今シーズン(2010年秋~11年冬)のインフルエンザワクチンについて

各地の医療機関でインフルエンザワクチンの予約受付が始まっています。
昨シーズンは豚インフルエンザが流行した関係で、ワクチンの供給不足となりちょっとした騒動になってしまいました。
今季は供給は十分のようです。
しかし、例年のワクチンとは大きく変わります。

変更点は2つです。
まず、料金が市町村で決められました。
要するに料金は自治体により違います。
もう一つは新型・季節性が1本化されました。
今季は新型インフルとA香港とB型の3つのワクチンが1本の中に入っています。

そのことについては、当ブログの

インフルエンザワクチン、秋から1種類に
http://blogs.yahoo.co.jp/ewsnoopy/archive/2010/02/20

でもとりあげました。


以下、朝日新聞のワクチン関連の記事から拾ってみました。



#いつから、どこで接種を受けられるの?
10月1日からです。
ワクチンがメーカーから届いて準備ができた診療所や病院で打てます。
今季は新型と季節性が1本化されたので1種類で済みます。

#値段は?
新型インフルエンザワクチンに関しては、昨季は全国どこでも同じ料金でした。
もちろん季節性ワクチンはご存知のように自由料金でした。
両方のワクチンが入っているため、今季は市町村が値段を決めることになっています。
当然、自治体によって値段に違いが出る可能性があります。
国は一応の「目安」として、1回目が3600円、2回目が必要な人は、1回目と同じ医療機関だと2550円という額を示しています。
別の医療機関で2回目を打つと3600円となります。

#そのままその値段になるの?
その値段を参考に自治体が上限額を定めます。
それを超えない範囲で医療機関も自由に価格を決めます。
地域や医療機関の考え方により少し価格差があります。
住んでいる自治体やかかりつけ医に問い合わせてみて下さい。





出典 朝日新聞・朝刊 2010.9.22(一部改変)
版権 朝日新聞社



<自遊時間>
#日本に謝罪と賠償要求=「船長拘束で主権侵害」―中国
【北京時事】中国外務省は25日、尖閣諸島沖で起きた漁船衝突事件で釈放された中国人船長の帰国後、「日本側は船長らを違法に拘束し、中国の領土と主権を侵犯した」と強く抗議する声明を発表し、日本側に謝罪と賠償を求める方針を明らかにした。(時事通信)
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/japan_china_relations/
時事通信 9月25日(土)5時53分配信
<私的コメント> 言いたいことはいろいろありますが差し控えます。



読んでいただいて有難うございます。
コメントをお待ちしています。
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グルコサミン、コンドロイチンの関節痛緩和効果

グルコサミン、コンドロイチンには関節痛緩和の効果なし
股関節や膝の変形性関節症(骨関節炎:OA)の痛みを緩和する目的で多くの人がグルコサミンおよびコンドロイチンのサプリメント健康補助食品)を利用しているが、このようなサプリメントに治癒効果があるとのエビデンス(科学的証拠)は認められないことが、大規模研究の新たな分析によって示され、英国医師会誌「BMJ」オンライン版に9月16日掲載された。
 
これまでにもいくつか今回と同様の報告がされており、研究を率いたスイス、ベルン大学社会・予防医学研究所のPeter Juni博士は「評価した2つのサプリメントのいずれも、患者の疼痛緩和という点で、臨床的に意義のある有益性は認められなかった」と述べている。
この10年間、医師によるグルコサミン、コンドロイチンの処方や、世界中で何百万人という人が市販薬(OTC)としてこれらサプリメントを購入しており、2008年の世界でのグルコサミンサプリメントの売り上げはほぼ20億ドル(約1,700億円)に達し、2003年より60%増加している。

今回の研究では、3,800人強の膝または股関節の関節炎患者を対象とした10件の無作為化臨床試験の結果を分析。いずれの試験もサプリメント使用者群と非使用の対照群を比較したものであり、グルコサミン、コンドロイチンのいずれかまたは両方を使用する患者の疼痛レベルの変化をプラセボ(偽薬)との比較や互いの比較により検討したものであった。
全データの検討の結果、コンドロイチンおよびグルコサミンには、関節痛または関節腔狭小化に臨床的に意義のある効果はないことが判明した。

ただしJuni氏は、もし患者がすでにこのようなサプリメントを使用しており、実際に効果を感じている場合には(疾患の自然経過やプラセボ効果によるものである可能性が高いが)、有害であるとのエビデンスはないことから、積極的に使用を止める理由はないと述べている。

マイアミ大学ミラー医学部のAndrew Scherman博士も、このようなサプリメントが役立っていると報告している患者がいることを認めており、使用しても(費用がかかる以外に)害はないだろうとする一方で、サプリメントの製造元による表示内容については、大規模研究でその有効性が認められない限り、見直して精査する必要があると指摘している。
「現時点では有効性を認める研究は存在しない」と同氏は述べている。

http://health.nikkei.co.jp/hsn/news.cfm?i=20100924hj001hj
出典 HealthDay News 2010.9.16
版権 Health Day