panachoの日記

辺境アジアからバロックオペラまで

ラッススはラッシュなのか

(彼のCDとご尊顔)
  人名音楽辞典をみて初めてオルランド・ディ・ラッススがラッシュと呼ばれていることを知った。共学じゃなく、驚愕。本名はラッソではないのか。フランドル人で、ラテン語読みはラッススだと思うのであるが、普通にはラッシュなのか。独学の悲しみを味わう。Lassoと書いてラッシュなのか。長いこと恥をかいてきたのであろうか。・・・「恥知らず」というのは、でも、いい響きだということも知った。
  なお、ローマのパレストリーナミュンヘンバイエルン)のラッススが同年1594年に亡くなりルネサンス音楽は終焉する、という大変重要な作曲家なのである。二人は洗練された音楽で、当時の世俗音楽の後に聴くと天国的である。ま、パレストリーナはローマ教会公認の作曲家で、反宗教改革の音楽であるのだが。どちらも天上を突き抜けて、夏の熱気も失せるという傑作を書いた。・・・ラッススのマタイ受難曲を聴きながら記す。残念。