうが好き。
今回の発見は正面から見るだけじゃなく
折れ曲がったところを横から見ると、
また違った表情があることに気がついたことです。
前回トーハクで見た時は人が多すぎて全体がよく見えなかったけど
今回はあっちからこっちからと色々見れて良かった!
 
そして一番のお目当ての「紅白梅図屏風」!
第一印象は「以外と汚いな〜」でした。
いえね、ほらテレビとか図版で見るときって
かならずカラー調整されてるわけで
本物より細部まで明るめに綺麗にしてあるのね。
だからそこから考えると薄汚れて汚いの。
でもゆっくり見てるとなんか感動っていうのかしら?
ぐぐぐーーーーっとこみ上がってくるものがある!
うわーーーーーこれが実物なのね!っていう感じ。
実物を見てわかったことがいつくかあって
四隅を、たぶん銀かなにかで補強されてるってこと。
そっかー実際に座敷に飾って楽しんだんだよなあって思えたし
四辺もちゃんと何かで枠があって、その内側に
牡丹唐草の紋様を織り出した縁布が貼られてるんです!
あと、中央の水の流れの部分、思った以上に筆致がわかる!
勢いがあって、パワーとテクで一気に描いたような感じです。
うわーすげーーーー!
ちょっと背筋がゾクッとしたわ!
もちろんその他の作品も十分に楽しんでグッタリ。
人の流れを見るとみんな庭園に出てるので
私もちょっと外の空気を吸ってみようと出たら
どうやら奥のほうに「杜若」の池があるらしい。
しんどいけどここまできたら行って見ようと降りていったら
綺麗に咲いてました!
 

 
建物が建ってる地面よりかなり下がった位置なんで
すごい高低差がある土地なんですね。
お庭広大で、全部見きれず断念。
茶席も色々あるようで、次回チャンスあれば見てみたいなあ。
 

 
喫茶室でお抹茶と和菓子のセットを諦めて買ったお土産(笑)
一筆箋とクリアファイルは絶対に外せない。
あとはついついどうしても我慢しきれなかった
紅白梅図屏風の絵柄が型押しされた懐紙と
燕子花の柄の付箋。
うー、使い切れないのになあ。でも欲しかったの。
他はちゃんと我慢したよ〜エライでしょ(笑)
帰りにはもうヘトヘトで喉の奥が痛くなってきちゃって
たぶん数日は廃人かもしれないな〜
すっげー疲れたけど、行って良かった!
 

 
次回の展覧会も面白そう。
江戸のダンディズムかあ〜
元気だったら行ってみようかしら。