Oyajisculler's blog

(おやじスカラー戸田便り)

Jr.フォア:2クルーほぼ拮抗

oyajisculler2013-01-09

今日は週1回の平日早朝のジュニアコーチングを実施。
朝5時に起床し、防寒着に着替えた後、5時20分過ぎに選手を集めて乗艇練習のフォーカスポイントを説明。今日は以下の2点を説明した。

  1. バランスキープは乗艇の基本:バランスが取れて初めて体がリラックス出来、ブレードワークの改善に専念できるのでバランスキープは乗艇の基本である。 バランスをキープするには、先ずフィニッシュまでブレード一枚確り押し切り、クリーンにフィニッシュすること。その上でフィニッシュ後は素早くハンズアウェーし上体を返す。 ハンドル膝前から膝が上がると、踵に体重が乗る。 この膝が上がりシートスライドが開始される姿勢になってから足でバランスをコントロールすることが出来る。フォワードのこのフェーズ以降にバランスが取れずフラフラ揺れるのは、足でバランスを取ろうとする意識が無い事を意味する。
  2. ブレード軌道はノーフェザー軌道が基本:フェザーワークを付けると、キャッチ前のスクウェアリングや、フィニッシュ時のフェザーターンなど、インサイドハンドがフェザリング操作を行う必要があり、ブレード軌道のコントロールがノーフェザー漕ぎに比べて難しくなる。先ずはノーフェザー漕ぎをジックリ行う事で、正しいブレード軌道を確りと見に付ける事。

コーチボートはマニュアルハンドルが便利:

今朝は、対校のスカラー軍団が荒川乗艇となっており、ジュニアのコーチモーターはゴムボート。 フォア乗艇ならゴムボートの速度で全く問題なく、また、軽量なので曳き波も小さいので、おやじはゴムボートの方が好きだ。ゴムボートはエンジン本体に付いたスロットルグリップ付きのマニュアルハンドルで操船するタイプ。おやじはこれまでステアリングホイール(舵輪)とスロットルリモコン式のモーターボートしか運転しておらず、マニュアルハンドル式のボートは、このゴムボートの操船が初の経験だった。最初は、何となく面倒な気がしていたが、片手で操舵とスロットルコントロール出来るので、コーチが一人で操船・コーチングする場合は、リモコン式の操船より便利である事が分かった。今日もビデオ撮影の女子マネージャー1名を乗せ、おやじが操船しながらコーチングした。自分が見たい角度に操船できるのでこの方が便利だ。
但し、このゴムボートは、船底から少しずつ浸水するので、その排水作業が必要であり、それだけは面倒だ。

往路は彩雲のコーチング:

往路は秋が瀬まで彩雲を指導(もう一方の祥雲は、W.Up以降のノーフェザー漕ぎが速く、先に行ってしまったので、遅れた彩雲についた) 昨日の乗艇で、彩雲はバランスが悪かったとの報告を受けていたが、今朝おやじの目で見たところ、それほど悪くはなかった。 但し、ノーフェザー漕ぎでのレートが低く(SR16)、それで艇速が伸びず、バランスもやや安定しなかった。そこで途中からレートをSR18まで上げさせた。その結果、水中強度が上がり、バランスも安定した。今後はノーフェザーもSR18をキープさせる事とした。
気になったのは、最近、S-sideに転サイドしたばかりのM上のキャッチ。キャッチ前に舞い上がり、整調よりエントリーが遅れること。 よく見ると、彼は少し下を向きながら漕ぐ癖(エルゴでも下を向いている)がある。これも原因しているので視線を水平にする様に指導した。

秋が瀬の折返しから大曲までは彩雲を先行させ、祥雲を指導:

このクルーは全体的にフィニッシュハーフのブレードが浅く、フィニッシュクォーターでブレードが更に浅くなりスリップしている。このため、フィニッシュハーフでの艇の加速が弱い。
結果、押し切りでのブレードが抜けてしまっているのでタップダウンモーションも小さくなっている。 タップダウンが下手だからブレードが浮くのか、ブレードが浅いからタップダウンが無いのか? 鶏が先か卵か先かと同じ問題。
ノーフェザー同様にフィニッシュまでブレード一枚確り押し切り、キチンとタップダウンモーションを入れてブレード離水するように指導した。

大曲からは2杯並漕:

大曲まで下ったところで、岸蹴り場まで2杯並べさせた。先ずはSR20による12分漕。(笹目水門まで) 途中まで並んで競っていたが、祥雲はオールが浅くてブレードがスリップしている。有効レンジが短く漕艇効率が悪いので、中盤辺りで少し遅れ始めた。 (彩雲のブレードは、まあまあ一枚押せており、相対的に有効レンジが長い)



次に、笹目水門の先から岸蹴り場までSR24で並漕を実施。(約2km)これも中盤まで競っていたが、有効レンジの短い祥雲は途中で遅れ始めた。 途中で一旦、水が空いたが、ラストは意地を見せて良く頑張り、半艇身以内まで詰めていた。




本日撮影した2艇並漕の動画:

2クルーは概ね良く拮抗しているが、祥雲の方は、有効レンジを伸ばす様に指導し続ける必要あり。(エルゴでの胸まで高く引き上げる動きを実際の乗艇にフィードバックさせる必要あり)

以上